2015年7月6日 オジサンの大冒険Ⅱ
朝6時起床。
日の出が6時25分なので、まだ薄暗い。南の島は夜が明けるのが遅い。
ベランダに出て海を見ると、沖のリーフに白波が立っている。
部屋にいても海鳴りの音がかなり聞こえてくるので、確実に台風の影響が現れているようだ。
今日は、ジャングル・トレッキング専門店「西表島ゆくる」のツアーに参加する。
ガイドの桑原さんにお世話になるのは今回で三度目。
今回は無理を言って、レギュラーのJ-2コースを変更してもらい、スペシャルコース設定でジャングル探検を楽しむつもり。
「それでも良いから参加したい」と言う若いカップルもいて、ガイドの桑原さんを入れて4名のジャングル探検隊となった。
9:45 ツアー開始。
第1ステージ 沢トレッキングで滝の上を目指す。
ヘルメットに膝当て、手袋にフェルト底の沢靴で身を固め、イザ出発。
県道の路肩からイキナリ道なき道に入り込む。
≪ゲータ川≫
ゲータ川の下流部は、ちょうど満潮時間の影響でケッコウ深い。恐るおそる足を入れる。
ジェラシックパークの様なジャングルの景色を眺めながら沢を登る。
苔むした岩に足を滑らせながら、さらに上流へ・・・・。
爽やかカップルの邪魔にならないように、必死で歩く。
≪締め殺しの木≫
時折立ち止まって、桑原さんから珍しい植物や生き物などの説明を受ける。
≪ゲータの滝≫
ゲータの滝に到着。滝修業などしながらクールダウン。
さらに上を目指します。
滝の脇の急斜面を迂回しながら、オジサンは必至。
≪第3ゲータの滝≫
11:00 第3のゲータの滝に到着。火照った身体にマイナスイオンが気持ち良い。
振り返れば、台風が近いとは思えないような美しい八重山の海が望める。
若者たちは元気です。
オジサンは、滝をスローシャッターでゲイジュツ的に撮影しようと、カメラと三脚をセット。「さあ撮ろう!」と思ったら、NDフィルターを車に忘れて来たことに気づき、芸術は断念。
今日は、体育会系に徹することにする。
滝の上で45分ほど遊んで下山。
13:00 眺めの良い東屋で昼食。
後ろに浮かぶ島は、「ちゅらさん」で有名な小浜島。
≪ゆくる特製八重山ソバ≫
桑原さん絶妙の味付けで、驚愕の美味しさ。
今日参加の若いカップルは、どうしてもこの「ゆくるソバ」を食べたくてツアーに参加したのだそうな・・・・。
西表パインなどもいただいて、しばしマッタリ。
第2ステージは、鍾乳洞探検(ケービング)。
おそろいのロゴ入りのツナギを身につけると、ちょっと盛り上がります。
14:30 茂みの中にポッカリ開いた穴に、一人ずつ垂直に下りて行く。
はたして次に太陽の光を見られるのは何時のことか・・・・。
湿度100パーセントの洞窟内を汗と泥にまみれながら、探検隊は次第に地底の奥深く下りて行く。
ヘッドランプの灯りに浮かぶ鍾乳石。
見事な鍾乳石にシバシ呆然。
ガイドの桑原さんが、真っ暗闇を駆けずり回って幻想的なタッチライトを当ててくれました。
最後は、わずかな岩の割れ目にホフク前進で突入。
オジサンは、腹がツッカエないように息を詰めてカラダをコジ入れる。
無事、海岸に脱出成功。
第3ステージ キャニオニング。
鍾乳洞から車で大見謝川に移動。
探検隊のツナギのユニフォームは脱いだものの、ライフジャケットとヒップカバーが増えて重装備。
≪大岩のスベリ台≫
≪飛び込み≫
オジサンは「絶対にこんな危険なことはしない」と思っていたのだが、「えっ、えっ!」と思っている間に、ドボン。
元サッカー部だという若者は、ガイドの桑原さんにソソノカされて、さらに高いジャンプ台を求めて・・・・。
17:00 ジャングル探検隊は全員無事帰還。装備を解く。
かなり疲れました。ガイドの桑原さんに聞くと、「ゆくる」で催行するコースの中では一番距離の長いコースなのだそうだ。
オジサンは、楽をしようとしてコースを変更してもらったハズなのだが・・・・。
西表島の良さを十分に楽しむことのできた1日でした。
ガイドの桑原さんに感謝!!
18時過ぎにホテルに戻ったら、台風9号の進路がマズイことになっていた。
台風は私を目掛けて進んでいる模様。
ホテルのフロントマンも、「強制は出来ませんが、早めに西表島を出ることも検討した方が・・・」と歯切れが悪い。
問題は、西表島から空港のある石垣島までの移動手段は高速船しかなく、これが波が高くなると運休してしまい、最悪二、三日は島に閉じ込められてしまう可能性がある。
旅行代理店に電話を入れ状況を説明。旅程変更も含め検討を要請。
19:00 結論が出ないまま、本日は時間切れ。
身体が泥まみれ汗まみれだったことを思い出し、浴室へ。
20:00 レストランへ行き生ビールで一人乾杯。
長い長い一日でした。