2016年4月14日
奈良二日目。
今日の予定は、昨年11月に歩いた「北・山の辺の道」に引き続き、「南・山の辺の道」を歩く。
この「南・山の辺の道」が、一般的にガイドブックなどに紹介されている「山の辺の道」である。
昨年は、奈良市の春日大社から天理市の「石上神宮(いそのかみじんぐう)」まで歩いた。
参考: 奈良の古道を歩く 北・山の辺の道(1) 奈良の古道を歩く 北・山の辺の道(2)
今回は、「石上神宮」から南下して、桜井市の「海拓榴市(つばいち)観音堂」までを完歩する予定。
5:00 起床。今日は長距離を歩く事になるので、6時には奈良市内のホテルを出発したい。
しかし、気が付けば外は雨。けっこう強い。
予報では夜のうちに雨は上がり、良い天気に成るハズだったのだが・・・。
シバシ空を見上げながら様子見。出発を遅らせるか、今日の予定を変更するか・・・。
7:00 突然雨が止んだようなので、慌ててホテルを出発、JR奈良駅に向かう。
予定より1時間ほど遅い「JR桜井線」に乗って天理市に向かう。
天理駅からスタート地点の石上神宮までは、遅れを取り戻すためにタクシーで移動。
≪石上神宮(いそのかみじんぐう)≫
8:07 日本で最も古い神社の一つ、「石上神宮」に到着。
神官の方たちはまだ清掃中。
本殿で、今回の旅の無事をお祈りする。
神の使い「ご神鶏」はお食事中。木の枝に登っている鶏の写真を撮りたくて粘ったが、ザンネン。
8:30 「山の辺の道」完全制覇を目指して、石上神宮を出発。
「頑張るぞ!」と意気込んだが、歩き出して直ぐに道を間違えた。
絶対迷うことの無い「山の辺の道」で道を間違え、15~20分の時間ロス。
写真を撮ることに気持ちが集中してしまい、道標を見逃したようだ。
≪内山永久寺跡≫
予定よりかなり遅れて、最初のチェックポイント「内山永久寺跡」を通過。
石畳の道は、今朝まで降っていた雨に濡れて滑りそうでコワイ。
≪夜都伎神社(やとぎじんじゃ)≫
9:31 「夜都伎神社(やとぎじんじゃ)」に到着。
茅葺の拝殿はこの辺りでは珍しいそうで、葺き替えたばかりの屋根がなかなか美しい。
りっぱなお屋敷が立ち並ぶ集落を通過。ここが次のポイント「竹之内環濠集落」かと勘違いし、別のハイカーの方と右往左往。
≪竹之内環濠集落≫
9:50 竹之内環濠集落。
戦国時代、村の外周に水郷を巡らせ外敵から守ったのだそうだ。
集落内をチョット歩いて見たが、この写真の辺りしか雰囲気は残っていない。
農道で見つけた天理市の汚水マンホールの蓋。最近、趣味に成りつつあるので撮影。
≪三角縁神獣鏡をモチーフにしたマンホールの蓋≫
中央の市章は、天理の「天」の文字を模様化し、市花「梅花」を形作っているそうです。
今まで見たマンホールの蓋の中でも、最も重厚なデザインの一つ。
撮影しながら、昨日の吉野町では見逃したのに気づく。
吉野町のマンホール蓋は、桜と鮎のデザインだそうで・・・・ザンネン。
そもそも、古道トレッキングや寺社巡りでは、なかなか汚水のマンホールの蓋には目が行きません。
10:15 萱生(かよう)環濠集落
10:29 念仏寺
今日は、礼儀正しい若者のグループとやたらと出会う。
何かオリエンテーリングでもやっているのか・・・。
春の季節感濃厚な里山を歩く。
≪長岳寺≫
10:45 「山の辺の道」随一と名高い古刹、長岳寺に到着。
長い長いアプローチを進むと、拝観受付ではネコがお出迎え。と言うより、受付に誰もいなくてどうしたものやら・・・。
鐘楼と楼門を兼ねた珍しい門。
境内の小高い場所には、立派な石仏。
11:20 長岳寺を出て数分で、天理市トレイルセンター前。
今日は6時前に朝飯を食べたので、サスガに空腹。
トレイルセンターの道路の向かい側にある、「そば処 千古」で天ぷらそば大盛りを喰う。
ご主人の話では、この辺りが「山の辺の道」のほぼ中間地点。
≪トレイルセンター前の路上にあった地図≫
ここまでのコースタイム
石上神宮-(12)-内山永久寺跡-(25)-夜都伎神社-(12)-竹之内環濠集落-(17)-
萱生環濠集落-(14)-念仏寺-(14)-長岳寺-(3)-天理市トレイルセンター
歩いた距離:約6.5km
歩いた時間:1時間40分
要した時間:3時間(拝観時間、見学時間、昼食時間などを含む)
※奈良の古道を歩く 山の辺の道(2)につづく