旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

原宿駅から美術館巡り

2015-10-29 | 東京ぶらぶら散歩

2015年10月22日

久しぶりの「東京ぶらぶら散歩」です。

昨日、所用で東京に出てきて都内に一泊。

今日は、抜けるような秋晴れの下、若者たちや外人さんたちで賑わう表参道へ出てきました。

原宿から青山あたりで、美術館巡り。

                         ≪JR原宿駅≫

10:50 原宿駅前からスタート。

賑わう表参道を歩きます。

                          ≪表参道≫

                     ≪浮世絵 太田記念美術館≫

10:55 表参道から左の路地に入ると、「浮世絵 太田記念美術館」に到着。

今回は歌麿、英泉、北斎などの名品展。有名な作品が沢山展示されていて、見応え十分。

客の半分は日本人の大人たち、半分は欧米人の大人たち。表参道の通りとはやや人種が違う。

そのほか、少しおしゃべりがうるさいオバチャン二人連れが一組。

太田記念美術館をあとにして表参道をさらに進むと、通りはやがて静かな雰囲気に・・・。

                         ≪根津美術館≫

12:13 かの有名な「根津美術館」に到着。

今回は、財団創立75周年記念特別展 「根津青山の至宝」

門を入ると、趣のあるアプローチを通ります。

「茶道」の催し物でもあったのか、着物姿の女性が大勢いました。

そのせいか、茶碗などの展示コーナーではけっこう渋滞していました。

いよいよ秋の雰囲気が出て来た、根津美術館の庭園。

つづいては、御存じ「この方」の記念館。

                       ≪岡本太郎記念館≫

13:25 根津美術館を出て7~8分で、「岡本太郎記念館」に到着。

中に入ると、「岡本太郎」御本人がお出迎え・・・。

                           ≪一階のアトリエ≫

                           ≪二階の展示室≫

写真を撮ってもイイということなので、バシャバシャ撮りました。

                   ≪岡本太郎記念館のオープン展示スペース≫

岡本太郎記念館を出た後は、南青山でオジサンにはあまり馴染まない様なレストランで遅い昼食。

                         ≪渋谷駅前≫

14:40 渋谷駅前に到着。

約4時間の芸術的なお散歩でした。

 


栗駒山で美味しいイワナ料理

2015-10-15 | 旅行記

2015年10月14日

そろそろ紅葉も終わりかけの、栗駒山に行って来ました。

目的は紅葉見物でも登山でもなく、「イワナ」です。

                       ≪栗駒山 世界谷地≫

予約した時間より早く着いたので、先にすぐ近くの「世界谷地」に行ってみました。

もしかしたら「草紅葉」が良いのではないかとの思いつき。

駐車場から湿原までのブナ林は、まだ紅葉のピークは先のようですが・・・。

木道の改修作業の真っ最中でした。紅葉と雪の季節の間に、突貫工事の様です。

                          ≪岩魚の館≫

「数又養魚店」の「岩魚の館」が復興した、というニュースを見てやってきました。

                          ≪岩魚重≫

                         ≪岩魚の刺身≫

やっぱりバツグンに美味かったです。

予約制ですが、軌道に乗るまでは1時間くらい待たされるつもりで、お出かけください。


隠岐の旅5 爆弾低気圧

2015-10-05 | 旅行

2015年10月1日 隠岐最終日

朝飯を喰い終わったころになって、世の中がかなりヤバいことになっていることに気付いた。

フロントから、「今日、船で本土に帰りますか?」と聞かれたところで、初めて日本海に「爆弾低気圧」が発生していることが分かった。

島から出る船は、朝の第一便が出港した後は運航予定がどうなるか分からないと言う。

私は飛行機で帰る予定だ言うと、飛行機は大丈夫だと思いますが・・・と言う返事だった。

海は相当に荒れるようだ。

昨日失敗した「大徳寺山」登山のリベンジなど、やっている場合ではなくなってしまった。

 

