花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

黄斑せせり蝶 2

2008年06月30日 21時32分26秒 | 蝶・蛾
先日来の、ジャコウアゲハ・トラフシジミと同じ花についていたキマダラセセリ。
写真的には花のほうが主役になっている。
つまり、そういう類の蝶だ。


珍しくなくはないキマダラセセリだが、見るべきところはこれといって無く、基本的に地味。
ただ、セセリチョウのデルタ翼飛行機っぽい姿は相変わらず美しい。

トンボの抜け殻

2008年06月29日 22時19分04秒 | 春夏の風景
もう少しすればそこいらの木にセミの抜け殻がつくようになるが、それより少し早く、水辺にはトンボの抜け殻が散見される。
わざわざ探さなければ目に映ることもないようなものだが、珍しいようなものでもない。
セミのより、目の透明部分が大きいのが格好良い。


カタチもいろんなものがある。といっても、その形で何の種類のトンボかわかれば、よほどの達人だろう。

羽化している最中の写真が撮れれば、こんなものよりは比べ物にならない値打ちがあるが、仕方ないものは仕方ない。


野萓草

2008年06月28日 21時15分43秒 | 春夏の花
藪の中に咲いていたノカンゾウ。
ヤブカンゾウであったほうが名前的にはしっくり来たと思うが、八重咲のヤブカンゾウよりは一重のノカンゾウの方が絵的にはしっくり来る。

昼なお暗くても、緑の濃さはいかにも夏の色。
オレンジ色の花がとても良いアクセント。

向日葵 4

2008年06月27日 22時00分04秒 | 春夏の花
6月下旬のヒマワリ。
ヒマワリと一口に言っても早いのも小さいのも色の違うのも、たくさんの種類がある。
これなどは、ヒマワリ!と言ってしまうにはちょっと残念な手のひら大の花サイズ。
やはりヒマワリ!と言うなら人頭大の花サイズは欲しい。


更に小さく、色も薄いヒマワリ。
ヒマワリと呼ぶよりもヒマワリの一種と呼ぶ方が気分に近い。
この類のヒマワリの写真は、気の利いたカメラ屋でプリントしてもらうと勝手に立派なヒマワリ色に調整してプリントしてもらえることがある。
薄黄色の花が好きな人は要確認だという話。

睡蓮と牛蛙

2008年06月26日 21時33分43秒 | 
スイレンの花の咲いている池から顔を出しているウシガエル。
しばらく見ていてもピクリとも動かないので、ひょっとして死体なんではないかと思ってしまったが、他所に行って十分ほどして戻ってみると移動していたので死体ではなかったようだ。


これは、動きの無いままに別の角度から撮った写真。

睡蓮の花と蛙は、似合わないようで並べて見ると良く似合っている。
蛙が保護色になっていて目立ちすぎず、また、蛙の面と呼ばれるふてぶてっとした顔のせいで負けてもいないためであろう。

虎斑小灰蝶

2008年06月25日 21時11分54秒 | 蝶・蛾
模様がはっきりしていない、夏型のトラフシジミ。

模様のはっきりした春型のは、虎縞と言ってもいいような模様になっているはずである。
それを是非みてみたいものだと前々から思っていて、今回初めて見たわけであって、既にタイムオーバーで少々残念。

閉じた羽の内側はムラサキシジミなどと同じような青光り加工になっているが、一瞬チラッと見せてもらえただけで写真には出来なかった。
天気が悪かったので、どのみちあまり光って見えないだろうし、またチャンスがあったら、ということで。

麝香揚羽蝶 2

2008年06月24日 22時06分04秒 | 蝶・蛾
前翅の白い、メスのジャコウアゲハ。
ナガサキアゲハもメスには翅の白くなるものがいるが、あれはクッキリとした真っ白の模様が出るのに対して、グラデーションでベージュっぽい白が浮かぶようであるのが違う。
それに加えて、ジャコウアゲハ特有の体の赤マダラのせいで、若干気味悪い印象が付く。
しかしどちらかというと、上品で美しい印象の方が強い。

