2015年7月11日
二日ぶりにベランダに出て見る。
昨夜、宮古島を通り過ぎた台風9号の吹き返しがまだ強く、時折雨も吹き付けてくる。
≪宮古島 東急ホテル&リゾーツ≫
ホテルの庭を眺めても、特に台風の爪痕と言う様なものは見当たらないが、ベランダの植栽(写真右下)の葉がすっかりムシリ取られて、枯れ木のようになっていた。
細かく千切れた葉が、ベランダに散乱していた。
その美しさが「東洋一」ともいわれる「与那覇前浜ビーチ」は、まだ大荒れで、ホテルの庭の縁石にまで打ち付けている。白砂のビーチは波の下。
まだ風は強いものの、庭師は飛び散ったヤシの葉などを回収し、ライフセーバーはプールに潜って危険物が落ちていないか調べている。
ホテルは通常営業を再開するために動き出しているが、もし今日飛行機が飛ぶならば、私は帰らなければならない。
三連台風が接近しつつある7月5日に西表島に到着し、宮古島にドタバタの大移動をしてから四泊五日。
台風9号に翻弄された毎日だったが、島の人や、宮古島のサンゴ礁を楽しみに来ていた観光客には悪いが、私としては得難い経験をさせてもらいました。
特に目的があって宮古島に来たわけではないので、本場の台風を経験しに来たと思えば良いわけで・・・。
11:00 三泊した宮古島東急ホテル&リゾーツをチェックアウト。
ホテルには飛行機の欠航の情報は入っていないが、早めに空港に行く事にする。
台風が通り過ぎるまで、二晩放置したままだったレンタカーは飛んできた葉っぱに塗れていたが、キズが付いたのかどうか分からない。
再び叩きつけるような雨が降り出した中を、空港に向かう。
≪宮古空港≫
空港の駐車場にレンタカーを停め、空港内のカウンターにキーを戻して返却終了。
少なくとも一日半は飛行機が飛べなかった空港は、案の定、ごった返していた。
今朝まで宮古島に閉じ込められていた旅行客をサバクため、特別便も飛ぶようで、各航空会社のカウンター前は長蛇の列。
私は最初から今日の便のチケットを持っているので、並ぶ必要はない。
搭乗便は飛ぶようなので、せっかく加入した「台風保険」も無駄だったようだ。
売店で最後の宮古そばの昼食をとり、荷物にならない沖縄音楽のCDを購入。
余裕を持って直接搭乗口に向かう。
掲示板を見たらフライトが10分遅れるとの案内。
搭乗口のスタッフに、「そもそも那覇空港での乗り継ぎ時間が、25分しかないのですが、ここで10分遅れて大丈夫でしょうか?」と聞いたら、
「あっ! それで今、お客様を呼び出そうとしていたのです・・・」と不吉な回答。
波乱万丈の旅は、まだ終わらない。