旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

隠岐の旅2 摩天崖ハイキング

2015-10-04 | 旅行

2015年9月30日 隠岐二日目

予報では今日が一番天気が良くて、明日からくずれ出すらしい。

予定では、今日は島後の中でトレッキングを考えていたが、急遽変更して島前の西ノ島に行く事にした。

6:50 ホテルから見て島の正反対側の西郷港の港からフェリーに乗るため、時間を早めてもらい朝食。

7:15 ホテルをチェックアウト。レンタカーで西郷港へ向かう。

                     ≪西郷港 フェリーしらしま≫

7:40 西郷港に到着。島を一直線に横断して来たので意外と早く着いた。

8:30 出港。西ノ島の別府港に向かう。

船内には、宿で一緒だったご夫婦やローソク遊覧で一緒だったカメラギャルなど、昨日知り合った顔がけっこういた。

本土の境港に向かう高速船レインボージェットが、ものすごい勢いで追い越して行った。

船では一度も船室に入らず、次々に通り過ぎる島々を眺めながら甲板ですごす。

10:05 途中、中ノ島の菱浦港に立ち寄った後、目的地西ノ島の別府港に到着。

                          ≪別府港≫

妖怪「一反木綿」と「目玉おやじ」がお出迎え。

ターミナルビルで観光マップなど探したがやはり見つからず、レンタカーも手配していなかったので、一台だけ残っていたタクシーに乗った。

島の西海岸の「摩天崖」を目指す。

フェリーから降りたほかの観光客たちは、遊覧船や観光バスに向かったようだ。

摩天崖の駐車場でタクシーを降り、牧草地を10分ほど歩いて摩天崖展望台に到着。

駐車場で修学旅行らしい高校生の一団と擦れ違ったほかは、私以外誰もいない。

11:05 海抜257mの摩天崖のテッペンを出発。国賀海岸のバス停までハイキングする。約50分の予定。

このコースは、登るか下るか、往復するか港からズット歩くか、歩く方法はいくつかあるが、今回は最もイージーな「下りだけ」のコースとする。

ひとりトボトボと写真を撮りながら牧草地を歩く。

摩天崖では、沢山のウマさんやウシさんが草を食んでいた。

朝一緒にフェリーで来た人たちは、みんな下に見える遊覧船に乗っているハズで、歩いているのは私一人。

眺めは素晴らしく良いものの、馬フン・牛フンだらけの草原を注意しながら歩く。

一応、遊歩道ということになっているようだ。

                          ≪摩天崖≫

振り向くと、出発地点の摩天崖のテッペンが遥かに見渡せる。

257mの垂直な断崖絶壁は大迫力。

何枚か写真を撮っていたら、突然、愛用の一眼レフカメラが故障。

まだ旅は始まったばかりなのでガクゼン。必死の応急処置を試みるが復帰せず。

念のため持ってきた予備のコンパクトカメラに切り替える。

途中の展望台で、汗で濡れたシャツを脱いで乾かしているオジサン(私と同じ歳だが)に遭遇。

非常に話し好きの方で、30分も立ち話に付き合わされた。

その方は、最初「摩天崖の駐車場」にレンタカーを停めて徒歩で下り、途中の展望台から車のところまで引き返して、次に車で国賀海岸の駐車場まで車で下って、この展望台までまた徒歩で登って来たらしい。

ここから再び車まで下るので、結果的に一往復したことになるのだが、何か無駄な動きをしているような気がする。(本人は二往復したと豪語していたが・・・)

                        ≪右 ローソク岩≫

                          ≪通天橋≫

                            ≪国賀神社≫

 12:50 国賀海岸に到着。海辺の国賀神社に参拝。

ここまで来る間に、話し好きなオジサンとの立ち話やカメラの修理で、予定の倍の時間がかかってしまった。

いくつかの情報で、この国賀海岸の遊歩道の「登り」はかなりキツイということだったので、私は今回「下り」だけにしたが、ふだん低山トレッキングなどしている方には特にキビシイ登りではないと思う。

私と同じ歳のオジサンも、一往復した後にその辺の岩場に登ったりして元気そうだ。

ただし、登りだけにしようと思うと、摩天崖にはバス停が無いので注意。

国賀海岸でトイレから出てきたら、話し好きオジサンと再会。

ソンナコンナで13:00のバスに乗り遅れてしまった。別府港から乗ったタクシーに電話をして来てもらう。

                          ・・・・・つづく


隠岐の旅1 壇鏡の滝とローソク島

2015-10-04 | 旅行

隠岐諸島の旅

けっこう日本各地の離島を旅していますが、今回は初めて日本海に浮かぶ離島に行って見ようと思い立ち、三泊四日で「隠岐」に行って来ました。

◎隠岐諸島には、島前(どうぜん)、島後(どうご)の二つのエリアがある。

◎島前は西ノ島、中ノ島、知夫里島の三つの島、島後は隠岐で一番大きなひとつの島からなる。その他隠岐諸島には180余りの無人島がある。

◎「世界ジオパーク」というのに、認定されている。

◎隠岐は鳥取県ではなく島根県らしい。

「隠岐の島」という名の島はない!!

