花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

法師蝉 3

2011年08月31日 22時06分39秒 | 
青紅葉が涼感ありげだが、もちろんそんなことはなく蒸し暑い中のツクツクホウシ。

そうはいっても、夏の終わり頃に鳴くセミ、という知識があれば、一抹の寂寥感とともにふとした涼の風情を重ねてみたくなる図である。
油蝉や熊蝉ほど見た目に暑苦しいものでないためもあるか。

山杜鵑

2011年08月30日 21時10分35秒 | 秋冬の花
そろそろ、咲く花もジャンル的には秋の花に入る。

山の中、まだ小さい一本に一輪咲いていたヤマホトトギス。
いくつもの花が並ぶ姿が印象的なホトトギスであるが、こういうのも味わい深い。
花の造形がグロっぽいのも、背景の雰囲気に合っている。

墨流蝶 3

2011年08月29日 21時10分00秒 | 蝶・蛾
珍しいと思っていた蝶でも一回見ると二度、三度、見ることがあるもので、しかし良いものが見られることは嬉しい。
今回は初めて明るいところで感度を下げて撮れたスミナガシ。
背景も泥ではなくコンクリート。
日陰で見るときの青さは日光の下では出ないものか、雄雌の色違いか。

  

コンクリートは、電柱。その下の方なので、いろんな角度からも眺められた。
羽の青さはわからなくなったが、目の青さは相変わらずで美しい。

こちらに構わず無心にペロペロ舐めているものは、電柱に染み付いたアレのナニの乾いた跡のミネラル分ですかそうですか。
これだからタテハ蝶というやつは。

小紫蝶 4

2011年08月28日 21時08分06秒 | 蝶・蛾
ぴったり羽を閉じて、どこが紫なのかわからないコムラサキ。
運良く、オスを良いお日様と良い角度で羽を開いたときにだけ、光るムラサキ色を見せてくれる。
が、普通の姿の、暗めのオレンジからベージュ色のグラデーションもなかなか綺麗なものだ。

羽黒蜻蛉 4

2011年08月24日 21時22分37秒 | 
日陰の水路をひらひらふわふわと飛ぶハグロトンボ。

飛ぶトンボの写真には普通、シャッタースピード1/1000秒以上欲しいところだが、このトンボはゆったりしているので1/320でも上手く止まってくれた。
ただし、動きはスローでも優雅な様子ではなく、妙にせわしない雰囲気。
どこがどうということは難しいが。

2011年08月23日 22時13分47秒 | 春夏の花
夏の花の写真と言って、一番日本を代表する植物の花を忘れていた。
忘れても問題ないような花で、もしこれが大輪の花だったら面白い風景が広がることになるだろうが。



大体の植物は、花が咲いて、その根元あたりが膨らんで実になるものだが、このイネという草は実の形を作ってから花がピロっと咲く。
実にかける情熱が他の植物とは一線を画している目的意識の強さが、実にすがすがしい。

四阿の猫

2011年08月22日 21時43分23秒 | ねこの風景
公園の四阿的な屋根の下ベンチの上で昼寝する猫。
喧騒に背を向けてべったりとしているのはどうか、と見せかけて耳だけでこちらを伺っている。
諸々のことに眠気は勝るが、油断がないことと両立は可能であるらしい。



基本的には平和なので、何も問題なさげ。

帝泥蜂

2011年08月21日 21時29分25秒 | 
昨日分の白蝶と同じ松虫草で蜜と花粉を集めるドロバチの類。
たぶん、ミカドドロバチ。
ずいぶん大層な名前の冠と、泥の付く下の名に親和性がなく、命名者の人格を疑う。
虫的には非常に小さな蜂で、先の白蝶と一緒にいるとゴミが写り込んでいるようにも見えた。
蜂的な脅威は一切ない。

そんな他所のこととは関わりなく、この虫はこの虫で頑張って生きている。

黒山蟻

2011年08月17日 21時45分07秒 | 
大荷物を一匹で運ぶクロヤマアリ。
蝉の羽、必要なのは付け根にちょっとだけこびりついてる肉だけなのだろうが、ワイルドな仕事ぶりだ。



こう要領の悪いことでは仲間の協力もなく、後ろ足2本で後じさるようにじりじりとひきずっていた。
頑張ってはいたが、最終的にはどうしたんだろうか。

稗鳥 10

2011年08月15日 21時31分10秒 | 
ヒヨドリの行水。
山雀や尾長、鶺鴒などの小鳥はわりと念入りに水を浴びるが、この間の鵤とかこれとか、ちょっと大きくなると水浴びの時間は短くなるらしい。



それにしてもヒヨドリの悪相は水に濡れてボソボソになると余計引き立つもので、
その辺、人里の鳥として山雀や尾長、鶺鴒などを少しは見習ってもらいたいものだが。