旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

小豆島4 寒霞渓/星ヶ城山登山その2

2014-12-08 | 旅行記

2014年11月26日つづき (表十二景篇)

寒霞渓山頂から裏八景コースを下り、石門洞、猪谷分岐を経て紅雲亭に到着。

小休止の後、ここからは表十二景コースを登り、寒霞渓山頂駅広場を目指す。

               ≪表十二景 紅雲亭前の登山口≫

11:00 紅雲亭を出発。

敷き紅葉を踏みしめながら、紅葉のトンネルの中を進む。

「表十二コース」も奇岩と紅葉の組み合わせが美しい。

「裏八景」と違うのは、コースが舗装されていて歩き易いこと。

ウオーキングシューズでも楽に歩けそうだ。

                    ≪蟾蜍岩(せんじょいわ)≫

                   ≪右端 烏帽子岳≫

紅雲亭から40分ほどで車道に出る。車道の手前を右に折れて、遊歩道を歩く。

                       ≪四望頂≫

11:45 「四望頂」に到着。シバシ絶景を堪能する。

「表十二景」を歩いているときに知り合った、「全国を旅しているご夫婦」や自称「騒がしいオバチャン二人組」と山歩きの話で盛り上がる。

皆さんが出発してから、急いで写真撮影。

かなり天気が悪くなってきて、遠景が霞んで見える。フィルターを変えたりしながら悪戦苦闘するも、時間だけ掛かって効果なし。

12:20 寒霞渓ロープウエイの山頂駅広場に戻って来た。

 

表十二景(上り)タイムチャート

紅雲亭-(45分)-四望頂-(20分)→山頂駅広場 

                            表十二景上り  計1時間5分

  急坂もなく全コース舗装されているので、ハイキング感覚で歩けます。

   ただし野生の猿集団がいるので、食べ物を手に持つのは危険。

  ※時間の中には、休憩は含んでいませんが写真撮影の時間は含まれています。 

      ・・・・・・・小豆島5 寒霞渓/星ヶ城山登山その3 星ヶ城山篇につづく


小豆島3 寒霞渓/星ヶ城山登山その1

2014-12-07 | 旅行記

 2014年11月26日

小豆島三日目。

昨日、紅葉真っ盛りの「寒霞渓と星ヶ城山」をトレッキングする予定だったが、雨のため今日に順延。

雲は多いがマズマズの天気。

7:00 オーキドホテルのフロントで情報を収集し、チェックアウト。

向かいのコンビニで朝食や飲み物などを購入し、レンタカーで寒霞渓山頂広場を目指す。ホテルの話では、寒霞渓に車で行くには山頂の方が断然早い。

8:00 寒霞渓ロープウエイの山頂駐車場に到着。

さすがにこの時間は人影はマバラ、乗用車が数台。

先日の三連休(11月22、23、24日)は、駐車場に入れない車が路上に溢れたらしい。

自称一億円トイレ(写真左)で用を足し、トレッキングの準備。

                ≪裏八景登山口に立つ寒霞渓周辺案内図≫

今日の予定は、

1.寒霞渓山頂から「裏八景コース」を下り、石門洞、猪谷池を経て紅雲亭へ

2.紅雲亭から「表十二景コース」を登り、四望頂展望台、鷹鳥展望台を経て寒霞渓山頂へ

3.寒霞渓山頂から三笠山、西峰を経て東峰の星ヶ城山山頂までの往復

既に24日に、ロープウエイから往復で寒霞渓の絶景を堪能しているので、無理せず歩きたい。

8:15 寒霞渓山頂駐車場の登山口から「裏八景」を下る。

トレッキング開始で直ぐ下山というのも変だが、車を山頂駐車場に置いた方が何かと便利。下の駐車場はかなり狭く、ピーク時には遠くに路駐ということになるらしい。

小豆島は、土庄、池田、草壁、坂手、福田、大部とフェリー・ターミナルが沢山あるので、紅葉の時期には寒霞渓に車がワンサと集まってくるようだ。

裏八景のコースは、不規則な大きさの石畳コース。

苔むした石畳の上に落ち葉が積り、さらに昨日の雨で濡れているので、かなり滑りやすい。

少し歩いたところで、怖くなって念のためリュックに差し込んで来たストックを用意する。しばらくぶりのストックなので長さの調整が上手くいかず、15分ほど立ち止まって悪戦苦闘。

