2016年6月8日
昨夜はシッカリ飲んで早く寝たので、早朝4時過ぎには目が覚めた。
さっそく温泉に向かう。
≪泉響(せんきょう)の湯≫
誰もいない「泉響の湯」で、ノンビリくつろぐ。
昨日最初に入った「久安の湯」は、今は女性専用の時間だ。
6:00 蔦温泉旅館の裏手にあるという「蔦沼」に、カメラを持って散歩に出かける。
歩きやすい遊歩道を数分歩きブナ林が途切れたとたん、理解しがたい光景が目に入った。
ブナ林の新緑のトンネルを抜ける直前、目の前に緑の壁が立ちふさがった・・・と思ったのは目の錯覚で、沼の対岸の林と水面に映った逆さの林。
鏡のようにさざ波ひとつ立たない水面に、あまりにもクッキリと景色が映っているので、最初は何事が起っているのか分からなかった。
≪蔦沼≫
沼の畔に出て空が見えたところで、「ああ~、鏡池の原理だ」と気づいた。
JR東日本のポスターなどで有名な場所なのだそうで、次々と重装備のカメラを持った人がやってくる。
私と入れ替わりに宿に戻った方は、朝4時から三脚を据えていたらしい。日の出の時に、対岸の上の方から朝日に染まるのが素晴らしいのだそうだ。
マッタク知りませんでした。勉強不足です。そのころ私は温泉に入っていました。
ただ、今日は残念ながら朝日が出なかったそうで・・・内心「ホッ」・・・・。
別な方からは、鏡のように映るのは風の無い早朝だけだと教えられた。
7:00 宿に戻って朝食。
9:00 少し部屋でノンビリした後、蔦温泉旅館をチェックアウト。再び蔦沼に向かう。
「沼巡りの小径」を歩く。
蔦沼の水面の映り込みは、この時間はやはりボンヤリしていた。さざ波だけでなく雨もポツリポツリ。
蔦沼を後にして、沼巡りの周回コースをたどり新緑のブナ林の中を歩く。鳥もさえずり気持ちがいい。
≪鏡沼≫
≪月沼≫
≪長沼≫
長沼からは、「沼巡りの小径」をはずれて、野鳥観察コースに入った。
突然道が狭くなり、やや心細い。誰も歩いていない。
心配になって、リュックから「熊除けのベル」を出す。
十和田近辺ではここ一か月の間に、三人ほどの人が熊の犠牲になっている。
しかし、「野鳥観察コース」で熊除けベルを鳴らしながら歩くのは「如何なものか?」と思い、遠慮がちに時々手で振って鳴らした。
野鳥に気を取られ、上ばかり見て歩いているうちに、どこかで道を間違ったらしい。
狭かった道がさらに細くなり、ついに消えてしまった。
戻るかどうか迷ったが、林の先に屋根らしいものが見え隠れしているので、強引に藪漕ぎして進んだ。
10:50 藪を出たら、昨夜泊まった部屋の下に出た。
12:03 青森発十和田湖行きのJRバスに乗って、昨日歩き残した「奥入瀬渓流」に向かう。2日間乗り放題の「青森・八戸・十和田フリーきっぷ」を買ってあるので、なかなか便利だ。
12:27 石ヶ戸のバス停に到着。売店でおにぎりを買って昼食。
この後は、昨日と逆向きに奥入瀬渓流を歩く。
≪奥入瀬渓流≫
「石ヶ戸」から「阿修羅の流れ」まで歩き、昨日の歩き残し分を終了。
しばらく前から降り出した雨も強くなってきた。馬門岩からバスに乗りたかったが時間が合わず、傘を差して石ヶ戸まで歩いて戻る。
石ヶ戸→焼山→八戸とJRバスを乗り継ぎ、八戸駅からは東北新幹線で帰宅。