旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

2014八重山の旅④ 波照間島三日目

2014-05-31 | 八重山・西表島旅行記

2014年5月19日

波照間島滞在三日目。今日は、西表島に移動する。

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「ペンション最南端」の2階の部屋から見る「ニシ浜」は、三日間で一番の美しさとなった。

八重山一とも沖縄一とも称されるコバルトブルーは、今日は絶好調。

本来は朝一番の船便で島を出る予定だったが、この絶景が勿体ないので午後の便に予定変更。

朝食後、レンタカーで港の安栄観光の事務所に行き、13:10の石垣便を西表島の大原港に立ち寄ってもらうように予約。

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10:00 チェックアウトを済ませた後も、ペンション屋上のイスに陣取って「波照間ブルー」を堪能しながらマッタリする。

今日行く西表島もクッキリ見えている。

ニシ浜の沖では、水中で何かスポーツ大会が開かれているらしく、島でただ一人のお巡りさんも心配そうに監視していた。

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二泊お世話になった「ペンション最南端」を出発。

ペンションの奥さんに紹介された近所の「モンパの木」というショップで、オリジナルTシャツを二枚買ってドライブ開始。

既に充分に島内ドライブをしたが、レンタカーの料金が燃料費込みなので、走らないとソンをする。

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まだ乗船時間まで2時間もあるので、自転車並みのスピードで「島内一周道路」をノロノロ走るが、後ろから追いたてる車も擦れ違う車も全く無い。

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周囲に建物が無いと、電柱の整然とした並びがチョット美しい。八重山の離島では良くある風景だ。

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サンゴ礁の島らしく、牧場の柵もサンゴの石垣。

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                         ≪波照間灯台≫

島の中央に立つ珍しい灯台。この辺りが、島で最も標高が高い。61m。

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                     ≪オヤケアカハチ生誕の地≫

集落の中にある、島の英雄の生誕の地。写真に撮らなくてもいいのだが、一応来てしまったので・・・。

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                    ≪日本最南端の駐在所≫

入口の上にある日本地図が楽しい。赤く塗られた島が波照間島。左端に台湾もある。

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今日もお目当てのカフェが「豊年祭」でお休みなので、共同売店に残っていた焼きそばを買って港の待合室で昼食。と思ったら箸が無い。港の食堂も本日休業なので、仕方なく手で摘まんで食べる。

やたら具の多い焼きそばだなと思っていたら、単なるチャンプルーのお惣菜だった。

「またやってしまったなぁ~」などと反省していたら、島の名勝「高那海岸」の写真を撮るのを忘れていたことに気づく。

「光の状態の良い時間(午後)に来て撮ろう」と思ったのが間違いだった。

「また来ればいいさ」と思い直す。南十字星も見られなかったし・・・。

レンタカーから荷物を出し、港の待合室にある土産屋「アダン」に車のカギを渡してレンタル終了。

思えば二日前、昴レンタカーのオジサンがペンションに車を持ってきてくれて、返す時は港に「乗り捨て」なので極めて簡単だ。結局、事務所がどこにあるのか分からなかった。

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                         ≪波照間港≫

13:10 西表島の大原港に向け出港。天気が良いだけに名残惜しいが・・・。

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港の出口に「んぎしたおーりょー」と書かれた看板がある。

「ん」で始まる珍しい言葉だ。

インターネットで調べると、ほとんどの人が沖縄本島周辺の「めんそーれ」、石垣島周辺の「おーりとーり」と同じ「ようこそ」という意味だと書いている。

それも正しいのかもしれないが、島の人に聞いたところによると、「行ってらっしゃい。また戻ってきてね!」という意味だと言っていた。

「チョットくだけた言い方なので、お客様に対してはあまり良い表現ではないのだが・・・」と、その人は言っていた。

まあ、出港する船から見易い位置にあるので、「また来てね」という意味で良いのではないでしょうか。

また戻って来ますよ! あの「波照間ブルー」と「南十字星」を見に・・・・


2014八重山の旅③ 波照間島二日目その2

2014-05-30 | 八重山・西表島旅行記

2014年5月18日 つづき

レンタカーで「ニシ浜」の「ペンション最南端」を出発し、日本最南端の碑や星空観測タワーなどの風光明美な場所をウロついた後は、広い道に車を乗り捨て、石垣や赤瓦など雰囲気の良い集落内をウオーキング。