   ≪先を争うように西郷港を出て行ったフェリーと高速船(ホテルの部屋から)≫

山歩きは諦めたが、午後のフライト時間までやることが無いので、小雨降る中、レンタカーで島の名所巡りをすることに・・・。

                        ≪玉若酢命神社≫

境内の脇に古墳群があると言うことなので見に行こうと思ったら、「スズメバチ危険」で立ち入り禁止になっていた。

昨日の登山道といい、今回の旅はハチに祟られている。

                        ≪水若酢命神社≫

                             ≪拝殿と本殿≫

                         ≪古墳の入口≫

こちらの神社にも古墳があり、石室への入口が見える。

                         ≪深浦の滝≫

昨日も行った「深浦の滝」の前まで来た時には、雨と風がかなり強くなり、マズい状態になって来た。

ドライブを切り上げ、情報収集のため予定より早く隠岐空港に向かう。

空港に着いた時には、暴風雨といった感じ・・・。

車を受け取りに来たレンタカー屋のオネエチャンは、「延長しますか?」とやや嬉しそう・・・。

昼食中、航空会社からスマホにメールが入り、大阪から隠岐空港に向かった便が着陸できるかどうか分からないらしい。

団体さんたちがロビーで声高に騒いでいるが、私はベンチで文庫本を開いてヒマ潰し。

突然、歓声と拍手が起こった。伊丹からの便が着陸したらしい。

                         ≪隠岐空港≫

傘も役に立たない横殴りの雨の中、ビショヌレになりながら伊丹行きの飛行機に向かう。


隠岐の旅4 大満寺山登山計画失敗

2015-10-04 | 旅行

2015年9月30日 隠岐三日目

朝、目が覚めて部屋のカーテンを開けたら、一面朝焼け。

                  ≪都万漁港の朝焼け 宿の窓から≫

羽衣荘は窓から日本海に沈む夕日が美しい宿のハズだが、昨日チェックインする時には既に真っ暗で何も見えなかった。

かわりに空と海を真っ赤に染める不気味な朝焼け。今日の天気が心配だ。

外に出て散歩をしようかとも思ったが、朝風呂を優先することに・・・。

                      ≪海の見える大浴場≫

海を眺めながらノンビリと湯に浸かり、至福の時を過ごす。

今日は、今回の旅のメインイベントとなる「大満寺山登山」の予定。

しかし、隠岐空港でも西郷港でもホテルでも、観光マップすら手に入らなかった。

宿の女将(?)さんも、よくお客さんから「隠岐は情報が少ない」と言われるそうだ。

朝食後、チェックアウトでフロントへ行ったら、女将さんから登山コースに詳しいというスタッフを紹介された。

さっそく、隠岐の島町の大判地図を頂戴した上で、「大満寺山登山コース」についてレクチャーを受けた。

その結果、次のようなことが分かった。

大満寺山に登るトレッキングコースは、主に次の4コース。

 島の北側から登るコース

 ◎南谷林道コース 最もポピュラーなコースだが、現在修復工事中で通行止め。

 ◎中谷林道コース お勧めコースだが、羽衣荘からは島の正反対側で遠い。

    ※南谷、中谷コースは、最寄りの布施地区の民宿やホテルからは

      ガイドや送迎サービスもあるらしい。

 島の南側から登るコース

 ◎銚子ダムコース 道悪で、レンタカーの観光客には絶対勧められない。

 ◎有木川コース   登山口まで舗装されているので、レンタカーでも行ける。

    ※有木コースは、この地図上でも唯一、大満寺と山頂まで細線で登山道が

      表記されている。西郷港や羽衣荘のある都万地区からも比較的近い。

以上のことから、有木(あらき)川沿いの林道から登山道に入ることにする。

                          ≪船小屋群≫

取り急ぎ、宿の前にある都万漁港の船小屋群を見学。

厚い雲が出て来たのを心配する女将に見送られて、羽衣荘を出発。

カーナビを頼りに軽自動車のレンタカーを走らせ、「大満寺山登山道3.0km」の道標を見つけ、いよいよ山に入る。

スギの林道を「神様!どうか対向車が来ませんように!!」と祈りながら、慎重に進む。

「一の坂橋」と書かれた橋を過ぎると、右手に三体のお地蔵さんと石段が現れた。

いよいよお寺に近づいている感じ。取りあえず車を進める。

突然、「舗装が無くなった」と思ったら、そうではなく苔むしたウエットなアスファルト道に落ち葉が堆積したようだ。湧水が路面を濡らしている。

ちょっとビビる。

路面が滑りやすい。車の轍が無い。右側はがけ下に有木川の渓流。

さらに、所々に落石や枝があって一々車から降りて川に蹴り落とす。

ここまで来ると、ここシバラクの間、車が一台も通っていないということにバカでも気づくが、Uターンする場所もないので逃げられない。

              ≪大満寺山登山コース(有木) 登山口駐車場≫

必死の思いでたどり着いた駐車場は、意外にリッパ。かなりの台数が停められる。

コース案内の掲示板もシッカリしていて、内容も今までで一番の情報量。

さすがは環境省と島根県、隠岐諸島と宍道湖の位置関係まで分かる・・・??