                 ≪裏八景のひとつ松茸岩≫

滑りやすい石畳の下り坂を、小刻みに歩を進めて慎重に下る。

森の中から猿や鹿の鳴き声が聞こえてきて、チョット不気味な雰囲気。茂みの中には、獣の気配が濃厚・・・・。

                 ≪石門≫

:05 奇岩や紅葉の写真を撮りながら下り、やっとお目当ての石門が見えて来た。滑りやすい足元だけを見て歩くと、見逃しそう。  

自然の造形に感嘆。石のアーチの向こうが紅葉に染まり、期待感が膨らむ。

石のアーチを潜ると、錦秋に染まった木々と地面の真っ赤な敷き紅葉の見事さに、シバシ呆然。

別世界に入り込んでしまった様な感覚。

           ≪小豆島八十八ヶ所巡り第十八番札所 石門洞≫

岩壁を仰ぎ見ると、洞窟を利用した大師洞と巨大な不動明王が鎮座している。

急な階段を上がると、脇には巨大な不動明王の顔が・・・。

本堂の中は、岩が突き出ていたりしてかなりワイルド。

山岳霊場の雰囲気が濃厚だ。

大師洞からの眺めは、奇岩と紅葉の絶景が180°広がる。

天気が良ければもっと美しいのだろうが、これでも充分に堪能できる。

 

やや終わりかけの、だから美しい紅葉にドップリ浸り、境内を散策したりイスに腰掛けたりしながら充分に癒された。

お寺の奥さんらしい方とひとこと言葉を交わしただけで、後はこの空間を全くのヒトリジメ。

気が付けば、ここに来て既に一時間以上経過。

行動計画では、石門洞ではお参りの時間を10分しか考えていなかったので、既に本日の予定はグチャグチャ。

10:20 後ろ髪(あまり無いけど)を引かれる思いで、石門洞を出発。

振り向けば、落っこちそうな奇岩が・・・・。

裏八景の奇岩を仰ぎ見ながら、石門洞からは車道を歩く。車道と言っても、極端に狭いが・・・・。

時折、紅葉の隙間から海も見えるようになった。

          ≪ソフトクリーム岩(螺貝岩)≫

       ≪小豆島八十八ヶ所巡り第二十番札所 仏ヶ滝の遠景≫

石門洞から15分ほど下ると、左側に「佛ヶ滝」の門柱が現れ、遠くにお寺の屋根らしいものが見える。

行ってみたいが大幅に予定を過ぎているので、今回は門柱の前で合掌・・・。

10:35 猪谷池(いのたにいけ)の分岐に到着。

池の前の一般車道を右に行くと寒霞渓ロープウエイの「こううんてい駅」、左に行くと草壁港。

左下の道がロープウエイ山頂駅へ、手前の道が今歩いて来た石門洞への遊歩道。

猪谷の分岐からは、右へ折れて一般車道を歩く。観光客を乗せた大型バスが引っ切り無しに通るので、歩行注意。

10:50 寒霞渓ロープウエイの下の駅(こううんてい駅)に到着。

この辺りは、紅葉が丁度良い感じ。「紅雲亭」の東屋に入って、小休止。

 