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                     ≪波照間島のマンホール≫

集落内のマンホールは、波照間島らしい「星空観測タワー」と「南十字星」のデザイン。

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探した訳ではなかったが、幻の泡盛「泡波」の醸造元「波照間酒造所」を発見。

引っ切り無しに観光客が来て写真を撮っている。

さらに通りを歩いていたら、立ち話をしていた人が「今日出たから、1本買ってきたよ」と言っているのを聞きつけ、急遽近くの共同売店に直行。

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ありました「泡波」。

中小あわせて7本ほど買ってしまった。

この時点では、「旅の初めにこんなに買って、どうやって持って歩くのだ?」と考えもしなかった。波照間には宅配便が無い(ゆうパックはある)。

ついでに1個売れ残っていた弁当を買って、車に戻った。

星空観測タワーの近くにレンタカーを止めて昼食タイム。

遠くに車椅子の女性を見かけた。私と同宿の一人旅のMさんが話をしたらしく、彼女は電動車椅子で日帰りの島内一周を一人でやっていたそうだ。

遅めの昼食の後は、再び島内観光。

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                         ≪シムスケー≫

かつて島民を救った由緒ある古井戸。

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観光スポット以外の史跡などを巡ろうとすると、道標なども少なく探すのに苦労した。

島の「一周道路」は分かりやすいのだが、その道から外れると非常に分かり難い。

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                    ≪下田原城跡(ぶりぶち公園)≫

古びたコンクリートのベンチが不気味だ。

ペンションにもどって部屋からニシ浜を眺めていたら、今度は松葉杖をつきながらシュノーケルをやっている若い女性がいたのでビックリ。

ペンションの入口にあるレンタルショップで、生ビールを飲みながらその女性に聞いたのだが、交通事故で複雑骨折をしたらしい。

女性はタクマシイ。

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夕方になったら、雲行きがかなり怪しくなって来た。18時ころ、ドシャブリとなった。

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                    ≪ペンション最南端 二日目の夕食≫

料理名や食材を詳しく聞いたが、すっかり忘れてしまった。

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10:00 雨が上がった様なので屋上に出て見ると、星が瞬いていたのでカメラを用意した。

しかし、ものすごい速さで雲が流れている上、雷も光っている。

この「ペンション最南端」の屋上は、星空の撮影にはなかなか良い場所なのだが、近くにある製糖工場の屋外常夜灯がやたらに明るい。

最近、改築されたようなのだが、「星の島」なのだからもう少し考えてもいいのでは・・・。

また雨が降って来たので、部屋に戻って今日買ったばかりの泡波を飲む。

Mさんに小ビンを2本あげたのだが、さらに減らさないと持ったまま旅を続けられない。

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深夜2:30 ふと目が覚めたのでベランダに出ると、星が見える。

セットしたままだったカメラで、再び星空撮影。

景色がやたらに明るく撮れるなと思ったら、反対側の空に月が出ていた。

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目が冴えてしまったので屋上に上がってみると、Mさんも居た。

二人でしばし話をしながらやや見難い星空を眺める。

目の前の北斗七星が、やたら大きく見えた。

              2014八重山の旅④ 波照間島三日目 につづく


2014八重山の旅② 波照間島二日目その1

2014-05-30 | 八重山・西表島旅行記

2014年5月18日

波照間島二日目。

6:30 起床。やや二日酔い気味。

昨夜、「泡波」を飲み過ぎた。

ベランダに出て見ると、目の前に波照間ブルーのニシ浜が広がっていた。

今日も天気は絶好調。

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                   ≪ペンション最南端の屋上とニシ浜≫

シャワーを浴びて屋上に上がって見ると、既に泳いでいる若者たちが大勢いた。

寒くないのだろうか?

