花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

縷紅草

2008年09月30日 21時04分35秒 | 秋冬の花
植物園のルコウソウ。



同じく植物園のハゴロモルコウソウ。



こちらは、休耕田に野生?の、マルバルコウソウとその他。

縷紅草とは縷々としたなかなか良い名である。
最後の例でわかるように、観賞用には手入れが欠かせないカオスな性格の植物でもある。
小作りだが陽気な花は良い。しかしあのざまを見ると、観賞用にはもっとタチの良いものがいくらでもあるであろう。と思う。


緑豹紋蝶  3

2008年09月29日 22時03分19秒 | 蝶・蛾
これもこれで、このあたりでは今くらいの時期にしか見ないミドリヒョウモン。
左隣にはハナムグリがいる。

ミドリ何某という名前だけ見た印象に反するパッとしない見た目の蝶だが、私は嫌いではない。
しかし積極的に好きだということもない。




たくさん花があるのに、わざわざ自分より大きいツマグロヒョウモンに相撲を挑むミドリヒョウモン。
結局、勝負はグダグダになって両者違う方向に離れていった。
何か蝶ならではの駆け引きがあったものかどうなのかはわからない。

ツマグロヒョウモンは成虫のまま越冬するものもいるが、ミドリの方はせいぜい来月いっぱいの命だ。
ねたましくもあろう。

鴛鴦 13

2008年09月28日 20時44分24秒 | 
昨日は、例年よりいくらか早くアサギマダラ蝶を見ることができたが、今日はまた例年よりいくらか早くオシドリが来ているのを確認できた。

今年は寒くなるのがずいぶん早いが、それでもまだ早いため、ぜんぜん冬毛になりきれていない。
このオスは額から後頭部、胸と背中のそれぞれ真ん中ほどからトランスフォームしてきている状態。
目の周りから首の辺りがまだはっきりと夏毛を残している。

例年通りだと再来週くらいには綺麗な冬毛になっているのがいる。
こいつも多分そんな感じだろう。




メスは夏毛も冬毛もそんなに変わらないが、冬毛は灰色で夏毛は茶色みが強い。
こんなに茶色いのは今回初めて見た。

池には、同属も他の鴨もまだ少ないので大欠伸もかましていられる長閑さ。




メス2羽が杭の上で毛づくろい、だが、あンたちょっと距離が近いとケンカ腰の一葉。
たまたま後ろのカルガモの位置が悪いところにあってくれて残念。


ところで左側の方の羽がおかしい。
そう思いながら見ていると、やはり大層な怪我をしている。
見て気持ちのいい写真ではないので趣味の悪くない人は見ないほうがいいが、撮って確認した私の気持ちばかりが悪いのも業腹なので一応見られるようにしておく。
春までに治るようなものならばと祈らざるを得ない。

浅葱斑蝶 6

2008年09月27日 21時54分55秒 | 蝶・蛾
今年もフジバカマの花にやってきたアサギマダラ。
ブレているが、初めて浮かんでいる写真、らしきものにすることが出来た。
基本的に機敏な動作とは縁の薄い蝶ではあるが、一旦飛ぶ気になったら移動距離・時間の長い蝶でもあるのでチャンスが難しい。




この蝶類にしては極端にごつい胸部こそ、渡り蝶でもあるアサギマダラの貫禄の見せどころ。
マダラ模様は好みの分かれるところであろうが、珍しくて良いと思う。




HDサイズで天面を。
胸部もごついが、腹部も縦に平たく長く、質感も丈夫そうで、アゲハの柔らかそうなそれよりも存在感がある。
羽のソリッド感も素晴らしい。使い込まれたような赤・黒部分も良いし鮮やかな半透明の浅葱色部分も良い。
要するに全部良い。

