旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

赤目四十八滝の紅葉は?

2018-11-25 | 京都・奈良旅行記

2018年11月21日 赤目四十八滝

奈良に来て三日目、最終日。

いつもは奈良か京都の観光で時間をつぶしてから仙台に帰るのだが、今回は、趣を変えて三重県の「赤目四十八滝」を見て帰る。

とは言え、あまり交通の便が良いとは言えないので、早朝の出発となる。

奈良6:55発のJR桜井線、桜井駅から近鉄大阪線と、通勤通学列車二本を乗り継ぐ。

通常、赤目四十八滝に行くには、近鉄「赤目口駅」で降りて三重交通バスに乗り継ぐのだが、バスの始発が10:00なので、これでは滝を見ている暇がない。

そうなるとタクシー利用と言うことになるのだが、赤目口駅にはタクシーは居そうもないので、一つ先の特急が停まる近鉄「名張駅」まで行く。

8:08 名張駅到着。

タクシープールに急ぐ。待機車両はなかったが、タクシー乗場の看板前に一番乗りで並ぶ。

しかし、10分経っても20分経ってもタクシーは現れない。

私の後には病院を予約したオバアサンやビジネスマンなど、数名がイライラして並んでいる。

タクシー会社に電話を入れても、「いつになるか分からない」と言うばかり。

結局、最初の空車がやって来たのは、40分後の8:50だった。

一人旅なので小型車で良いのだが、やって来たのは中型車。選んでいる余裕はない。

8:50 タクシーで名張駅を出発。

ドライバーに聞いたところ、名張市のタクシーは、人口比率(名張市は8万)では日本で一番台数が少ないのだそうだ。したがって、一台当たりの稼働率は日本で最高らしい。

9:10 赤目四十八滝に到着。

名張駅前のタクシー乗場の看板には、小型車2,440円と書いてあったが、私が乗ったのは中型車なので、3,050円かかった。

      ≪赤目四十八滝の入山口 日本サンショウウオセンター≫

9:00からの営業なので、まだ数組しか入っていないようで、ハイカーはマバラ。

入口付近の紅葉を見ると、期待できそうな感じだ。

9:15 受付でコースMAPをもらって滝巡り開始。時間の許す限り歩くつもり。

                  ≪不動滝≫

紅葉は、これから盛りを迎えるのか、終わりかけなのか、状況はあまり良くない。

もしかしたら、こんなものなのか。

       

                   ≪千手滝≫

                  ≪布曳滝≫

                  ≪百畳岩≫

        

                  ≪荷担滝≫

        

                  ≪琵琶滝≫

11:00 赤目五瀑の五つ目、琵琶滝に到着。

滝の撮影の場合、いちいちカメラ三脚を広げることになるので、時間がかかる。

受付でもらった地図によれば、ここまで標準コースタイムは80分のようだが、私は110分かかった。

ここまで紅葉はチョット残念な状況だった。

秋の滝は水量が少ないので、きれいな紅葉が一緒に写り込まないと面白くない。

もう少し上流まで行ってみたい気もするが、なにしろこの三重県の山奥から今日中に仙台まで帰らなければならないので、そろそろ切り上げ時だ。

11:15 琵琶滝の撮影を切り上げ、今来た道を下山開始。

11:50 来る時には無人だった「百畳岩」では、たくさんのハイカーが弁当を広げていた。

12:25 千手茶屋まで戻って昼食。キツネそばとおでん。

       

13:05 スタート地点の「日本サンショウウオセンター」に戻って来た。

               ≪オオサンショウウオ≫

13:20 お土産屋や宿が立ち並ぶ温泉街に出て、シバシ休憩。

               ≪へこきまんじゅう≫

渓谷の紅葉はイマイチだったが、温泉街の紅葉は絶好調。

百地三太夫の子孫の店でお土産を買う。

13:45 三重交通バスで近鉄赤目口駅に向かう。

三重交通バス、近鉄三本、東海道新幹線、東北新幹線、地下鉄と合計7本乗り継いで無事帰還。


柳生街道(剣豪の里ー2)

2018-11-23 | 京都・奈良旅行記

2018年11月20日 柳生街道(剣豪の里コース)後半

忍辱山円成寺を出発してから2時間半。阪原峠をヒイコラ言いながら登って来た。

12:09 休憩も昼食も取らず、そのまま阪原峠を下る。

           ※柳生街道(剣豪の里コース)前半はこちら

 

