旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

2014八重山の旅⑥ オジサンの大冒険part1

2014-06-02 | 八重山・西表島旅行記

2014年5月20日 西表島二日目

7:00 ホテル ラ・ティーダ西表のレストランで朝食。

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コテージ越しに見る朝の海は気分がいいが、雲が多いのが心配。

今日は、今回の八重山の旅で唯一のアクティビティに参加する。

9:00 「西表ゆくる」のオーナー・ツアーガイド桑原さんが、ホテルまで迎えに来てくれた。

「西表島ゆくる」は、主にジャングル・トレッキングを専門とするツアー・ショップ。

今回のコースは、「ゆくる」の中でも「J-3」といって最強のコースのひとつ。

ヘルメット、膝当て、肘当て、フェルトシューズなどを装着して、午前は滝の上のさらに上の滝を目指して沢を登り、午後は未開の鍾乳洞を垂直に降りて探検するという、文字通りの大冒険。

「還暦過ぎた普通のオジサンがそんなことをやってイイのか?」という、体育会系コースだ。

 

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桑原さんは、西表でも数少ない「レスキュー3」の認定者で、世界中の消防士などと同じようにロープ・レスキューの技を学んでいるので、私の様にチョット年が行っているオジサンでも安心して冒険に参加できる。

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                          ≪ゲータ川≫

10:00 まずは、ゲータ川の下流域から沢に入る。

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                 ≪締め殺しの木とオオタニワタリ≫

滑りやすい足元に気を付けながらも、ジャングルの景色に圧倒される。

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                        ≪ゲータの滝≫

途中、ジャングルの植物や昆虫などの説明を受けながら、約35分でゲータの滝に到着。

ここまでは、以前来たことがある。

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いつの間にか、梅雨空は青空に変わっていた。

滝を眺めながら、しばし小休止。

いよいよここからが大変。滝の左脇を、道なき道の急坂を登る。

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大岩など足の取っ掛かりの無い場所では、先にコブロープを設置してくれる。

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                        ≪第二 ゲータの滝≫

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第二ゲータの滝を横目に見ながら、シダの葉をくぐって行くと巨大岩壁が目の前に・・・。

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この岩壁を安全に迂回するために、まず桑原さんが先行してロープを張り巡らす。

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腰に固定したカラビナをロープに通して、万が一に備える。

よくテレビの「山岳番組」で見る光景だが、自分が体験するとは思わなかった。

 ※この様な装備を使わないと登れないというのではなく、安全性を高めているのだと思う。

  ここまでやるツアー・ショップは少ないのでは・・・・。楽しい経験です。  

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                       ≪第三 ゲータの滝≫

11:20 午前の目的地、第三のゲータの滝に到着。

今日は、水量はイマイチだが、爽快感バツグン。

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振り返って見ると、八重山ブルーの海まで見えて絶景。

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水が階段状の岩肌を幾筋にもなって流れ落ちるので、音まで心地よい。

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ここの苔も、驚くほど鮮やかな緑色で美しい。

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貸切状態の滝を昼過ぎまで満喫。

昆虫や植物の写真を撮りながら、ノンビリ下山。

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            ≪オオゴマダラ≫         ≪全身銀色のトンボ≫

「オオゴマダラ」は波照間島でも見掛けたが、動きが早くて撮影できなかた。宿で知り合ったMさんは、「ティッシュペーパーが飛んで来たのかと思った」と言っていた。

サナギが金色になると聞いて、一生懸命さがしていたが・・・・・。

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                       ≪名前忘れました≫

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                    ≪名前を聞いたのだが忘れた≫

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                          ≪サクララン≫

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13:15 大見謝ロードパークに到着。

「八重山ソバ」と「ジューシーおにぎり」で昼食。

食後の休憩をしていた時、突然、「リュウキュウアカショウビン」の鳴き声が聞こえた。

何と、至近距離に飛来。桑原さんが指さす方向に、真っ赤な姿を発見。

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                     ≪リュウキュウアカショウビン≫

目の前に現れた「リュウキュウアカショウビン」に、慌ててコンパクト・デジカメを向ける。

こんな時に限って、望遠レンズも一眼レフのカメラも持っていない。

それでも、顔の見える所までそっと移動して一枚撮影。アップではないけれど、撮れたということに感動!

