2014年6月4日
仙台から所用で東京に出かけたものの、用事は午前中で簡単に終了。
こんな時はいつも美術館巡りなどをするのだが、空を見上げれば花曇り。
花と言えばそろそろ菖蒲の季節だと思いつき、午後は菖蒲を愛でに行くことに・・・。
浅草から東武伊勢崎線に乗り「堀切駅」で下車し、荒川の対岸に渡って「堀切菖蒲園(葛飾区)」を目指す。
東京は、昨日まで真夏日が続いた様だが今日はそれほどでもなく、荒川土手の上は涼しい風が吹いて気持ちが良い。「ぶらぶら散歩」日和だ。
≪堀切水辺公園≫
「堀切菖蒲園」に着く前に、荒川の河川敷にも規模は小さいが菖蒲田があって、花は見ごろを迎えていた。
東京スカイツリーは、やや霞んでいるが目の前に見える。
≪堀切菖蒲園≫
菖蒲園は荒川沿いにあるものだと思って来て見ると、意外に住宅街の中。
パンフレットによれば、堀切の花菖蒲は、安藤広重や歌川豊国の錦絵の題材にもなった江戸の名所なのだそうだ。
200種6,000株が植えられていて、種類ごとに名札が添えられている。
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6月1日から「堀切かつしか菖蒲まつり」が始まったばかりのようだが、結構見ごろ。
平日だと言うのに、大勢の見物客が江戸の花菖蒲を楽しんでいた。
入場無料。菖蒲まつりは6月25日まで。
会場の前の住宅街には、「アジサイ通り」というのもあって、こちらもこれからが見ごろ。
江戸菖蒲を見た勢いで、もう一か所江戸の花園を見に行くことにした。
再び荒川の対岸に渡り、東向島へ向かう。
≪国指定名勝・史跡 向島百花園≫
江戸の史跡としては珍しく、商人が開いた庭園だそうな・・・。
初夏の花も丁度端境期で、「百花繚乱」とはいかないが「ホタルブクロ」は満開。アジサイやハナショウブはこれからが見ごろ。
こちらの菖蒲田の規模は小さいが、池の縁に咲いているので趣がある。
東屋の前に、大きな竹籠の様なものが・・・・。
何だろうと良く見ると、不思議な形の花が二輪。
≪トケイソウ≫
こんな花は始めて見た。
「とけいそう(時計草)」という名前の通り、文字盤も、長針短針も秒針もある。
小さな花が二輪だけなので、カメラを持った客が声掛け合って一人ずつ交代で撮影。
江戸の趣に「東京スカイツリー」はジャマダと思う人もいるでしょうが・・・。
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この「向島百花園」には、隅田川七福神のひとつ「福禄寿」が祀ってあり、すぐ近くの白髭神社は「寿老人」。
と言うことで、隅田川七福神巡りの逆コースをたどって浅草方面に戻る。
≪三囲(みめぐり)神社≫
隅田川七福神巡りでは、本来スタート点となる「三囲稲荷」(恵比寿神、大黒神)に到着。
この神社は三越のライオン像があることで有名だが、本殿両脇に鎮座しているおキツネさんのお顔の方が実にいい。
やや垂れ目のおキツネさんの表情が、優しそうだ。
≪言問団子≫
今年の一月にこの辺りに来た時は、お土産に「長命寺桜餅」を買ったが、今回は「言問団子(ことといだんご)」を買った。