2016年7月8日 宮古島三日目
心配だった台風1号は、今日宮古島に最接近しているハズだが、ホテルのロビーに張り出された台風情報では、進路は台湾の方にズレて行ったようだ。
宮古島は、辛うじて強風圏からも外れている。

海のアクティビティは当然全面禁止だが、今日予定しているバードウォッチングは、「大野山林」と言う森の中なので問題ないと判断して出発。

昨日行った「宮古島市熱帯植物園」の西隣り、「沖縄県立宮古青少年の家」の入り口までレンタカーで行き、「展望台」駐車場に車を止める。
カメラの準備などをしていたら、激しいスコールが来てシバシ車の中で待機。

雨は10分ほどで上がった。
リュックにカメラなどを詰め込み、ここからは徒歩で青少年の家に向かう。
大野山林は広大な森なので、どこに鳥の水場があるか分からない。
探し回るのもアホらしいので、青少年の家の事務所で教えていただくことにする。
「りゅうの池」という水場に通じる遊歩道の入り口を教えてもらい、ずうずうしく地図もいただいた。
地図と言っても、「大野山林 たんけんの本」という子供たちのオリエンテーリングで使用する教材で、ほとんど平仮名と簡単なイラストでできている。
野鳥の水場(りゅうの池)までは遊歩道に入る石段を下りると真直ぐ歩いて数分なので、この資料をもらわなくても簡単にたどり着ける。(野鳥の水場に行くには、他にも幾つかの入り方があるようだ)
一応念のため、「この森は雨上がりにはヒルが出ますか?」と聞いたら、「ええ、皆さん・・%&♯¥♭$@・・・です」と語尾が聞き取れなかったが、たぶん予想したとおりだ。

≪青少年の家の中庭前、りゅうの池コースの出発点≫
せっかく、車の中でスコールを避けていたのに、森に入ったら暑さと湿気で全身汗でズブ濡れ。
ヒルを気にしながら進む。一人でこんなところに入った場合、身体の後ろにヒルが吸い付いていても気が付かない。


≪りゅうの池(野鳥の水場)≫
数分で「りゅうの池」に到着。
池のフチにバスタブのようなものが置いてある。渇水時の貯水槽ということか・・・。

リュックを足元に置いて顔を上げたら、何とバスタブのところにリュウキュウアカショウビンが来ていた。
慎重にカメラを向ける。
今まで、リュウキュウアカショウビンは2度撮影しているが、どちらもサイズが小さくピンボケ。
それまで自分がバードウォッチングをするなど考えてもみなかったが、チョット悔しくて意地になっている。

≪リュウキュウアカショウビン≫
背景のオオタニワタリの緑とアカショウビンの赤の対比が美しい。
最初、一眼レフカメラの EOS 5D markⅢ+400㎜レンズで撮ったが、当然、望遠が足らず即諦め。
こんな時のコンパクトカメラ Power Shot SX60HS(CANON) で挑戦。

豪快にバスタブに飛び込んで水を飲む。水際までヨチヨチ歩いて行って水を飲むものだと思っていたので、ビックリ。
何しろ、バードウォッチングなどしたことがなかったので、かなり勉強不足です。

SX60HSは、さらにズームUPができるのだが、オートフォーカスが暴走してしまう。
マニュアルフォーカスも練習はして来たのだが、フォーカスリングがあるわけではない。
したがって、動きの速い野鳥などピントが合う頃にはどこかへ行ってしまう。
使い切るにはもっと研究しないと・・・・。それとも所詮コンパクトカメラなのか?

リュウキュウアカショウビンは、立て続けに三羽現れた。
三羽目がいなくなったところで、高速連写モードに設定して次の野鳥を待ったが、その後はパタリと現れなくなった。
12:30 水場が急に暗くなり、スコールがまた来そうな状況なので、慌てて機材をかたずけ車に走る。
取りあえず、宮古島までやってきた目的を一つ達成。

≪宮古市体験工芸村 LOHAS DINING≫
13:30 青少年の家から車で1分。
昨日と同じ宮古市熱帯植物園内の体験工芸村に行き、LOHAS DININGで昼食。

ランチセット(デザート付き)を注文したら、「ランチの内容が昨日とほとんど同じだから」といって、今日のマカナイ料理まで付けてくれた。
大野山林周辺には食堂がないので、この店にはバードウォッチングの人々がけっこうやって来るそうだ。

本日のデザートは、自家栽培の紫芋のアイス、アセロラのシャーベット、特製のフィナンシェ。
昨日同様、美味しくいただきました。

≪宮古市体験工芸村≫
午後は特に予定も立てていなかったので(簡単にリュウキュウアカショウビンを撮れると思っていなかったので)、体験工芸村をブラブラと散策。

≪陶芸工房 シーサー陶房「球」≫
陶芸の工房に入ったところ1時間くらいでできるということなので、シーサー作りに挑戦してみることに・・・。
一人旅も数日続くと、「いい年して、ハズカシイ!!」ということをあまり気にしなくなる。
我が家の玄関には、今まで買い集めた小さなシーサーがたくさん並んでいるのだが、自分で作ったシーサーがあるのも面白いかも・・・。

粘土の塊を整形して・・・・。

いろいろなパーツを作って貼り付けると、約1時間で完成。
体験はここまでで、乾燥と焼きは工房にお任せして、後日自宅に送られてくる。

15:30 ホテルに戻り、与那覇前浜海岸と伊良部島が見渡せる風呂にノンビリ浸かり、1日の汗を流す。
風呂の後は、ベランダで地ビールとKANZOUマモルくん。

20:00 ホテルの中庭で三線ライブ。
昨年来た時にも、この「宮古島東急ホテル&リゾーツ」と「琉球の風」でライブを見てすっかり好きになってしまった「川満七重」さんのステージを観賞。

独特の語りとさわやかな歌声の川満七重さん。
ステージ終了後、握手と一緒に記念撮影もしてもらい、オジサンはすっかりオッカケ気分。
今日は、リュウキュウアカショウビンと川満七重のオッカケに成功。

21:00 夕食はまだだが、レストランのラストオーダーが終わってしまっているハズなので、プールサイドのバーに・・・。

昨夜は和風レストランで贅沢に「料理長おまかせコース」を食べたが、今夜の夕食は質素に「宮古島焼きそば」でビール。

宮古島焼きそばを食った後にカクテルというのもどうかと思ったが、取りあえず、今夜は南国リゾートの最後の晩なので・・・