花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

川鵜 8

2008年02月29日 21時12分03秒 | 
良い婚姻カラーになったウ。
白くなった頭にモヒカンが出来ている。

先月アップしたこれと同じ場所で。
日光の具合が良いので、油光りするウロコ模様がより輝いていて美しい。

  
こちらは別の場所で撮った、飛び立つ写真3枚。
羽の動きは1周期ではないのでバラバラだが、並べて見ていただくと、最初ガニマタの足が真っ直ぐに伸びていく動きが見える。

この時の鵜の離陸もとい離水は、風向きか何かの都合か、助走ゼロで飛び立てているのが格好よかった。
意外に良いポテンシャルを持っているものだ。

鳰 7

2008年02月28日 22時53分07秒 | 
浮上地点に先客が居て、慌てて走って逃げるカイツブリ。
飛ぶまでにはいたらないが、この足でこの歩幅はなかなかのもの。


いい加減に距離がとれたところでザブンとダイブ。
羽と足を伸ばしているポーズが、なんだか楽しそうに見える。


ついでに、別のカイツブリのわかりやすい全体像。
硬そうな毛の印象だが、尻のひときわ白い部分だけ毛が柔らかそうなのが特徴。

三椏

2008年02月27日 21時13分50秒 | 春夏の花
雪の積もった咲きかけのミツマタ。
しばらく前に撮った写真で忘れていたものであるが、まだ雪が降ることがあるながらも既に締まりのない降りかたにしかならない時期になったので急いでアップ。

漢字名を調べるために軽くググってみると、万葉集に歌われているとか和紙の材料で日本のお札にも使われているとかということで、特に注意したことのない花だったが、なかなか面白い。

[春去 先三枝 幸命在 後相 莫戀吾妹]
春されば まずさきくさの さきくあらば 後にも逢はむ な恋ひそわぎも(柿本人麻呂 10巻1895番)
良い具合に酔っ払っている時には、こういう綺麗な歌は実に染みる。
三枝[さきくさ]はミツマタの古名。
サキクサの咲く頃に幸いであればまた会えるから名残を惜しまないでおくれ、と死亡フラグを立てる歌。
作者の人麻呂は大量の自作の歌以外には何の史料も残っていない事から「もしや政治的なゴタゴタで闇に…」疑惑のある人物であるので、更に良い。

この花自体には何もたいしたことのない花なのだが。

大鷭 3

2008年02月26日 20時47分46秒 | 
鳥カテゴリーの300日目。
しかし別に何も特別なこともなく、オオバン。

非常に丸々としているので、滅多に思わないことだが、旨そうだ。
足はグロいめだが。

陽が上手い具合に当たると赤い目が綺麗。
薄ピンクのクチバシは塩化ビニールっぽい見た目の質感。
しっとりふっさりの黒光りする体は、地味ながらしげしげ見ると高級感のある雰囲気。
全体としては洗練の足りない姿だが、パーツごとに見るとそこそこの面白味がある。


翡翠 9

2008年02月25日 22時13分07秒 | 
ようよう小さいつぼみも出来始めた桜の木の枝に止まるカワセミ。下クチバシの赤いのはメス。
昨日の白腹と同じお寺の庭の池に居た。
ピーとチーの中間くらいの鳴き声を発しながら飛び回るのは綺麗なものだが、今から行きたい方向に逃げて落ち着かれると、何やら気が引けて困る。


それはそれとしてしかし、α700は前の機種よりピント合わせの早いのは助かるが、正確性が若干犠牲になっているのが困りもの。
この写真も上のも細かく見ると微妙なズレがある。
canonやnikonでも同じ事があるらしいが、メーカー肝煎りのレビューでは表に出ない問題で。
銀塩EOS7であったらしい視線入力AFとやらが実用性面で淘汰されたままになっているのも、意外なほどに技術の進歩ができていないということで、奇妙に安心できるような気もするネタ分野である。

白腹 5

2008年02月24日 21時07分16秒 | 
飽きるので一つ間を空けたが、ツグミの仲間でシロハラ。
気にしない限り気になることはない地味な鳥だが、気にすると意外に色んな所にいる。
ハトよりは小さく、ヒヨドリよりは大きい影がクリュクリュ鳴きながら横切っていったらシロハラだ。
外見的には黄色い目の縁取りがチャームポイント。

写真は、先日のアオサギと同じお寺の庭。お上品なお庭に居ると、鳥もお上品に見える。
雪がちらついているのが、一応くちばしの先あたりなどに白い点で写っているが、少なくてイマイチ。


こちらは別の日、別の場所で撮ったシロハラ。
一羽で撮ったと思っていたが、奥にもう一羽写っていた。
ふたつが近くに居ることはあまり無いので、もう何枚か撮っておけば良かったと思ったが後の祭り。
写真的には、何か後ピンにピンボケしてるのが残念。

節分草 2

2008年02月23日 21時40分08秒 | 秋冬の花
良い具合に咲きかけのセツブンソウ。
白い花びらの中に紺色が見える。咲くと、その紺色の外側にも黄色のしべがあり、派手ではないがカラフルな花になる。

そろそろ天人唐草やら仏の座やらの小さい花が咲き始め、コレやら福寿草やらが咲いてしているともう春だ。
の、はずだが今現在ちょうど雪が降っている。
その辺の判断の難しい季節でもある。