この辺では、1年で今くらいの季節の1,2週間ほどしか見られないのだけが問題。

四条流包丁道

2008年09月26日 21時22分22秒 | 秋冬の風景
お彼岸の近江八幡。たまたま、舞殿で包丁の披露をしていた。
トラッドな包丁といえば、戦国時代に細川幽斎藤孝が、肌身離さない包丁セットで鯉をさばくのをを披露した逸話がある。
それもひょっとしてこんなんだったのだろうか。

これは、バックに雅楽のテープを鳴らしながら、5分舞ってはザクリ、5分舞ってはザクリと鯉を3枚におろしていた。




包丁が、反りのない剣のような直刀であったのが謂われありげで面白そうではあった。
手つきに関しては達人とは言い難いものがあったが、この剣の切れ味は写真からも見てとれると思う。

見世物としての面白味はあまり無かったが、見る側が積極的に面白がっていく分のポテンシャルは高そうなものであった。

データのバックアップ中

2008年09月25日 23時15分11秒 | Weblog
α700にて写真をcRAWデータで残しはじめて10ヶ月ほどになって、データ量は100GBほどになった。
いらないと思った分をザクザク消していけば10分の1ほどで済んでいるだろうが、それすら結構な手間であるので外付けハードディスクの1TBのを買った。
今時、それも2万円だ。

で、データを移しているところだが24時間たっても終わらない。
USB1では仕方ないところか。PC本体が古すぎる。やっぱりUSB2は必要だ。

それにしても今のこれをどうしてくれようか。

桜蓼 3

2008年09月24日 21時28分47秒 | 秋冬の花
大きいヒガンバナと小さいサクラタデ。

もっと絞って後ろの花の形までわかるようにするべきだったのともう少し下に構図をとるべきだった反省点はあるが、純和風な良い雰囲気の一葉。




サクラタデ単品。
去年も一昨年も撮っている。あまり密生しないので変わり映えできない。
良い花なので頑張ってみたい所ではあるが、はてさて難しい。

百舌 8

2008年09月23日 21時52分49秒 | 
バッタを咥えたモズ。
バッタで満足できるならいくらでも食べ放題であろう場所にて。

狭い範囲でオス2羽が飛び交っていたので、ケンカしているのかと思ったがよく見ると片方は、小鳥の子が親に餌をねだる「半分広げた羽をパタパタさせるポーズ」をしていた。
もう見た目で区別はつかない親子の訓練風景であったか。季節は遅いが。
だいぶん距離をとっていたので、一枚に2羽収めた写真は撮れなかった。




子らしき方も飛び方は普通に達者で、餌もねだる必要はなさそうに見えた。



柿を食べるなら不自由もあるまいが、そうでないのでフィールド上のお百姓さんともお互いを気にしない淡交な関係を保てる。
農家的には、害虫を食べるが益虫も食べてしまうような、こういうやつはどう思うものなんだろうか。

彼岸花 12

2008年09月21日 22時37分40秒 | 秋冬の花
雨がちの日のヒガンバナ。
こういう日には水滴マクロ写真に限るが、この花はイマイチそれに向いていないと思う。

で、水滴は効果的でないものの、良い角度での花マクロ写真になったのでOK。




嵯峨野のヒガンバナは、まだ蕾も多いものの、これまで全部咲く頃には今の花が萎れてしまうので、明後日のお彼岸までがせいぜいの見頃。
尽々、ヒガンバナとはバッチリの命名だ。




HDサイズで、稲と花。
雨の水玉の望ましい図ではない。しかし絵的に悪くはない。

毎年感心していることだが、実った稲とヒガンバナの組み合わせは、遺伝子に働きかけてくるような美がある。

露草と藪蔓小豆

2008年09月20日 21時59分08秒 | 秋冬の花
混沌とした茂みも、花が咲くと綺麗になることもある。
青いツユクサの花と、黄色いヤブツルアズキ。
色の組み合わせも良い。



