2013年9月3日 つづき
礼文島「岬巡りコース」(ドライブ篇)
午前中、「桃岩展望台コース」をトレッキングした後、ホテルでシャワーを浴びて、まずは昼食。香深港の前にレンタカーを止め、近くの食堂へ・・・。
≪ホッケのちゃんちゃん焼き(炉ばた ちどり)≫
鮭のちゃんちゃん焼きは喰ったことがあるが、ホッケは珍しい。普通、ホッケ焼きは一夜干しを使うが、ここでは前の海で獲れたばかりの「生ホッケ」なので、実に美味しい。
焼けた身は簡単にホグレ、ネギ味噌を付けて食べる。皮の上に味噌だけ残ったところで、ご飯をノッケて和えて食べるとこれまた美味しい。最後は、皮だけパリパリと食べて完食。
13:00 レンタカーで出発。
午前中は島の南で「桃岩展望コース」を歩いたので、午後は北端の「岬巡りコース」に向かう。
本来、「岬巡りコース」をトレッキングする場合、島の最北端の「スコトン岬」までバスで行き、西側の海岸線を歩きながら「ゴロタ岬」、「スカイ岬」を巡って、最後は車道を浜中というバス停まで歩くのが正規のルート。
しかし9月のダイヤ編成では帰りのバスが無いので、トレッキングは断念。無理をせず、レンタカーで廻ることにした。
≪浜中からスカイ岬への道≫
両側にクマザサの多い草原を眺めながら、丘陵地地帯を走る。思った以上に快適な道だ。
トレッキング・コースとは逆向きに廻る。
≪スカイ岬≫
13:35 香深港から約35分のドライブで、「スカイ岬」に到着。駐車場は大型観光バスが何台も止まれる広さがあり、お土産屋などもある観光地だった。
駐車場から歩いて5分で展望台に着く。
「スカイ」は漢字で「澄海」と書くが、文字通り、海の透明度が抜群に高い。
≪ゴロタ岬 入口≫
14:10 「スカイ岬」から浜中に戻って、約10分で「ゴロタ岬」の入口に到着。数台分の駐車スペースがあるが、大型観光バスは素通りして行く。
ここから「ゴロタ岬」へは、車を置いてトレッキングとなる。
10分ほど登って振り向くと、絶景が広がる。
ひと一人が通れるほどの泥道をさらに登ると、右手が断崖絶壁となる。
午後に出て来たからか、見渡す限り全くひと気が無い。
急坂を上り、そろそろ展望台に到着かと思われたころ、泥濘がひどくなり頂上を断念。
≪ゴロタ岬からのパノラマ≫
左の岬が、これから行く「スコトン岬」。その奥に「トド島」が見える。
中央に見える海が「船泊湾」、その奥にうっすら見えるのが「金田ノ岬」。
≪ゴロタ岬から見たスコトン岬とトド島≫
14:50 車に戻って「スコトン岬」目指して出発。
≪江戸屋山道の鮑古丹分岐≫
正面がゴロタ岬、スカイ岬方面。左に行くとスコトン岬行く「江戸屋山道」。
右側を徒歩で行くと「鮑古丹海岸」のトレッキングコースに下りられるが、ここには駐車スペースがほとんど無い。
≪スコトン岬≫
15:00 礼文島の最北端、「スコトン岬」に到着。
大型バスで引っ切り無しに観光客が来て、売店でお土産を買い漁っていた。
「最北限の地」と書いてあるが、ちょっと苦しい。
宗谷岬が「最北端の地」と言っているので、ここでは「最北限」なのだろう。
実際の日本最北端の地は、「択捉(えとろふ)島・カモイワッカ岬」である。
沖に浮かぶ島が、冬にトドがやって来る「トド島」。
≪スコトン岬から見た利尻富士≫
15:50 一応、予定は消化したがまだ時間があるので、船泊湾を挟んだ反対側の「金田ノ岬」に向かう。
≪金田ノ岬≫
16:10 「金田ノ岬」着。左の岩が岬の先端。観光地ではないので、駐車場はない。
「運が良ければアザラシを見ることができる」と何かに書いてあったので来てみたのだが、車を止めて海を見たら、目の前に居た。
≪ゴマフアザラシ≫
路上に駐車して岩の上のアザラシを激写。路線バスの運転手も気がついたようで、私の後ろに停車して客へのサービスタイム。数頭が泳いでいた。
16:30 「金田ノ岬」を出発。
時々、利尻富士の写真を撮りながら、香深のホテルに帰った。
17:30 ホテルに無事到着。長い長い一日だった。
南北に細長い礼文島を、足と車を使い今日一日で縦走したことになる。
温泉大浴場に一人で浸かり、一日の疲れを癒す。