と言うことを、旅の計画を立てている時に初めて知った。

           

                         ≪隠岐諸島≫

「隠岐の島という名の島は無い」というのには驚いたが、島後にある一番大きな島の名前がいくら調べても分からない。

旅程表を作るのにナント書いたらいいのか分からない。

なにしろ、隠岐には船で行くにしろ飛行機で行くにしろ、この島が交通の基点となるので重要だ。

さらに問題は、「隠岐諸島」のことが載っている市販のガイドブックが無い。松江や出雲などのガイドブックの後ろの方に、せいぜい2ページ程度。

私の様に、カメラを持ってトレッキングなどという個人旅行者には情報不足だ。

インターネットで情報を得ようとすると、四つの島のそれぞれの観光協会のほかに、広域の隠岐観光協会、隠岐世界ジオパーク協議会、隠岐空港利用促進協議会などのHPがあるものの、ゴチャゴチャしていてよく分からない。

普段あまり見ないクチコミサイトを調べたり、個人の旅のブログなどを見ても、隠岐は情報が少なく分かりにくいという意見が多い。

「どんなところか分からないから行って見る」というのも旅の醍醐味だが・・・・。

ソンナコンナで情報収集に手間取っていたら出発の10日ほど前になってしまい、慌ててホテルの手配をしようとしたら、ナント、島前の宿に空きが見つからない。

二泊目は「島前」に泊って、四島全てを巡りたいのだが、「じゃらん」「楽天」「JTB」など探しても空きがない。

仕方が無いので「島後」のホテルを押さえておいて、キャンセル待ちをすることにしたが、結局三泊とも島後になってしまった。 

                     ≪隠岐世界ジオパーク空港≫

2015年9月28日

13:30 絶好のフライト日和の中、仙台空港→伊丹空港→隠岐空港とJAL便を乗り継いで、予定より早めに隠岐諸島の島後に到着。

空港にレンタカーの配車を依頼していたので、駐車場で契約。

免許証を見せ書類にサインをすると、係のオネエチャンは説明やキズのチェックなどもせずにサッサといなくなった。

車の中には観光パンフレットや島内道路地図など無く、ふたたび空港内に戻りインフォメーションを探したが無し。

14:00 小さな画面のカーナビだけを頼りに、イザ!隠岐の探検に出発。

今日の目標は、「壇鏡(だんぎょう)の滝」と「ローソク島遊覧」。

まずは、「壇鏡の滝」を目指す。

島後の海岸を西周りに走り、那久川沿いに山中に入る。道が狭い。

昨年の「小豆島」も道が狭かったが、こちらもかなり狭い。車一台分しかない。

「対向車が来ませんように!!」と隠岐の神々に祈りながら進む。

30分ほど前に借りたばかりの慣れないレンタカーなので、狭い山道は怖い。

14:45 壇鏡神社の駐車場にナントか無事到着。ここからは徒歩となる。

那久川の渓流沿いに、鬱蒼とした杉並木の中を歩く。

写真を撮りながらノンビリと歩いて数分で石段となる。滝の音が聞こえて来た。

                     ≪壇鏡(だんぎょう)神社≫

門の奥に、大絶壁に包まれるように立つ社殿と滝が見えてくる。

             ≪壇鏡の滝 雄滝≫

壇鏡の滝は、島後南西部の那久川上流にあって、壇鏡神社の本殿を挟んで二条の滝が流れ落ちている。

本殿に向かって右側の滝が雄滝で落差が約50m、左側の滝が雌滝で落差が約40mある。

壇鏡の滝は、「日本の滝百選」「全国名水百選」に選ばれている。

雄滝は空中を落ちてくるので、風が吹くと滝の裾が広がり水滴がキラキラ輝いて美しい。

一般的に離島にある滝は、数日雨が降らないと細くなる。もしかすると、本来はもっと迫力のある滝なのかもしれない。

ちょうどこの時間は、滝の上半分に太陽が当たり、下半分が日陰になっていて写真撮影は極めて難しい。(私のウデでは)

本殿の右側を登って行くと雄滝の裏側に入り込めるので、実に不思議な光景を眺めることができる。一見の価値あり。

滝の裏側から、景色を眺める。

               ≪壇鏡の滝 雌滝≫

社殿の左側にある雌滝。

15:35 しばらく滝を眺めていたいところだが、時間がないので先を急ぐ。

上の写真の右側が帰り道。再び対向車が来ないようにと神に祈りながら下るが、その願いもむなしく途中で乗用車に出くわした。

相手は女性が3人ほど乗った車だったが、待避所があるところまで何とかバックしてもらう。

さらに西周りにレンタカーを走らせていると、携帯電話に観光協会から連絡が入った。

予約していた今日の「ローソク島遊覧船」の出港が決定したということで、出港場所と船名、集合時間などの通知。

16:10 いったん本日のホテルにチェックイン。カメラの準備をして、集合場所の深浦港に向かう。

                          ≪深浦港≫

16:45 観光協会から指示された遊覧船に乗って出港。

客が少ないので、参加者全員ローソク島が見やすい右側の席につく。

港から外洋に出るとけっこうウネリがあった。

前方にローソク島が見えてくる。 

                         ≪ローソク島≫

すでに現場には漁船が一艘来ていた。今日の「ローソク島遊覧」は、我々が乗った遊覧船とこの漁船の二艘だけのようだ。

写真を目的にしているものからすると、船の上に立ちあがっている方が撮影し易いのだが、私が割り振られた遊覧船だと、イスに座って窓の隙間からのぞくしかない。

何故か、太陽の周りだけ厚い雲が漂っていて、チョット不安。

ローソクに火がともった様な風景を撮りたかったが、どちらかというと風にあおられた松明のようになった。チョット残念!!

一緒に乗った「カメラガール」が、明日も挑戦しようかと船長に聞き込みをしているが・・・・。