花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

鬼蜻蜒 3

2008年08月31日 22時07分17秒 | 
HDサイズで、オニャンマの産卵。
その場で水面からの数センチをピョコピョコ上下しているシチュエーションである。
かなり暗いところで、コンマ数秒も静止しないので機械任せではピントが合わないが、頑張ってものにした。

フラッシュを浴びせると、エメラルドグリーンの目が一部、まるで黒目のようにオレンジ色に写るのが変で面白い。
人間の赤目に写るのと原理的には同じだろうか、違うだろうか。




水面を突付いたところ。
フラッシュをビカビカさせるのは心底迷惑であろうし申し訳ないが、こうしていれば致命的な邪魔者も寄って来るまいし実は親切であろう。
と、自分を納得させながら撮っていると、横から他のオニヤンマが接近してきて2匹でもつれてどこかへ行ってしまった。
うーむ。

鷺草 3

2008年08月30日 21時57分43秒 | 春夏の花
サギソウといえば正面からの鳥っぽい姿ばかりに気を取られていて、後姿の面白さには気付いていなかった。

花自体は古くなりかけて茶色い染みが浮かんでいるが、心をアバウトにすればまだまだ見られるレベル。
このところの悪天候続きが恨めしい。




別の花を真上から見たHDサイズ写真。
名前からの先入観抜きにして本当に鳥形なのかは改めて疑問に思うべきところだ。
しかし綺麗な花であることに疑いはない。

姫蜂雀蛾

2008年08月29日 23時16分30秒 | 蝶・蛾
いかにも蛾らしい色と体の太ましさがアレな、ヒメホウジャク。
脇腹にもオレンジの紋がないことから普通のホウジャクだと最初思ったが、これは小型で尻尾のフサフサがごく小さいヒメホウジャクだった。

花は、先のオオスカシバと同じ花壇のランタナ。
オオスカシバと他のホウジャク系はシルエットだけならあまり違わないのに、色ひとつでホウジャク系は「おぞましい系」が入るのは不憫だ。




目で見る分には、意外に小さいのと素早いのとでじっくり見えないぶん、羽のオレンジ紋ばかりが目に入って綺麗に見える印象がある。
しかしもし、体に停まられたら嬉しくは思わないだろう。アゲハ蝶などと違って。

羽黒蜻蛉 2

2008年08月28日 21時40分32秒 | 
普段は真っ黒に見えるヒラヒラしたトンボのハグロトンボ。
強烈な光を浴びせると、結構ビカビカした光沢がある。

遠目にはのんびりしているように見えるが、飛び方がスローな分警戒心が強めで、すぐ逃げる。

地味なのか派手なのか、呑気なのか神経質なのか、徹底できていない完成度の低い生き物という感じの虫だ。

銀蜻蜒 7

2008年08月27日 22時38分54秒 | 
産卵のため以外で停まっているギンヤンマというものを、実は今回初めて見た。
一生休憩しないわけでもあるまいし、当然あるべき姿ではある。
しかし初めて見た。
飛んでるギンヤンマを撮るのは、なかなかに苦労なので一つ撮ったら更に執着心を持つのもそこそこに苦労なものだ。

ギンヤンマ・オニヤンマなど本物のヤンマ科は、コオニヤンマウチワヤンマの「サナエ科だけど大きいからヤンマの名が付いている」ものに比べて、頭がとても大きいので写真写りとして力感で負けている。
とはいうものの、ギンヤンマは美しいから良い。
銀ではない、と見るたびに思うけれども。

藪茗荷

2008年08月26日 22時30分16秒 | 春夏の花
花が咲いて、既にあらかたは実になりつつあるヤブミョウガ。

いわゆる茗荷とは全然違うものであるが、一応これも若芽を食用に出来るとのこと。
しかし、あまりにも道端の藪に鬱蒼としているイメージが強いので、そんな気にはなれない。




真っ白い花が終わると真っ白い実が出来る。時間がたつと実は藍色になる。
散歩道のそばに藪が含まれていたりする人には、この藍色の実の方が印象に残られていたりもするだろう。
陽気なふうではないがこれもなかなかに綺麗だ。

夾竹桃

2008年08月25日 23時06分36秒 | 春夏の花
葉が斑入りでも、くすんだ色調は変わらないキョウチクトウ。
ただピンク色の花が鮮やかだが、サルスベリほどの底の抜けた派手やかさはない。

高速道路の脇によく植えてあるので、その印象が強かったりもするがアレは何か理由があるのだろうか。
咲く期間は長いのに、なかなかじっくりと足を止めて眺める機会もない花である。
たまに見入ってみると意外に悪くない風情である。

大二帯泥蜂

2008年08月24日 21時47分59秒 | 
ヒオウギの花にやって来たオオフタオビドロバチ。
なかなか大仰な名前を持っている、ずいぶん大柄な蜂であるが、これも特に積極的に人を襲うことはないので安心だ。