花が小さいので可愛らしいように見えたりもするが、これだけ花以外の部分が写ってしまえば、そんな筈がないことがわかりやすい。

何とも凄まじい。

眉立茜 3

2008年09月19日 22時55分54秒 | 
ツリフネソウを背景に、小さい赤とんぼ。
別に勿体をつけることもない、マユタテアカネ。

強い日差しも柔らかみが出てきた。
尻尾を高く上げているのは威嚇ポーズだろうか。




フィルムでも一枚。
背景のボケの大きさが流石のフルサイズ。
その背景が何なのかはますますわからない。
もう少しは見えた方が写真としてのタチは良い。

山雀 15

2008年09月18日 22時00分34秒 | 
天地逆さになって、まだ青い木の実を狙うヤマガラ。
狙いをつけた実は、腹の上に乗っかっているのだろうか。
足場は、同じような実の、落ちて傘が残って、同じように枝にぶら下がっている部分である。



そして、上手く毟ったところ。
ここからどうやって飛んでいくのか興味深く眺めたが、危なげなく普通に身をひねって飛んで行った。
なかなかのものだ。




それだけでもナニなので、また別にネムの木の上のヤマガラ。
7月に花の咲くネムも、もう豆科らしい実が出来て弾けて、汚い鞘が残るのみ。
少なくなった緑の葉との対照が良い風情と言えなくもないかもしれない。

ヤマガラは、木から木へ飛び移る途中、見晴らしの良い所に立ち止まったてい。
足元もソワソワしている。




おまけ、7月初頭の頃の若いヤマガラ。
何かのついでに出そうと思って出しそびれた在庫。
もう、あからさまには若いのとそうでないのとの区別はつかなくなったように思える。
専門家の人には分かることもあろうか。

藤袴 2

2008年09月17日 21時29分49秒 | 秋冬の花
3分咲きくらいのフジバカマ。
これも9xiにCENTURIA_SUPER_400フィルム、STFレンズで。
画面右奥の白いのも同じフジバカマ。

もう一歩引いて撮ろうか、と思ったら、ここでフィルムが尽きた。
これだから銀塩は。




ということでデジタルで10歩引いて撮った。
左に余計なススキが入ったのと、引きすぎてボケが足りないのが難点になった。
右下の方のジャングル的なテクスチャは良い感じ。

フジバカマの花自体の造作は美しくないが、全体の雰囲気で楽しめる類の花である。

白鶺鴒 8

2008年09月16日 20時21分13秒 | 
収穫後の田んぼにいそいそとやってくる鳥の中にハクセキレイ。
やって来たはいいが、普段と全く勝手の違う凹凸の激しく柔らかいフィールドに途方に暮れた様子であった。

写真は、歩いていて丁度良いくぼみにはまってしまって、そこから飛び上がったところ。
で、近場に降り立ってまた少し歩いたところで同じようなくぼみに収まってしまって、どうしたものかキョロキョロしていた。

写真は綺麗に撮れたが、どうも、利口なような図ではない。

彼岸花 11

2008年09月15日 22時42分21秒 | 秋冬の花
早めのヒガンバナ。

先日来のフルサイズの良いファインダーの話題の余韻から、久しぶりにフィルムを持ち出した。
フィルムは去年の春に10本1000円で買ったコニカミノルタのCENTURIA_SUPER_400の残り。
だいたいフィルムで臨むときは気負ってポジを入れるのでネガの出番は意外に無かった。
やはり画質もノイズっぽく、色も良くない。



お目当てのヒガンバナは、そこそこに咲き始めていて、ピークはやはり来週のお彼岸あたりであろう。
この花は好きだが、蕾が好きでない。次に期待をつなげるところである。




こちらはデジタルで撮ったもの。
デジタルで一眼レフデビュー組としては、有利不利があれどもこちらが落ち着く。



明るい曇り空の下で、コントラストの弱いまろやかな明暗の写真になった。
晴天下の強いコントラストの方が良く似合う花だと思うが、これもこれで良い。