阪原峠は柳生への下りもけっこう急坂で、ウエットな石畳が滑りそうでやや怖い。

足元に神経を集中しながら慎重に下っていたら、突然、背後で「ザザッ、ザザッ」と言う音。

振り返ったら、目の前に人が迫る。心臓が止まるかと思った。

私より年配と思われるジイサンが軽快に私を追い抜いて行った。バケモノかと思った。

結局、本日私を追い抜いて行った人は、このトレイルランのジイサン一人だけだった。

追い越す時は、後ろから声をかけて欲しいものだ・・・。

あのジイサンは、こんな悪路も駆けて行ったのだろうか・・・。

12:28 疱瘡地蔵に到着。一応、お賽銭を上げて無病息災を祈願。

この巨石の右下に、「柳生の徳政碑文」というのが彫られてあるそうだが、気づかなかった。

疱瘡地蔵の裏側には、六体地蔵も彫られている。

疱瘡地蔵から少し下ったところにも六体地蔵があった。「中村六地蔵」と言うらしい。

12:40 柳生の里に出たようだ。

東海自然歩道の道標は左に誘っているが、私は真直ぐ橋を渡り、かの有名な「一刀石」を見に行く。

向かい側のバス停前でシバシ休憩。本日初めての休憩だが、腰を下ろすところがないので立ったまま・・・。

12:46 「一刀石」のある「天乃石立神社」を目指して、坂を上る。

けっこうキツイ坂道をヒタスラ登る。

12:59 「天乃石立(あまのいわだて)神社」に到着。

鳥居をくぐり、拝殿脇を通って奥へ進む。

13:06 「一刀石」に到着。

なるほど見事にマップタツに割れている。

柳生石舟斎が、天狗と間違えて叩き切ったとされる岩。

円成寺から歩いて来て、ここで初めて数組の観光客と出会う。

みなさん、タクシーツアーで来ているようだ。

「一刀石」から戻って、「天乃立石神社」の拝殿に参拝。

ご神体は、鬱蒼とした森の中に鎮座する四体の巨岩。

洞窟に隠れた天照大神を引っ張り出すために、手力雄命(タヂカラオノミコト)が、天の岩戸の扉を開けた時に、力余ってここまで飛んで来たのだそうだ。

                ≪天の岩戸の扉≫

前から見ると、この巨岩は二本の杉の木にもたれ掛かっているように見えるが・・・。

横から見ると、斜めに自立しているのが良く分かる。さらに、後ろの岩も僅かな隙間を開けて同様に自立している。

「こんな奇跡が起こるのだろうか?」と、ビックリ。

私が見たパワースポットの中では最高ランクだ。「一刀石」より遥かに神秘的。

あまりにも神秘的なので、弁当を喰うのを遠慮してしまった。

13:30 ビックリ仰天の「天乃石立神社」を後にして、山道を進む。

13:45 柳生家の菩提寺、芳徳寺に到着。

境内は紅葉もなかなか美しい。

紅葉のトンネルをくぐって本堂の背後に回ると、柳生家歴代の墓地がある。

14:06 芳徳寺を出て、柳生の里を眺めながらゴールの柳生バス停に向かう。

               ≪柳生藩家老屋敷≫

門から外観を覗いただけ。

                 ≪十兵衛杉≫

遠くから眺めただけ。

                 ≪十兵衛食堂≫

14:35 柳生バス停に到着。

バス停の前に、十兵衛食堂というのがあったので、ためらわず入った。空腹は耐え難いほど・・・。 

十兵衛そばと甘酒を美味しく頂きました。リュックのオニギリは無駄になったが・・・。

食事が終わってもバスの時間まで40分余りある。

15:03 暖簾を仕舞い始めた食堂のオクサンに教えてもらい、「阿対の石仏(あたやのせきぶつ)」と言うのを見に行くことにした。

茶畑の脇を走るように急ぐ

15:18 「阿対の石仏」に到着。

              ≪阿対の石仏(あたやのせきぶつ)≫

              ≪阿弥陀如来と地蔵菩薩≫

見事な巨石仏なのでジックリ見ていたいが、時間がないので急いで柳生バス停に戻る。

15:43 JR奈良駅行きバスに乗り込む。今回の古道歩きも無事終了。

 青色の線が歩いたコース                                                         国土地理院

コースタイム

円成寺ー(50分)→夜支布山口神社ー(55分)→南明寺ー(29分)→阪原峠ー(19分)→疱瘡地蔵

ー(21分)→天乃石立神社ー(13分)→芳徳寺ー(15分)→家老屋敷ー(8分)→柳生バス停

ー(17分)→阿対の石仏ー(17分)→柳生バス停

                歩いた時間:4時間4分

                歩いた距離:約12km

※基本のコース取りは、「近鉄てくてくまっぷ 柳生街道(剣豪の里)コース」とほぼ同じ。

 天乃石立神社と阿対の石仏は私のオリジナルで追加。


    柳生街道(剣豪の里コース)前半はこちらを参照

    柳生街道(滝坂の道コース)前半はこちらを参照

    柳生街道(滝坂の道コース)後半はこちらを参照


柳生街道(剣豪の里-1)