4つの登山コース全ての情報があるので、このデータが最初から分かっていたら、今回の旅の計画も立てやすかったのだが・・・・。

全ての情報をカメラに収めて、いつでも見られるようにしていよいよ出発。

駐車場の一番奥が登山口。

ここでも、昨日の焼火神社(西ノ島 焼火山)と同じで、「マムシに御用心」の看板。

「この山には毒ヘビのマムシが多いので、気をつけないといけない」

「万一噛まれたら・・・・血清療法・・・・」

「秋の繁殖期には、特に気をつけなければいけない」

などの恐ろしいげな文章が書かれてある。

それでも折角ここまで来たのだからと出発しようとしたら、なんとイキナリ難所。

苔むした岩がいかにも滑りそう。コブ・ロープが用意されているが、つかむ前に落っこちそうだ。

足をどのように踏み出すか思案していると、今度は大型のハチ(アシナガバチか?)が頭上に襲来。

どうも隠岐の神々が「イイ歳したオヤジが、一人で登山なんてヤメなさい!」と言っているようだ。

こんな何日間も誰も来ない様な山中でケガして動けなくなったら、助けてはもらえないだろう。

そもそも私がここに居ることを誰も知らないのだ・・・・。捜索隊も来るハズがない。

マムシやスズメバチなどが最も危険な時期(9月末)に来た、私がバカだった。

登山中止!!

振り向けば、レンタカーでの帰り道も相当に怖い。

                    ≪大満寺のお地蔵さんと参道≫

林道を慎重に下って来たところで、往路で見たお地蔵さんの前で停車。

お地蔵さんに「旅の安全」を祈願。

ここにお地蔵さんがいることから考えると、脇の石段は廃寺になる前の「大満寺」の参道だったのではないかと思われる。

    ※後で分かったことだが、このお地蔵さんの石段が有木登山道の

      「参道コース」登山口、 駐車場とコース案内板のあったところが、

      「沢コース」登山口ということらしい。

「この石段を登って見ようか」とも思ったが、上の方はいかにもマムシが出そう。

と思って振り返ると・・・・

マムシではないようだが、やたらと細長いヤツ。絶妙なタイミングで出やがった。

レンタカーを走らせて中谷林道の方に廻って見たが、既にお昼近く。

下りてくる車と鉢合わせになる可能性が高いので、今回は大満寺山は断念!!

臆病なオジサンは、観光ドライブに切り替えることにする。

                          ≪浄土ヶ浦≫

白島展望台までは0.2km、隠岐の島町の「竹島」までは161km。

                       ≪ローソク島展望台≫

一昨日の夕方、遊覧船で回ったローソク島。テッペンにあるローソクの芯が良く分かる。

               ≪深浦の滝≫

                         ≪福浦トンネル≫

                          ≪那久岬≫

本日の宿、西郷港の前のホテルにチェックイン。

ホテルに入ろうとしたら、ビルの1階に観光案内所があった。

覗いてみたら、ついに大判の観光マップを見つけた。

 

写真左上の青い表紙が、隠岐の大判の観光地図。

やっと見つけたと思って手にしたら、100円取られた。

さっそく広げて、観光協会の人に今日行けなかった「大満寺山登山コース」について「どのコースを行ったらいいか」たずねたら、銚子ダムの林道から入るのが一番良いと言われた。

今朝、宿の方からは「レンタカーの観光客には、絶対お勧めできない」と言われたコースだ。

買った地図には、【山道危険×】と表記されているのだが、「それは無視してください」と言われ、あくまでも銚子ダムコースがお勧めのよう・・・。

ちなみに、今日私が行って来た「有木川の林道」について聞いてみると、「あそこは舗装されているから多分大丈夫です。行ったことはないけど・・・」

いずれにしても100円の地図には、ほぼ全ての山道に、【山道危険×】【車は×】【難所あり】【離合注意】などと警告がが書き込まれている。

   ※ちなみに、【離合注意】は「擦れ違いが困難だ」という意味で、主に

     九州など西日本で使われている交通行政用語。

     離合の本来の意味は、離れていたものがくっ付くことを言うのだが・・・。

100円もするこの地図でも、登山道の詳しいコースやアプローチのことが分かりにくいので、買ったオマケにさらに4種類のコピー資料などを付けてもらった。

全部そろえると分かると言うことだった。

19:00 ホテルのフロントで、今度は街の居酒屋マップをもらって外出・・・。


隠岐の旅3 焼火神社と日本海の夕陽

2015-10-04 | 旅行

2015年9月29日 隠岐二日目つづき

午前中の「摩天崖展望台」から「国賀海岸」駐車場までのハイキングでは、予定外の出来事がいろいろあってバスに乗り遅れ、結局、タクシーを呼んでそのまま「焼火(たくひ)神社」に向かった。