ちなみに、この時期、若者たちはラッシュガードで泳いでいるが、年配の人たちはウエットスーツを着ている人も多い。

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朝の散歩がてら浜に下りて見た。「ペンション最南端」から徒歩3分。

泳いでいた若者たちは朝食の時間なのか、立ち去ってしまったのでひと気はマバラ。

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白い砂浜とブルーのグラデーションが美しい。

一人旅や二人旅の女性が多いのもうなずける。

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                       ≪波照間島 ニシ浜≫

コバルトブルーのビーチを独り占め。

このビーチは「ニシ浜」と書かれていることが多いが、正式には「北浜」。

沖縄では「北」のことを「ニシ」と読む。「西」は「イリ」と読む。「西表島(イリオモテジマ)」の「イリ」である。ややこしい。

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8時の朝食の時間になったのでペンションに戻ったら、飼っている子ヤギにパンツの裾を噛まれた。

夜明けが遅いせいか、朝食の時間も8時と遅め。

目の前に美しいサンゴ礁の海があるのだからひと泳ぎしたいところだが、オジサンは一人では絶対に泳がないことにしているので、今回はシュノーケルも断念。

波照間島は、アクティビティのショップがほとんど無い様だ。

10:00 今日もレンタカーでドライブに出かける。

とは言っても、狭い島なのでコースは昨日と同じになる。今日はジックリ見物したい。

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      ≪波照間島全景 ペンション最南端の食堂にあった写真を無断借用≫

「波照間島は小さな島なので、観光はレンタサイクルで充分」とは言うものの、海岸から集落の一番高い所までは標高差60mあるので、けっこうキツイ坂道もある。

ドライブ中、自転車を必死に押している女性たちを何度か見かけた。

波照間島を訪れる方で、体力のない人や年配の人は、最低でも電動アシスト自転車かバイクをお勧めします。

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サイクリング中に風で飛ばされたのか、オシャレな帽子があちこちに落ちていた。

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                      ≪日本最南端の碑≫

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     ≪星空観測タワー≫

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昼食をとるため集落に入る。

ペンションの女性スタッフにお勧めの「食事処」を聞いて来たのだが、本日休業。

広い通りに車を置き、カメラバッグを担いで炎天下をウオーキングすることに・・・・。

昨日から島の「豊年祭」が始まったので、お店や食堂は休業のところが多い様だ。

豊年祭は、各地区で秘めやかに行われているので、「観光客にはどこでやっているか、見ても何をしているのか分からないよ・・・」と島の人に言われた。

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石垣の路地や赤瓦の民家など、昔ながらの風情が良い雰囲気。

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                        ≪波照間幼稚園≫

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竹富島ほどハデではないが、花と石垣が南の島らしい。

      2014八重山の旅③ 波照間島二日目その2 につづく


2014八重山の旅① 波照間島一日目

2014-05-28 | 八重山・西表島旅行記

2014年5月17日

毎年訪れている沖縄八重山旅行も、今回で5回目。

あえて梅雨時を選んでのオジサン一人旅。

まだ行っていない八重山諸島の中で、まずは日本最南端の有人島「波照間島」を目指す。

今回、うまくいって「黒島」にも立ち寄れれば、八重山の有人島全島を旅したことになる。

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                      ≪石垣島 離島桟橋≫

仙台空港から福岡経由で新石垣空港に飛び、石垣港の離島桟橋から波照間港までは安栄観光の高速船で80分。

石垣島のタクシーのドライバーが、「昨日まで雨や曇りだった」と言っていたが、今日の八重山地方は抜けるような青空。

波照間の海は荒れると聞いていたが、今日は大きく揺れることも無く、高速艇は東シナ海の大海原を快調に飛ばす。

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                         ≪波照間港≫

