2020年1月20日 「大和七福八宝めぐり」一日目
【當麻寺中之坊(布袋尊)篇】
「大和七福八宝めぐり」一日目の今日は、ほかの寺社から遠く離れた「當麻寺」と「朝護孫子寺」を訪ねる。
まずは、當麻寺の塔頭「中之坊」を目指す。
<近鉄 当麻寺駅>
12:15 仙台市地下鉄→東北新幹線→東海道新幹線→近鉄京都線特急(橿原神宮前行)→近鉄南大阪線と、電車5本乗り継いで、奈良県葛城市の当麻寺駅に到着。
当麻寺駅前には空車のタクシーが一台止まっていたが、徒歩17、18分程度なので門前の通りをノンビリと歩き出す。
<相撲館 はやけ座>
当麻寺駅から5分ほどのところにある「相撲館 はやけ座」に立寄る。
この辺りが相撲発祥の地らしい。
葛城市の観光案内所も兼ねているようで、観光客の休憩所にもなっている。
テーブルをお借りして、橿原神宮前駅で買ってきた「わさび菜巻のおむすび」で昼食。
古い家並みの門前町を眺めながら、當麻寺に向かって真っすぐ歩く。
奈良の古道を歩いていると飾り瓦をよく見かける。
屋根瓦だけではなく、塀の上の瓦にも大黒さん、恵比寿さんや鍾馗さんの姿が多い。
<奈良県葛城市 二上山 當麻寺(たいまでら)>
12:42 「大和七福八宝めぐり」の最初のお寺、當麻寺に到着。
當麻寺は、今回で二度目。
2017年の5月に二上山の登山をしたが、その際、山頂から下ってきて行きついたのが當麻寺だった。
「當麻寺(たいまでら)」は、奈良県葛城市にある寺院。山号は「二上山」。宗派は真言宗と浄土宗の並立という大変珍しい形式。 したがって、境内に立ち並ぶ塔頭も、宗派が二つに分かれる。
現在、當麻寺としての本尊は「當麻曼荼羅(たいままんだら) 国宝」で、これは悲劇のお姫様「中将姫」が蓮の繊維で織り上げたという伝説がある。(観音様が一夜で織ったというという説や、中国伝来という説もある)
奈良時代~平安時代初期建立の二基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られる古刹である。 古代の豪族当麻氏の氏寺。
<日本最古の梵鐘(国宝)>
<悲運のお姫様「中将姫」像>
<三重塔(国宝) 左;東塔、右;西塔>
前回来た時には、西塔は工事の足場に囲まれていて見られなかったが、今回は外側の工事は終わったようだ。
<當麻寺 奥院>
當麻寺で一番大きな塔頭の奥院に到着。拝観受付で、御朱印帳を購入。
<奥院の御朱印帳(當麻曼荼羅)>
當麻曼荼羅の表紙がカッコいいので、金、銀二冊とも購入した。
金の御朱印帳は「ご本尊やご祭神など」用とし、銀の御朱印帳は、今回の目的である「大和七福八宝めぐり」用とする。
私が背負っているリュックにも、この御朱印帳(縦18cm×横12cm)ならなんとか入る。
拝観受付で御朱印をお願いしておいて、若い僧侶の方に案内されて奥院の「宝物館」を見学。
<奥院 宝物館>
私ひとりのためにカギを開けてもらったので、すぐに退出というわけにもいかず、さりとていつまでも居ると申し訳ないので、當麻曼荼羅(延宝本)の前でビミョウな時間調整をして退館。
つづいて本堂裏の「浄土庭園」を見学。
<奥院 浄土庭園>
冬ボタンが見頃でした。
この後、奥院本堂へお参りし、受付に戻って頼んでおいた御朱印をいただきました。
<「當麻曼荼羅」の御朱印(蓮糸大曼荼羅)>
<奥院 「浄土変相」の御朱印>
<奥院 「法然上人」の御朱印>
<伽藍三堂 正面;本堂(曼荼羅堂)、右;講堂、左;金堂>
境内の中心部に戻り、本堂、講堂、金堂を拝観。
現在、當麻寺本堂(曼荼羅堂)の厨子(国宝)に収められているのは文亀曼荼羅(国宝 4m×4m)または貞享曼荼羅といわれる。
今回期待していた一つが金堂の四天王像。前回は、修理のため持国天がご不在だったので、今回こそはと思ってきたが、またもやザンネン。
<當麻寺 中之坊>
當麻寺を訪れた最大の目的、「大和七福八宝めぐり」の布袋尊を塔頭の「中之坊」へ移動。
さっそく御朱印をお願いし、出来るまでの間庭園を見学。
<大和三名園の一として名高い庭園「香藕園」(史跡・名勝)>
お庭を一周した後、寺宝「布袋尊百童子屏風」など七福神に関する宝物の特別公開(2月29日まで)を見学。
受付に戻って、出来上がった御朱印をいただきました。
<「導き観音」の御朱印(十一面観音)>
<「弥勒菩薩」の御朱印>
<大和七福八宝めぐり「布袋尊」の御朱印>
七福神のうち、まず「布袋尊」の御朱印をゲット。
<當麻寺 宗胤院(そいにん)>
中之坊を出たところで、向かいにある塔頭が「宗胤院」。
こちらは絵がお上手なご住職で有名なお寺さん。
もしおられれば、絵入りの御朱印をいただけないかと図々しくお邪魔してみた。
ご住職はおられたが、ちょうどお習字の指導中で忙しいところだった。
絵入りの御朱印をお願いするときは、LINEなどで予約をしなければならないのだそうだ。
しかし、「遠路はるばるやって来たのだから・・・」と、奥様に御朱印を書いていただけた。
<宗胤院でいただいた御朱印>
御朱印帳の見開きに、素敵なお地蔵さんの絵入り御朱印をいただきました。
初めての人は、お地蔵さんの絵だそうです。
15:00 門まで見送りに出てこられた奥様に恐縮しながら、予約していたタクシーに向かう。
當麻寺から朝護孫子寺までは、徒歩と電車とバスを利用して2時間かかる。
これでは日が暮れてしまうので、今回はタクシー代を奮発。
・・・【朝護孫子寺篇】につづく
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