                        ≪焼火山登山口≫

焼火神社参道入り口の駐車場でタクシーを降り、ここからは歩きとなる。

13:20 東屋の脇にあった竹杖の束から一本お借りして出発。焼火神社に向かう。

やや急な山道を10分ほど歩くと立派な鳥居がある。

鳥居の前には、焼火山で見られる動植物の案内板がある。

「マムシに注意!!」の文字と絵が、やたらとデカイのが気にかかる。

神社の方から下山して来た、ストックワークの巧みなオジイサンが、次に山頂方面に向かおうとしたが、足元の「マムシ注意」の看板をシバシ見つめて、「ヨシッ! やっぱり止めよう!」と言って、元気に下山して行った。

何しろ、秋に入った今が最もマムシの危険な時期だ。

私もチョット怖くなり、ここからは竹杖で前方の草むらを叩きながら進んだ。竹杖がけっこう長いので、「マムシ避け」の棒として使えそうだ。

右手に島前の海が見晴らせる場所もある。

やたらと「マムシに注意」の表示がある。ご丁寧に、「毒蛇注意」の英語表記まである。

お城の様なりっぱな石垣が現れた。

社務所もどこか武家屋敷の様な・・・。

狛犬・・・。誰一人いない静寂の山中なので、やや不気味。

                       ≪焼火(たくひ)神社≫

13:36 焼火神社に到着。 

航海安全の守護神として信仰を集めているということだが、神社としての由来は読んでもよく分からない。

というのも、かつては「焼火山雲上寺」というお寺だった様で、明治になって神社になったらしい。よくある話である。

正面拝殿の左奥に本殿が見える。

                       ≪焼火神社 本殿≫

本殿は、洞窟の中に喰い込むように建てられた珍しい造りだが、昨年行った「小豆島」の山岳霊場はみんなこんな感じだった。

多分、真言宗や修験道の影響を受けていたのだろうと思われる。

国の重要文化財。

20分ほど付近をウロウロしてから下山。

駐車場の東屋で携帯食をカジリながら休んでいたら、バイク一人旅とレンタカーのご夫婦が二組やって来た。

昨日から何度も顔を合わせるご夫婦から、「港まで乗って行かないか」と誘われたが、既にタクシーを頼んでいたので丁重にお断り。

もうひと組の老夫婦から、「タクシーなんて、大名旅行をしてるね!」と言われたが、初めての離島では多少高くついてもタクシーの方が便利な場合もある。

特に一人旅の場合、地元の人とジックリ話が出来るのはうれしい。

15:00 別府港に到着。港で超遅い昼飯(ラーメン)。

  ◎本日のタクシー代

   別府港→摩天崖駐車場  3,500円前後

   国賀海岸駐車場→焼火神社駐車場  3,400円前後(迎車料金240円込)

   焼火神社駐車場→別府港  3,100円前後(迎車料金240円込)

      タクシー代合計 約10,000円(赤尾展望台を加えると+3,000円)

         レンタカーだと軽の6時間として、6,000~7,000円

15:30 島後の西郷港へ戻るフェリーの出航(17:15)まで時間があるので、歩いて行ける「黒木御所跡(後醍醐天皇行在所)と展望台を散策。

隠岐は、小野篁(おののたかむら)や後醍醐天皇、後鳥羽上皇など教科書に出てくるような貴人が流された場所。

一ヶ所くらいは、史跡を訪ねないとバチが当たる。

                        ≪黒木御所遺跡≫

                       ≪西ノ島町 汚水栓≫

                     ≪別府港 フェリーしらしま≫

このまま島前に宿泊出来れば、残りの中ノ島と知夫里島も見て行けるのだが、宿が取れなかったので西郷港に戻るしかない。

17:15 「フェリーしらしま」は定刻どおり出港。

タイミング的には、船上で日没を見られるハズだが、空模様はビミョウ。

夕陽に染まる島などを眺めながら、帰路も甲板で過ごす。

17:50 奇跡的に、水平線上の僅かな隙間に夕日が顔を出す。

オレンジ色のグラデーションが美しい。

17:55 日没。水平線ではなく、やや島陰に沈んで行ったが、夕日は諦めていたので感動の夕景だった。

愛用の一眼レフカメラ(EOS 5DmarkⅢ)が摩天崖で壊れてしまったので、予備で持ってきたコンパクトカメラ(Power Shot SX60 HS)を使用して撮影した。

このSX60は、レンズが21mm~1365(デジで2730mm)の超望遠なので夕陽のアップに挑戦してみたが、揺れるフェリーの甲板からの撮影だったので、ファインダーの中で被写体がぶっ飛んでしまい苦労した。

18:15 ふと気がつくと、フェリーはイカ釣り船の漁火をかき分けるように進んでいた。

18:30 西郷港に到着。いそいで今日の宿に向かう。