午後は、いよいよ今日のハイライト「地底探検」にチャレンジ。

未開の鍾乳洞をオジサンが大冒険・・・・。

             2014八重山の旅⑦ オジサンの大冒険Part2 へつづく


2014八重山の旅⑤ 西表島一日目

2014-06-01 | 八重山・西表島旅行記

 

2014年5月19日

13:10 波照間島を高速艇で出港。西表島の大原港に向かう。

波照間港を出たなと思っている内に、気が付けば大原港に接岸するところだった。

爆睡したらしい。13:50接岸。

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                        ≪西表島 大原港≫

13:50 大原港に接岸。

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港に迎えに来ていた「やまねこレンタカー」の車で、事務所まで行き手続き。

三泊で借りたのでやや経費が掛かり過ぎるが、広い西表島では車が無いと何かと不便なので仕方が無い。

14:10 やまねこレンタカーの大原店を出発。

西表島では1000CCの車をチョイス。波照間島では三日間小さな軽自動車だったので、まるで大型車に乗っているような余裕。

ホテルに入るにはまだ早すぎるので、島の反対側の西部地区までドライブすることにした。

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                      ≪西表島 祖納(そない)≫

祖納は、西表島では東部地区の古見(こみ)と共に最も古い集落といわれている。

いつも集落の前を素通りしていたのが、西表島5回目の訪問で初めて散策する。

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                   ≪祖納地区の古民家 新盛家≫

新盛家は沖縄県の指定文化財で、現存する県内最古の茅葺屋根の住宅。

集落の中には案内板も無く探すのに苦労した。

敷地内に入っても誰も居ないし説明書きも無いが、多分この家だと思う。

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家の中は全て開け放たれているので奥まで見える。

誰も居ないので、フリー見学の様だ。

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石垣が美しい祖納集落の通り。

たぶんテーブル珊瑚の石化したものを積み上げたものだと思う。

かつて祖納が西表西部地区の行政・経済の中心地だった権勢がうかがえる。

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                        ≪子午線モニュメント≫

祖納の集落から上原港の方向に少し戻ると、子午線モニュメントがある。

ここの前も度々通っているが、今回初めて車を止めて記念写真を一枚。

「東経123°45′6.789″」の場所というだけだが、県道の脇だし駐車場もあるので・・・。

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                      ≪干立(ほしたて)集落≫

県道をさらに戻ると「干立」がある。やはり古い集落だ。

最近は道標などに「星立」と表記する場合もあるようだ。

どの家も石垣というよりはりっぱな屋敷林に囲まれている。強い北風がモロに吹き付ける場所なので、防風林の役目をしているのではないかと思われる。

祖納も干立も歴史と独特の文化のある集落なので、ジックリ歩いて見たいが、ホテルの食事に間に合わなくなるので、この次に来た時ということで・・・・・。

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                          ≪カンムリワシ≫

16:30 船浦港の辺りを走行中、電線に止まっている「カンムリワシ」を見つけた。

「カンムリワシ」は前にも撮影したことがあるが、今回は「リュウキュウアカショウビン」を撮影するつもりで、助手席に400mmの望遠レンズを装着したカメラを用意していたので、とっさにチャレンジ。

続いて、電柱に止まろうとするカンムリワシを連続撮影。

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飛んできて飛び立ってゆくまでを必死にこらえて撮影。

羽ばたいている姿を初めて撮ることができた。ちょっと遠くて、ピントがアマイですが・・・。

EOS 5DmarkⅢに400mmのズームレンズを付け、ほぼ真上に向けてジッと飛び立つのを待っていると、オジサンは腕がプルプル震えて「涙そうそう」でした。

レンタカーの中には重量級の三脚もあったのだが、さすがにこんな時は取りに行けないでしょう・・・。

 

【カンムリワシの見つけ方】

低い木の枝や地上近くにいるカンムリワシを探すのは相当に難しいです。

しかし、電線や電柱のテッペンに居ることが多いので、これだと空が背景になるので簡単に見つけられます。

カラスと間違わないように気をつけましょう。

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                     ≪ホテル ラ・ティーダ西表≫

西表島に来る時の常宿、ラ・ティーダ西表。経営が替わったようだが、以前と同じ感じ。

右はいつもリクエストしている部屋。一人旅にはチョット広すぎ。

夜は西表島に来るたびに参加している「Coral-foundation催行のナイトツアー」に参加して、星空を見る予定だったが曇りで中止。

波照間島では満天の星空ながら、南十字星を見ることが出来なかったので、同じくらいの確率で見られる西表島に期待していたがザンネン。

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夜の予定を変更して、西表島の友人夫妻を招待してホテルのレストランで会食。

突然の変更だったが、対応してもらって豪華な刺身盛りなどを用意してもらって楽しいひと時を送った。

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23:00 部屋のベランダに出て見ると星が瞬いているのが見えたので、急遽撮影。

しかし、やっぱり雲が多い。

波照間島の灯り(写真右下の光の帯)はクッキリ見えているのだが、空は雲が多い。

ホテルの敷地内のコテージのポーチ灯や街灯も強すぎて、カブリが多い。

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黒っぽい本などでカブリを遮って見るが、雲が多いのはどうしようもない。

もしかしたら、南十字星の一部でも写っているのかもしれないが、これでは分からない。

諦めて、波照間島で買った幻の泡盛「泡波」を飲んで寝る。