2018-11-23 | 京都・奈良旅行記

2018年11月20日 柳生街道(剣豪の里コース)前半

今日は、毎年行っている奈良の古道歩き。

2016年の4月に、柳生街道のうち「滝坂の道コース(春日大社~忍辱山円成寺)」を歩いているので、今回はその続き、「剣豪の里コース(円成寺~柳生バス停)」を歩く。

   参照:奈良の古道を歩く 柳生街道滝坂の道コースー1奈良の古道を歩く 柳生街道滝坂の道ー2

前回は、「滝坂の道コース」と「剣豪の里コース」を通しで一気に歩く計画だった。

夜も明けきらない早朝に起きてテレビをつけたら、ナント熊本で大地震が発生していた。

ニュース特番をかじり付いて見ていたので、出発が大幅に遅れ、結局「滝坂の道コース」しか歩けなかった。

今回こそはと計画を練ったが、事前の調査では、「滝坂の道コース」は昨年の台風被害が復旧した直後、先日の台風24号被害で再び通行止めになったようだ。

奈良に来てからも、その後の復旧状況が掴めないので、今回は「剣豪の里コース」のみをユッタリ歩く。

 青色の線が歩いたコース                                                         国土地理院

9:00 タクシーで「忍辱山円成寺(にんにくせんえんじょうじ)」に到着。

奈良駅前のホテルから25分、¥3,900。

本来なら奈良交通の路線バスで来たかったが、8時台にはバスが無い。

円成寺(9:00~受付)ではどうしても見たい国宝などがあるので、やむなく高い出費。 

               ≪忍辱山 円成寺≫

快晴無風となり、池に映る紅葉も美しい。

全体的には、紅葉の盛りはこれからと言った感じ。

本堂で阿弥陀如来坐像(重文)に旅の安全を祈願した後は、運慶作・国宝「大日如来坐像」を拝観。

             ≪茶店に貼ってあったポスター 2016年≫

若き運慶が心血を注いだ「お大日さん」は、何度見ても美しい。

二年前に来た時、「大日如来坐像」は多宝塔に鎮座していて、狭いガラス戸越しで見にくかった。

現在は、新築された建物(相應殿と言うらしい)に安置されていて、至近距離で拝観することができた。

多宝塔では、平成の大日如来坐像(模刻)も拝観できる。

9:40 円成寺を出発。柳生街道(剣豪の里コース)歩きの開始。

「大日如来坐像」をジックリ拝観出来たので、予定を大幅に過ぎてしまった。少し急ぎ足で歩く。

円成寺は、国宝や重要文化財が多数あり、ついつい長居をしてしまう。

歩き出して数分で、荒れた山道に入る。

9:54

       

10:18

10:22

狭い道の両側に獣除けの電気柵が設けられているので、間違って触ってしまいそうで怖い。

           ≪夜支布山口(やぎうやまぐち)神社≫

10:30 夜支布山口神社に到着。拝殿は大きいが、やや小ぶりの社の後ろにご神体の岩があるらしい。

今日の古道歩きが無事に終わるよう祈願。

5分ほどで出発したが、少し行ったところで緊急の用事が出来て神社に戻る。

境内脇のトイレを使わせてもらったが、こういう場所の公衆トイレとしてはかなりキレイに管理されてあった。

10:45 山口神社を出発。

「大柳生」の田園風景を左手に眺めながら歩く。

清く正しく美しい日本の風景と言った感じ。天気も良くて絶好のハイキング日和。

10:52 水木古墳

集落の中を快調に歩いていたら、田んぼの方に下り出したのでおかしいと思い、引き返したら見逃した道標を発見。駐車していたトラックの陰に地道と道標があった。危なかった。

