花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

大岩山展望所 2

2018年08月22日 00時44分43秒 | 春夏の風景
前回ちょっとうまくなかったこの伏見の展望台、光の向きからいって朝のうちである必要があったので、先の更新の神社と一緒に比較的早朝に撮った。
朝なので空気も良く、望遠レンズも持ち出したので、前回の体たらくよりもいろいろ良く見えた。

手前に伏見キャッスルランド城、右奥には桜をよく見に行った背割堤に最近できた、できてからはまだ行っていない鉄塔が見える。
山の中央左には石清水八幡宮のロープウェーが見えるので、そのへんに世界遺産の八幡さんがあるのがわかる。
その方角から宇治川が手前にぐねぐねと上ってきて、手前の山肌から時代がかった門の頭だけ見えているのが、
洛中の二条通で鴨川から別れた高瀬川の水路がここで宇治川にそそぐ三栖閘門の門の頭だ。
ということは、前回そこの橋が観月橋かと思っていたが、それは山にかくれたもっと手前で、これは阪神高速と国道1号の高架だった。
多分なので文字を書き入れなかったが、橋の名前としては手前の2つの奥のほうが宇治大橋、
その奥の緑色のが淀大橋、いちばん奥は京滋バイパスだ。山の向こうの街はおそらく大阪府高槻市。



カメラを左にパンして、石清水八幡山の山の端。その左のアーチの橋はたぶん十三大橋。
ビル街はもう大阪中心の市街で、梅田スカイビルもこの辺に見えているはずであるらしいが、あれもわかりそうで案外わからない建物だ。
これは7月に撮った写真だが更新が遅れたのは、諦めるまで何だかんだ探したからでもある。



もっと左を見る。そのへんの一番高い建物が、四天王寺の方の、あべのハルカスだという。
わかるが、さすがに遠い。
これがわかれば、そのさらに奥に通天閣とか、その右の方に大阪城が見えるかもしれないと思ったが、まあ、見えない。



このスポットから広角で撮るとこんなくらい。
望遠レンズはたいしたものだ。


大岩神社 2

2018年08月14日 00時05分06秒 | 春夏の風景
この春に見て、次はちゃんと撮ろうと思った大岩神社。
噂の、山の中腹の怪しい鳥居を見てきた。
噂どおり筆舌に尽くしがたい怪しさである。

鳥居の足元には「印象鳥居 / 昭和三十七年 堂本印象寄進」と記された石版があり、
柱の右は片手に宝塔を持った多聞天(毘沙門天)、左には僧形で宝珠を持った地蔵菩薩が立ち、紋様が隙間を埋めている。
上には大岩大神/小岩大神の額と西洋的なレリーフが入っており、無国籍感が強い。
たぶん紋様のいちいちにいろいろな小理屈が込められているのだろう、表側には尾の長いカラス的な鳥、シダにバッタ、裏側にはウサギっぽい動物が彫られている。
鳥居の奥のお堂は倒木でへしゃげたとのことだったが、倒木はすでに片付けられている。

この印象鳥居だけでは謎なばかりだが、まわりに赤い普通の鳥居もあるので、異様さが中和されている。
狛犬の前掛けの赤さも比較的あざやかで、むしろ本殿より廃墟感が少ない。



少し登って振り向いた図。
手前のお稲荷さんの石鳥居は、これも倒木のせいか、横木が抜けて二本の柱になっている。道の正面にも同様の柱が。
左の銅葺き屋根も酔っ払ったようにうねっていて、ワープゲートの時空のひずみ感がある。



本殿前の立派な石鳥居。こちらはじつに普通で、安心できる。
ほってある「家内安全」の普通さのありがたさよ。
正面の大提灯は紙が裂けて垂れ下がって無残だが、そのうち誰かが治すだろう。



本殿から裏参道への、印象鳥居その2。前回はこの裏をアップした。
こちらは模様もシンプルで、やっぱり異様は異様だが、先の方で変な時空に入って、ここからもとの時空に戻れるくらいの、
灯籠と奥の階段の手すりの普通さが、良い方向に興を冷ましてくれる。


鳰 11

2018年08月02日 00時18分47秒 | 
カイツブリの親子。
カイツブリの子育ては親が子を背中に乗せて泳ぐのが見どころだという。
ここではもうそれが無理なほど子が育っているが、まだ1羽、果敢におぶさろうとしているのがいる。
子はまだまだ子供らしい迷彩柄の模様なので、絵的には微笑ましいといえるレベル。



子の模様が見えやすい角度から。
カイツブリは距離感が遠いタイプの鳥なので、特に子がいる状態でこれだけ近いのは珍しい。



しばらく他所を見たあとで戻ると、親子は広い蓮池の方に移動していた。

遠くの蓮がやけに大きく見えて距離感が狂うが、これくらいにカイツブリは小さな鳥だ。
よく見ると親が小魚をくわえていて、子のひとつがするどく反応している場面であることがわかる。