16:40 波照間島に無事到着。

迎えのお嬢さんが運転する車で3分。海を背景に見えて来たのが、今日から二泊お世話になる「ペンション最南端」というものすごい名前のお宿。

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                  ≪波照間島ニシ浜 ペンション最南端≫

八重山一、あるいは沖縄一美しいといわれる「ニシ浜」を見降ろす高台に建つ。

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部屋は二階のツインの洋室(一階は和室)で、なかなかキレイだ。

部屋のベランダに出て見ると、この宿の最大の売り物「ニシ浜」の絶景は、この時間、西日の逆光でチョット白とび。

波照間ブルーは、明日のお楽しみ。

17:00 予約していた「昴レンタカー」のオジサンが車を持って来てくれたので、さっそく島内ドライブに出かけた。

夕食まであまり時間が無いので、島の雰囲気をつかむだけの一周。

普通、この小さな島の観光にはレンタサイクルで充分だと言われているが、還暦過ぎたオジサンとしては熱中症が恐いし、梅雨時なので雨対策も考えてレンタカーにした。

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                       ≪日本最南端の碑≫

昨年は与那国島で「日本最西端の碑」を見て来たので、「今年はこれを見なければ・・・」と「日本最南端の碑」を見に行ったが、コンクリートに手書き風の文字でチョット・・・・。

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「日本最南端の碑」から遥か彼方に見えている白い建物が、「星空観測タワー」。

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タワーの周辺には見渡す限り何も無い。街灯一本すら無いので、今夜ここから「南十字星」が見えるのではないかと期待が膨らむ。

今回の旅行は、梅雨時でありながらこの時期を選んだのは、「南十字星」を見たいということと、ヒマだったからである。

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海岸は残念ながら、干潮でした。

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風力発電とヤギ。

日本初の折りたたみ式風力発電の風車。台風対策で畳めるようにしたらしい。

この島は、ヤギがやたらに多い。サトウキビ畑とヤギばかり。

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                          ≪コート盛≫

昔の監視塔。島中見渡せると何かに書いてあったが、チョット低すぎ。

取りあえず、島の周回道路を一周して宿に戻る。

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16:45 部屋に戻ると、ベランダから見る「ニシ浜」に沈む夕陽が美しい。

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19:00 マッタリと夕陽を見ていたいが、夕食の時間なので1階の食堂へ。

15,6人の客が、それぞれのテーブルで夕食。生ビールが美味しい。

一人旅も男女6人ほどいる。

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食堂からも夕陽が見えて、みんな箸を休めて撮影会となった。

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食堂をしばし抜けだし、部屋に戻って望遠レンズで日没を撮影。

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20:00 酔いを醒ましながら宿の外で待っていると、星空観測タワーの送迎バス(予約制¥500)がやって来た。数軒の民宿で客をピックアップしながらタワーに向かう。

集落を離れたところで、運転手が車の灯りを全て消すパフォーマンスをしてくれる。漆黒の闇である。

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                     ≪星空観測タワー 屋上≫

宿の送迎車なども、続々集まってくる。

タワーに入る(¥400)と、天体望遠鏡で土星の観測。

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続いて満天の星空の下、所長が星座の解説をしてくれる。(星が見えない時はプラネタリウム)

残念ながら水平線近くにガスがかかって、お目当ての南十字星は見ることが出来なかった。

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外に出て、ジックリ星空の撮影をしようと思ったら、至近距離でバシャバシャとフラッシュをたかれて撮影不能に・・・・。ザンネン。

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宿に戻ったら、食堂では三線で盛り上がっていた。

私は、同じく男一人旅のMさんと、女一人旅のIさんと三人で、食堂にあった波照間島の幻の泡盛「泡波」を飲みながら「ゆんたく」。

夜、レンタカーで星空を撮影しに行く予定だったが、すっかり忘れてしまい、深夜1時過ぎまで「泡波」をグビグビ飲んだでしまった。

             2014八重山の旅② 波照間島二日目その1 につづく