裏八景(下り)タイムチャート

寒霞渓山頂登山口-(45分)-石門洞-(15分)→猪谷-(13分)→紅雲亭 

                            裏八景下り  計1時間13分

  ※登山口から石門洞までは、雨上りで滑りやすかったのでユックリ歩いてます。

 ※石門洞から紅雲亭までは、並み足です。

 ※時間の中には、休憩は含んでいませんが写真撮影の時間は含まれています。

      ・・・・・・・小豆島4 寒霞渓/星ヶ城山登山その2 表十二景篇につづく


小豆島2 雨の観光と素麺

2014-12-06 | 旅行記

2014年11月25日

小豆島二日目。

5:30 今日は「寒霞渓/星ヶ城山登山」の予定だったが、朝、ホテルで目が覚めたら外は雨。

瀬戸内海どころか、部屋の前の庭も霞んでいる。

温泉に入りながら思案した結果、今日の登山計画は断念。

7:00 バイキングの朝食。朝から小豆島名産の素麺をチョイス。

朝食の後は、部屋でノンビリと本日の計画を練る。

せっかく借りたレンタカーを活用して観光名所巡りをすることに・・・・。

9:20 ホテルオリビアン小豆島をチェックアウト。

まずはホテルから比較的近い、「中山の千枚田」を目指す。

こんな時便利なのが、観光地のレンタカー。カーナビの履歴を探せば、ショップか客がほとんどの名所を登録していてくれる。

                    ≪中山の千枚田≫                 

9:45 カーナビに導かれて棚田の最上部に到着。急坂の極細道がチョット怖かった。

棚田の数が多すぎ、写真に全部入りきらない。緑の季節に来たら、相当に美しいのだろうと思う。

千枚田の最上段にお寺さんがあるので、お参りをしていくことに・・・・。

       ≪小豆島八十八ヶ所巡り第四十四番札所 湯舟山蓮華寺≫

「小豆島八十八ケ所」は、当然「四国八十八ケ所」とは別で、小豆島内に霊場88ケ所と奥の院6カ所が公認されている。

弘法大師(空海)が讃岐出身のため、小豆島にはよく足を運んで修業をしたらしい。

全ての霊場が、弘法大師によって開かれた真言宗のお寺さんである。

私の旅はお遍路ではない(遊びです)が、たまたま最初にお参りしたお寺さんが88ヶ所のド真ん中、44番札所だった。          

棚田の最上段にあるので境内は狭いようだが、本堂を取り囲む巨木は見事。

いかにも名水の森と言う感じだ。

            ≪名水百選 湯舟の水≫               

飲んでみると、軟らかくて美味しい湧水でした。

雨の紅葉もシットリして、なかなか風情があった。

10:20 下山。車一台分の幅の道を、「対向車が来ませんように!」と神仏に祈りながら慎重に下る。

中山は「農村歌舞伎」でも超有名だが、舞台の見学は歌舞伎が開催されるときにまた来ることにして・・・・。

中山から35分ほど車を走らせ、醤油の醸造元が立ち並ぶ「醤の郷」へ移動。

                ≪ヤマロク醤油 天然もろみ蔵≫

ドシャブリの中、「マルキン醤油記念館」で車を停めて見学。二軒目は昔ながらの製法を守り続ける「もろみ蔵」へ移動。

11:15 すごく分かりにくい場所だったがカーナビのお陰で何とか「ヤマロク醤油」のもろみ蔵へ到着。見学会は、突然行っても随時開催で無料。

ちなみに「マルキン醤油記念館」は、入場料¥210だが醤油の小ビンが1本もらえる。

「ヤマロク醤油」では、若いスタッフから懇切丁寧に醤油造りのお話を聞かせてもらえる。

上の写真の大きな木桶は、今では生産者がいないそうで、右側の新しい桶は自分たちで造ったのだそうだ。

現在、小豆島には全国で一番多い千本以上の桶があるそうだ。

                  ≪醤油かけかけアイス≫

醤油二種類の小ビンを購入し、シト降る雨の軒下で「醤油かけかけアイス」を食べた。

               ≪駅の道・小豆島オリーブ公園≫

小豆島と言えばオリーブ。

お土産に頼まれていたオリーブ・オイルを購入。純小豆島産の高級品をゲット。

早くも、カメラバッグの中は醤油やらオリーブ・オイルなどのビンがゴロゴロ。重い・・・。

晴れていれば、紅葉やオリーブの向こうに青い瀬戸内海が見えるのだろうが、陽が高くなっても海はドンヨリ。

急遽計画した雨対策用の観光地巡りは一応終了し、お土産も買ってしまったがまだ昼過ぎ。

観光パンフレットを検討した結果、島で一番宣伝している観光地「二十四の瞳映画村」に行くことに・・・。

                 ≪二十四の瞳映画村≫

13:25 岬の突端にある「二十四の瞳映画村」に到着。

映画「二十四の瞳」は私は見たのだが、よほど高齢の方しか分からないのでは・・・。何しろ60年前の映画なので・・・・。

                   ≪岬の分教場≫

                 ≪岬の分教場 教室≫

こういう所にも大勢の中国人観光客が来ているのだが、見て分かるのだろうか・・・・。

腹が減ったので映画村内のソーメン屋に入ったら、午前中に行った「ヤマロク醤油」の店だった。

14:15 映画村を出発。土庄方面に戻る。雨は、降ったり止んだり。