鶫 4

2008年02月22日 21時08分21秒 | 
なんだかよく分からない広々とした所にいるツグミ。
流石にこの風景の中では近寄らせてもらえず、かなり遠くからの一葉。


こちらは、昨日のトラツグミの遠からぬところにいた2羽。
奥のがダッシュ中でボケていてわかりにくいが、結構な保護色であることがわかる。

姿も声も居る風景も地味な鳥だが、同類の中では一番愛嬌のあるような雰囲気を漂わせている。


鵺 2

2008年02月21日 21時51分45秒 | 
明るく広いところに普通に居るのが不似合いなトラツグミ。
普通のツグミも近くに居たので、せっかくだから一緒に撮れないかと粘ってみたがバラバラの方に去ってしまった。


府立植物園の杏とか植えてある辺りの荒れ放しの芝エリアで、奥は舗装してある道。
もっと薄暗くて込み入ったところにしかいない鳥だと思っていた。

鋭く辺りを見回し、大柄な体で意外に素早く走るのはちょっと虎っぽいのかもしれない。

温室の花 3

2008年02月20日 21時40分19秒 | 秋冬の花
以前は宇治市植物公園の温室の蘭などをアップしたが、今回は府立植物園の、ちゃんとした温室ではなく特設ビニールハウスの春の花展。

   
1枚目の芥子(背景は勿忘草の類?)以外は何の花か知らない。
ビニールハウス内なので暖かだが、カメラに結露が付くほどの暑さではないので安心して撮影できた。

それにしても、STFレンズは良い。
STFレンズ装着のカメラで花の写真を撮っている時ほど浮世の様々のことと縁の切れている時間はない。
その意味では非常に危なっかしい所がある。危険な道具である。

あと、α700はオレンジ色を最強に綺麗に出すカメラだと思っていたが、群青系の青も、とても綺麗に出すことがわかって嬉しかった。しかし緑色系はちょっと微妙かな。

雲雀 4

2008年02月19日 20時39分24秒 | 
景気よく飛び上がるヒバリ。
晴れた日には空気に春の匂いが漂う昨今であるが、ややもすると雪が降ったりしてよく分からない。
しかし、青空バックのヒバリの急上昇&急落下は実に気持ち良さげで、春っぽい。


陽張リという雰囲気の和名もふさわしいし、雲スズメと書く漢字名もまた良い雰囲気。
これは上の写真の直前の一枚であるが、雲やら青空やらの空は光加減が基本的に合わない。要レタッチ。

青鷺 12

2008年02月18日 21時29分24秒 | 
アオサギの求愛ポーズ(単品)。
非常にハリキった目とクチバシの色になるのが特徴。
ただ待っていてもそうそう相方が来るわけでもないが、走り回るのも鷺の流儀ではないので、こうやって鷺のアパートの木で、時々思い出したように空に向かってアピールをしている。
野生の生き物としてはとても大きな部類に入るアオサギなので、そんなのでも随分と見栄えが良い。


こちらの写真はアオサギの求愛ダンス(ダブル)。
ダンスというほどのものでもないが、向き合って首を振り、カコカコっとお互いのクチバシを合わせて音を鳴らす。
時間にして2秒ほどしかしない省エネ求愛なので地味。
足元に作った巣は大掛かりだが大雑把で、らしい、と言えば、らしい。

去年の同じ場所では、桜の頃にはそれなりに大きな子供がいた。
来月あたりもう一度見に行ってみよう。

百舌 7

2008年02月17日 21時39分42秒 | 
驚いて飛び出した虫などを食べるためトラクターの後を付いていくサギの話はよく聞くが、そのために草刈りのおじさんの後を付いていくモズというのは初めて知った。


この写真の左上隅のほうに居ている。
これだけ人に近いところに居て、尻尾をソワソワさせながら逃げる気配もないモズは普通居ない。

おじさんの人徳かもしれないが、上の写真でも様子がどことなく可愛らしげであるモズも、ちょっと変わっている。
が、タレ目ではあるがくちばしは鋭く、その辺は立派なモズ。


鷭と青鷺

2008年02月16日 23時18分29秒 | 
あまり見ない組み合わせでたたずんでいる、バンとアオサギ。
場所は最近の鴨やこの足場と同じ鶴見緑地。
水量の少ない時になら何も問題ないようだ。

広くもない浮き洲だが、両者無関係を決め込んでボンヤリしている。



別に、近くに来たバン。
ゴツい足を捉えようとしたが、F値ダイヤルに間違って触っていて、これしかまともに撮れていなかった。

奥の足指の根元が前の足の根元に重なっていて妙な風情だが、まぁまぁ、こういうものすごい足をしている。

梅小路蒸気機関車館 3

2008年02月16日 00時24分12秒 | 秋冬の風景
その機関車館で実際に走らせている汽車「スチーム号」。
客車の方はお子ちゃま向けにファンシーな物体を繋げてあって調和も何も無いので、そこはなるべく写らないように撮ったもの。


黒煙を吹き始める前、しかし熱気は上がって良い陽炎になっている一葉。


煙を吹き始めた頃。日が差しつつ、ちょっと雪が強め。
縦横にめぐるパイプと、やたらにあるタンクと栓がアナログ的にメカメカしく素晴らしい。


外のものが予想外に良かったので、中のものはほとんど撮らなかったが、総じて満足。
この項ここまで。