道標がしっかり整備されているコースでは、逆に一個の道標を見逃すと大変なことになる。

入り組んだ集落の道の角ごとに道標が立つ。

11:14 今にも倒れそうな四阿と電気の入っていない自販機。目がそちらに行ってしまうと、ここも道標を見逃しそう。

                ≪大柳生の盆地≫

11:18 山道に入る。次の目的地、「南明寺」まで0.7km。

11:20 このコース最大の悪路。道がえぐれてしかもウエット。

11:32 歩き出してから2時間近いが、ここで初めて人と出会う。

犬の散歩中のご婦人と、挨拶を交わして擦れ違う。

つづいて、服を着た犬と出会う。

             ≪南明寺(なんみょうじ)≫

11:35 南明寺に到着。

入口がカラーコーンとトラロープで閉じられている。別な入口があるのかと思い、寺の周りを半周してみたがそれらしい気配はない。

後で知ったのだが、拝観するには予約が必要らしい。

重要文化財が何点かあるようだが、諦めるしかない。ここで弁当を喰うつもりだったが、それも諦める。

11:40 南明寺前を出発。

11:44 「おふじの井戸」を通過。

田園地帯を軽快に歩く。

11:55 田園風景を後にして山道に差し掛かったら、Y字路に道標がない。

このコースでは初めてのケース。

排水溝の蓋の上に朽ち果てた道標を発見。一応、「右」と言うことか・・・。

杉林の中に入ると、突然急坂となる。ほぼ直登の山道。簡易舗装の狭い道。

今日初めて、汗がドッと噴き出す。

登るにつれ、次第に道は急坂になり、歩行の滑り止めなのか石畳となる。

道の両側には、間伐や枝打ちされた木々がそのまま散乱している。あるいは台風の爪痕か・・・。

大雨洪水などの時に、こういうものが里の集落に流れ込むのだろうと思うのだが・・・。

           ≪阪原峠(かえりばさとうげ)付近≫ 

12:09 急坂をヒイヒイ言いながら坂原峠と思われるピークに到達。

本日最大で唯一の難所をクリアー。

ここまでのタイム

円成寺ー(50分)→夜支布山口神社ー(55分)→南明寺ー(29分)→阪原峠  計2時間14分

                柳生街道 剣豪の里コース 後半につづく


談山神社の紅葉再び

2018-11-23 | 京都・奈良旅行記

2018年11月19日

毎年行っている奈良・京都の古道歩き。

今回は奈良の古道を歩き、ついでに赤目四十八滝(三重県)を覗いて帰る、二泊三日の旅。

今日は移動日で、午後半日しかないので、無理せず観光のみの予定。

紅葉真っ盛りの季節なので、奈良でも最も美しいと言われる多武峰の「談山神社」を目指す。

談山神社には一昨年の秋にも行っている(参照:談山神社から飛鳥の里へ)が、今回は天気が持てばライトアップまで居るつもり。

6:54 仙台市地下鉄、東北新幹線、東海道新幹線と乗り継いで、京都からは近鉄特急、準急と乗り継ぐ。

12:49 奈良県 桜井駅に到着。

13:15 チョット一息入れた後、JR桜井駅前から奈良交通「談山神社行き臨時バス」に乗り込む。

                ≪聖林寺バス停前≫

13:25 聖林寺バス停で途中下車。一度見てみたいと思っていた聖林寺の「国宝」を見に行く。

通常は、2時間に1、2本しかない路線バスだが、紅葉の時期は臨時バスが多数出るので最大のチャンス。

直前まで雨が降っていた様で、道はウエット、空はドンヨリ。ここでまた降り出したらかなりヤバイ。

                  ≪聖林寺≫

境内は南天だらけ。

境内からは桜井市街地を見渡すことができる。その向こう、右側に「三輪山」、左側に卑弥呼の墓とウワサされる「箸墓古墳」が見える。

 

ご本尊の「子安延命地蔵菩薩」に参拝。「安産・子授け」には当面縁がないが、取り合えず健康と旅の安全を祈願。

巨石のお地蔵さんが、何でも願いを聞いてくれそうな気がする。

つづいて左の階段を観音堂に登り、国宝「十一面観音菩薩」をジックリ鑑賞。数年来の念願叶う。

田舎の小さなお寺さんだが、見るべき仏像など多数あり。

ここを参拝した後、安倍文殊院へハイキングするひとたちも居るようだが、私は、聖林寺バス停までトボトボ歩く。

14:10 再び談山神社行きの奈良交通バスに乗車。

14:33 談山神社に到着。

一昨年は11月21日に来て、その時は紅葉がピークだったが、今回は19日だと言うのにヤヤ遅れ気味か・・・。

      

「十三重塔」付近は、一昨年は終わりかけだったが、今回は丁度いい感じ。

15:30 一応、ライトアップまで見ていくことにして、いったん境内を出る。

門前のお土産屋で、甘酒を飲んで身体を温める。

ライトアップが大分効いてきた。

                ≪重要文化財 十三重塔≫

16:50 ほぼ日没の時間だが、空はまだ明るい。

真っ暗になるまで粘ろうかとも思ったが、紅葉は十分に楽しんだし、今日泊まるホテルは奈良市内なので、

そろそろ移動した方が良いだろうと判断。

17:07 臨時バスでJR桜井駅に向かう。

17:58 JR桜井線で奈良へ。