蜂の積極的に人を襲うようなものは、多くのものを大きな巣に溜め込むためにした大きな仕事の結果を守るためである。
その辺を身軽にしているものは、自衛のための針があろうとも守るものが少ないので戦う場面も少ない。
後者に理解を示すタイプは集団の中で価値がないし、繁栄するタイプでもない。
かといって、その程度のことをを気にしないタイプでもある。

尾長蜂

2008年08月23日 22時08分21秒 | 
糸くずが飛んでいる、と思うほど全てが細長い、オナガバチ。
あんまりバランスが悪いので、ともするとおぞましい系統の虫に見える。

長いのは産卵管で、刺す蜂の針も産卵管の変化したものである。
ので、こいつのこの産卵管で人を刺すところを想像したらとても嫌な気分になるが、そんなことは無いから安心だ。

長崎揚羽蝶 5

2008年08月22日 21時42分51秒 | 蝶・蛾
飛ぶ瞬間のナガサキアゲハ。
先のオオスカシバと同じランタナの花壇にて。

微妙に暗かったのでフラッシュをつけてみたら、背景はものすごい明るさになった。
肝心の蝶の明るさは適正なのが、このテの黒い蝶写真の難しさである。




メスには羽に白い模様がはいるものがあって、白部分が多いほど綺麗であるが、オスはもれなく黒ベタになる。
しかし光を上手く当てて見るとリンプン系の青光りが浮かび、カラスアゲハほどではないが綺麗。




HDサイズで真横から。
羽の付け根の赤いアゲハはナガサキアゲハであるから間違えようがない。
黄色いのは花粉。物の食いようがきたない。スマートでない。

後翅のリンプン青斑は今回初めて気がついた。
メスの場合は白斑が入る部分なので、どうなっているのだろう。
地球温暖化で増えている種類だとのことだが、このあたりで特に数の多いわけでもないのでもどかしい。

雁草 2

2008年08月21日 21時50分39秒 | 秋冬の花
気がつけば、意外に日は短くなっている。先々月が夏至で来月は秋分だから、まぁそんなものだ。
今夜などは気味の悪いくらい爽やかな外気で、むしろ寂寥感が強い。

秋の始まりを告げるカリガネソウも、早い花は散りはじめている。
が、大体はまだ蕾で、これから2,3週間がとこであろう。




草らしい曲線美の紫の花が日陰によく似合う。
快晴の青空を背景にしても面白かろうが、そのシチュエーションに出会えたことがない。

大透翅蛾 8

2008年08月20日 21時57分12秒 | 蝶・蛾
植物園のランタナ花壇が咲き揃ってきたら、夏・秋型の蝶の最盛期が始まる時期だ。
他所ではひとつところに留まらないホウジャクやオオスカシバも、ここに来れば狭い範囲をウロウロしているので有り難い。
蛾、なんだけれども。




すぐ近くの百日草の花壇にも出張している。
ストローの蜜色が、いかにも旨いものを口にしている雰囲気を醸し出している。
アゲハよりも太くて長い、どうにも欲の張った口である。

この写真は、花が貧相だが背景が綺麗に決まった。と思ったらCCDゴミが写って残念。
この日の後半の撮影ではいつの間にかCCDゴミが消えていて、α700のダストリダクションが働いていることを確認できたが、ゴミゼロとはなかなかいかないものだ。




飛ぶ正面顔。

ランタナの花は、派手だが主役にするには力不足な感じがする。
しかし、蝶などの背景にすると両者がぐっと引き立つ。
花を育てている人には異論のある向きもあるだろうが、私は名脇役だと理解している。

黒揚羽蝶 10

2008年08月19日 22時50分27秒 | 蝶・蛾
日陰の草の裏側に停まるクロアゲハ。
どのみち陽気な印象は無いが、羽の傷みもなく背中の毛も柔らかげで、しっとりと涼しげな絵になった。
ただし実際は蒸し風呂のような気温である。




見ているとヒラヒラと飛び立って、ふらりと近いところに落ち着いた。
暑さをどうこう感じるほど上等な脳があるのか知らないが、ナイス油断だ。

池の三毛

2008年08月18日 21時32分42秒 | ねこの風景
寝ている間に木陰の位置が変わってしまったていの、天然のスポットライトを浴びている池公園の野良猫。
野鳥用の望遠で撮っているので、写真的には池より水路の類に見えるが、それなりの幅の水を隔てている。




回り込んでアップで、と思ったら起きてきた。
なかなか良いバランスの三毛猫である。
特に綺麗な環境ではないし顔にゴミも引っ付いているが、白部分の驚きの白さが立派。
栄養も満ち足りているようだし、野良と言うより地域猫と言った方が良いのか。