2013年11月28日 最終日
京都も三日目ともなると、お寺の紅葉もチョット飽きてしまった。
しかし、京都で最も紅葉が有名なお寺をまだ見ていない。
今日は朝一で「東福寺」に行き、紅葉で有名な「通天橋」を初めて渡る。
その後は、旅の最後の締めくくりとして、「上醍醐寺」登山をする予定。
≪東福寺≫
7:45 ホテルをチェックアウト。京都駅からJR奈良線をひと駅で東福寺駅に到着。
8:12 「東福寺 通天橋拝観券販売所」に並ぶ。
すでに50人ほどの人が並んでいたが、これ位ならゆっくり「通天橋」の上で写真を撮れるかなと思っていたら、団体客が次々に集まりだし、8時30分の受付開始にはかなりの人出になった。
これでも、ピーク時よりは少ないのだろうけれど・・・・。
≪東福寺 通天橋≫
見ごろのピークを過ぎている感じだが、なにしろ2,000本と言われるカエデの紅葉は迫力満点。
この時間、「通天橋」の上はテレビで見るような大混雑にはならず、「臥雲橋」を背景に記念撮影なども楽にできる。
通天橋を通り過ぎ、開山堂などを巡って紅葉の庭を散策。
紅葉のピークを過ぎているだけに、散り紅葉(敷紅葉)は絶好調。
紅葉見物を切り上げ、「方丈」を拝見。
ここの方丈の四周を巡る庭園(方丈庭園)は、昭和になってから造られた斬新なデザインのお庭なので、ぜひ一度は見たいと思っていた。
≪方丈南庭≫
≪方丈西庭≫
方丈西庭の外れからは、通天橋を目の前に見ることが出来る。
≪方丈北庭≫
今回一番見たかったお庭だ。石と苔の市松模様が面白い。
≪方丈東庭≫
石の円柱で北斗七星を表現している。
方丈庭園を見た後は、東福寺の色々な塔頭の庭を巡る。
≪偃月橋≫
東福寺境内の東の外れ。通天橋よりは小さいが趣のある「偃月橋(えんげつきょう)」を渡り、東福寺第一の塔頭「龍吟庵」へ向かう。急に人が少なくなって静かな雰囲気。
観光客は、ほとんどが通天橋周辺の紅葉を見たら帰ってしまうようだ。
「龍吟庵(りゅうぎんあん)」の方丈は現存最古で国宝。通常非公開で今回は特別公開。
背中のリュックで国宝の建物を擦らないように気を配り、狭い外廊下を歩きながらお庭を拝見。
≪龍吟庵 方丈南庭≫
白砂だけのシンプルデザイン。
龍が海中から昇天する姿を表現しているそうだ。白と黒の砂を使った枯山水。
≪龍吟庵 方丈東庭≫
赤い砂を使った珍しい枯山水。塀の模様も斬新。
「龍吟庵」のお庭を30分ほど眺め、次は直ぐ目の前にある「即宗院」へ。
≪即宗院≫
「即宗院」も秋の特別公開だが、入って行く人は少ない・・・ので入って見た。
こんなに日当たりの良い苔の庭は、初めて見た。管理をどうやっているのか、チョット気になる。
≪東司≫
東福寺境内の中心部に戻って、「東司」に立ち寄る。いわゆる100人便所。
朝、お坊さん達が一斉に用を足す様は、さぞかし壮観だったろうと想像する。
便所だが重要文化財。
再び庭園巡り。雪舟が作庭したという庭園がある「芬陀院(ふんだいん)」へ。
≪芬陀院 鶴亀の庭≫
見学者のために座布団が敷かれてあるお寺さんは、大変珍しい。ゆっくり出来ます。
茶室「図南亭」の窓から庭を見る。
以上、塔頭の庭園巡りを終了。
12:00 東福寺見学は1時間程度を予定していたのが3時間半も掛かってしまい、この後の上醍醐寺登山は中止。
京都駅に戻って昼食をとりながら、計画の練り直し。
≪京都市美術館 竹内栖鳳展≫
14:10 結局、歩きまわるのはヤメて、京都市美術館に行って近代日本画の「竹内栖鳳展」を見ることに・・・。
さすがに京都出身の巨匠の展示会だけあって大混雑。20分ほど並んで入場したものの、会場は大入り満員。山を歩いているよりも疲れました。
15:30 美術館を出てタクシーで東本願寺へ向かう。一応、我が家のお寺さんの総本山にお参りしなければ・・・・。
16:00 東本願寺に到着して本堂前まで来たら、目の前で扉がバタバタと閉められてしまった。閉館。
17:36 京都駅を新幹線で出発。東京経由で仙台へ。
21:43 仙台到着。これにて二泊三日の「2013京都秋」は、無事終了。