         ≪ギネスブック認定 世界一狭い海峡 土渕海峡≫

15:30 土庄町役場の近くに車を停めて、しばし散歩。

「世界一狭い 土淵海峡」の脇を通って、「迷路のまち」に迷い込む。

                   ≪迷路のまち≫

全国的にも珍しい小豆島の「迷路のまち」は、南北朝時代の動乱の際、防御システムとして作られたものらしい・・・・。

「迷路のまち」は、どの角を曲がっても先が見えず、次第に自分がどこにいるか分からなくなる。

  ≪小豆島八十八ヶ所巡り第五十八番札所 西光寺≫

「迷路のまち」のシンボルになっているのが西光寺。

黄色いイチョウの大木と三重塔の朱色の組み合わせが美しい。

                ≪土庄港フェリー・ターミナル≫

16:30 本日の宿、土庄港前の温泉ホテルにチェックイン。

さっそく温泉大浴場に駆け込む。貸切状態。ホテルの目の前は海だが、残念ながら露天ぶろは無い。

19:15 ホテルのレストランで夕食。

腹の調子がイマイチなので、今後の旅のことも考え本日三食目となるソーメンを注文。

海鮮鍋の素麺にジャコ飯が付いて来た。「全部食えるかなぁ~」と考えていたら、さらに天ぷらとお造りが出て来てビックリ・・・・!。

「素麺御膳」と言うのだそうだ。


小豆島1 紅葉の寒霞渓ロープウエイ

2014-12-05 | 旅行記

8月末の「富士五湖の旅」以来、久しぶりのブログ更新です。

この間にも旅行の計画はあったのですが、「隠岐の島/出雲の旅」は台風直撃でキャンセル、「25,000円でJR東日本/JR北海道5日間乗り放題の旅」は一日目に親戚の不幸があって呼び戻され、やはり途中キャンセル。

この二回の不発旅行をリベンジすることなく、今回は「讃岐の旅」に行ってきました。

若いころから仕事や遊びで日本中飛び回ってきましたが、なんと四国への旅は今回が初めて。

カメラを担いで、「うどん県」香川に行って来ました。四泊五日の予定。

 

2014年11月24日

香川県の小豆島に向かう。

まずは仙台から新幹線を乗り継いで岡山へ。

岡山からは、快速電車で瀬戸大橋を渡り高松までの長い長い列車旅。

途中、飛行機を使う方法もあるが、到着が1時間ほど早いだけで、空港アクセスなどのために乗り換えが多くなるので逆に不便だ。

     ≪東海道新幹線開業50周年記念  「秋味満載」弁当(車内販売)≫

6:36に仙台駅を出発して、高松駅に到着したのが13:05。列車内で二回食事。

               ≪高松港 高速船ひかり≫

JR高松駅からはすぐ目の前の高松港から、高速船で小豆島に渡る。

13:40 高松港を出港。生まれて初めての瀬戸内海の船旅である。

高速艇なので客室から出られないのがザンネン。やはり写真を撮るには、甲板に出られるフェリーの方が良いようだ。

               ≪小豆島 土庄港≫

14:15 予定通り無事小豆島の土庄(とのしょう)港に到着。

早速フェリーターミナル脇のオリックス・レンタカーに行って、島内の道路事情のレクチャーを受け、予約していた軽自動車に乗り込む。

14:30 土庄港を出発。紅葉真っ盛りの寒霞渓ロープウエイ山頂駅を目指す。

今日は移動日と決めていたが、まだ宿に入るには早過ぎるし天気が良くなって来たので、明日登山する予定の寒霞渓の下見に行く事にした。

土庄港からは、ロープウエイの下の駅(こううんてい駅)より山頂駅の方が断然近い。ただ、最終日とはいえ三連休なので大混雑している可能性もある。

港から大分登って来た所で、突然車の前に野生のサルのグループが出現。路上で毛づくろいが始まった。たまたま工事中で片側交互通行の場所だったので、上下線大渋滞。

私は「屋久島」などで何度も経験しているので慣れてますが・・・・

観光客で賑わう寒霞渓ロープウエイ山頂駅に到着。

切符売り場で待ち時間を聞いたら「上下線ともあまり待ち時間なし」と言うことだったので、急遽乗ることにして往復チケットを買う。

WEBで割引クーポンをゲットしていたので10%引き。

乗車待ちの列に並んだら、私の前の人まで整理番号券があったようだ。

並んで二便目に難なく乗車。運良く山側のガラスを開けた窓際のポジションをゲット。

15:20 西日本有数の紅葉の人気スポット「寒霞渓ロープウエイ」発車。


              ≪寒霞渓ロープウエイ 下り≫

乗客から一斉に歓声が上がる。奇岩と紅葉の組み合わせが絶妙だ。

下るに従って紅葉の状態が良くなる。

下の方の紅葉は、今がピークと言うところか・・・。錦秋のパノラマも5分ほどで終了。

プラットホームから出ないで、すぐ次の上りに乗り込む。

再び山頂向きの窓辺にヘバリツキ。帰りは日が陰ってしまった。

                  ≪寒霞渓の七色の紅葉≫

ホテルに向かう途中の「四方指展望台」から金色に輝く瀬戸内海を眺める。

16:35 「夕陽が丘」というところにあるホテルに到着。

その名の通り、夕陽が美しい。このホテルは、温泉露天風呂から瀬戸内に沈む夕陽が見られるのを「ウリ」にしているが、この時期は島陰に陽は落ちるようだ。