2014年4月28日
山形県長井市の真言宗豊山派「普門坊」で開催中の、秘仏「馬頭観世音菩薩立像」修復記念特別御開帳を見に行ってきました。
車で山形自動車道を降り白鷹町に入ると、いたる所に咲いているサクラはまだ見ごろ。
仙台から約2時間。
有名な「あやめ園」の近くにある真言宗豊山派「金剛山 遍照寺」に到着。
境内を横切って奥に行くと「普門坊」があります。
≪真言宗豊山派 普門坊≫
ここの御本尊の馬頭観音様は本来秘仏とされ、60年に一度御開帳されるらしいのですが、今回は300年ぶりの修復完成記念ということで特別の御開帳。
10人ずつの拝観でしたが、今日は5分ほど並んだだけでお堂に入場。
拝観料は「おこころ次第」とオシャレ。堂中では、係の方の説明を聞きながらの拝観。
≪馬頭観世音菩薩立像≫
※上の写真は、外にあった案内板から複写したもので、修復前の姿。
目や色彩も復元されていて、観音様としては珍しく迫力のある御姿でした。
お参りの後は、記念品売り場で「米」を購入。今晩のコメがチョット・・・・。
売り場では、住職自ら参拝客のお相手をしていました。
なかなかチャーミングな尼さん住職です。
特別御開帳は、4月29日まで。
≪長井一宮 総宮神社 右が普門坊≫
観音様を拝んだ後は、直ぐ隣にある長井一宮の「総宮神社」にお参り。
しめ縄の後ろに、神社としては珍しく「赤崩山」と山号が入った扁額がありました。
かつて長井の全ての神社を合祀したという歴史のある、立派な神社でした。
総宮神社の境内には、「直江兼継お手植え」と言われる「直江杉」が並んでいます。
≪真言宗豊山派 「金剛山 遍照寺」本堂≫
神社の参拝の後は、再びお寺の方に戻って「遍照寺」本堂前に移動。
≪草木供養祭法要≫
ちょうど遍照寺本堂前の庭で始まった「草木供養祭」に参列。
この供養祭は、「普門坊」の特別御開帳と同時に開催されている。
≪山川草木供養塔≫
供養塔の後ろにある若木は、緑色の花を咲かせるサクラの木。
名前を聞いてくるのを忘れましたが「ギョイコウ」か・・・?
≪遍照寺 本堂内≫
なぜか、タイミングが供養祭の法要の流れに乗っかってしまい、本堂での法要にも参列してしまいました。
この時の和尚さんが、なんと浄土真宗の方だそうで、密教の真言宗のお寺でしかも大日如来の前で、真宗のお経を聞くとは驚きでした。
お経の後は、浄土真宗らしい長い長い説話がありましたが、実に面白いお話をいただきました。
法要が終わってからは、遍照寺の住職にも個人的にいろいろとお話をうかがうことが出来、なかなか楽しいイベントに参加できたと思います。
この後は、本堂で「お琴」のライブ演奏を聴きながら「お抹茶」をいただいて帰りました。
遍照寺と普門坊のあちこちに、素晴らしい「お花」が活けられていました。
ちなみに。遍照寺と普門坊の住職は、御夫婦の様です。
本堂裏のソメイヨシノは、満開というよりは「美しい花吹雪」。
仙台に戻る前に、遍照寺から車で5分ほどの国の天然記念物「伊佐沢の久保ザクラ」に立ち寄りました。
≪国指定天然記念物 伊佐沢の久保ザクラ≫
2、3日前までは、ヒガンザクラらしい紅色をしていたということでしたが、今日はピークを過ぎたようでほぼ白色。
エドヒガンザクラの巨木も、樹齢推定1200年ともなると大分お疲れのご様子。
周辺のサクラは元気よく満開という感じなので、沢山の添え木に支えられた巨木は痛々しい感じではありました。