 
飛ぶところの連写。
手前にぼやけているのは、同じ白いジャコウアゲハ。
この2枚の中間のタイミングで撮れていればベストであった。

この蝶は、毒入り危険食べたら死ぬで。の類の毒蝶である。
ために、警戒なく悠々のんびりと大きく羽ばたいて飛ぶ。
左写真で、燕尾部分が大きくしなっているのから雰囲気が伝わるかと思う。

同じく毒入りで悠々と飛ぶアサギマダラ蝶なら長距離飛行するための硬い羽をピカピカさせているが、こいつはあくまでしっとりタイプ。
素晴らしい。

螽斯

2008年06月23日 21時40分26秒 | 
キリギリスの幼虫。
漢字の斯は、正しくは虫偏に斯で虫斯。蟖。

写真は先月のものなので、いま生きて成長していれば、そろそろ鳴きだす頃でもあろうか。
もう来週には7月になる。


背中の透明のポツポツは、水滴がついているように見えるが、そうではなくこういうものであるようだ。

半透明に陽を透かして光る緑色は美しいので、虫の姿は不恰好だが、全体的には綺麗だ。



飛蝗 2

2008年06月22日 21時46分45秒 | 
イナゴかバッタか、その類のごくごく若い幼虫。
幼虫でも何回か脱皮すれば羽らしきものが見えてくるはずだが、それよりも前。
しかし蝶やカブトムシの幼虫よりは断然、それらしい姿をしている。


葉っぱ食べ放題であるが、捕食者からすればバッタの子の食べ放題でもある。たくさんいた。
同種でも緑色型なら綺麗っぽくもあるが、茶色型のは美しくないので同情の念は湧きにくい。

蘭陵王 2

2008年06月21日 22時16分59秒 | 春夏の風景
先日の藤森神社でのラリョウオウの舞楽。
去年も見たが、カメラ・レンズも変わっていることだし、せっかくだから今年も。

写真は、シャッタースピード遅めにして動きを出そうとしてみたものだが、左手が例の柱に邪魔されて半端な構図になったもの。
まぁ、こういうものと思えばそう見えるのではないかと。


落ち着いたポーズの全身像。
下顎が襟に乗っかって横にずれたのが惜しい。仕方ないけど。


HDサイズで、〆近くの決めポーズ。
凛として素晴らしい。

山雀 14

2008年06月20日 23時12分02秒 | 
クチバシの黄色い、ヤマガラの若鳥。
ようよう濃くなった森の緑色の照り返しが薄い体色に映って、これはこれで普通っぽく美しい。


親が食べ物を持ってきた。
並ぶと、明らかに色が違う。

薄い色は薄い色で綺麗だが、やはり前言を翻して、はっきりしている方が綺麗だ。

迦陵頻

2008年06月19日 21時40分45秒 | 春夏の風景
藤森神社・アジサイ祭に奉納されたガリョウビンの舞楽。
1枚目は自重して後姿から。

舞楽で子供4人での舞は、鳥の迦陵頻伽と蝶の胡蝶のバリエーションがある。
藤森神社鳴鳳雅楽会は舞手のお子さんも募集中とのことであった。


手にはカスタネット大のシンバルのような銅拍子を持っている。
この手前の子が一番年上っぽく、舞の所作も一番覚えていたので他の子もそれを参考に乗りきれた雰囲気であった。
隣の子の不安げなチラチラ見に惑わされることもあったようだが、その隣の子は舞いに大きさがあって良かった。


私の見ていた角度では終始この柱が邪魔になったが、良い角度は子等の親族に譲るくらいの良識は私にも、ある。
神社の舞殿の大きいのは良いが、柱が太いのは困り物だ。




舞の始まる直前の解説タイム、舞台袖からはみだし気味で何やら楽しげな図。
そのタイミングで楽しげなのは良いことだ。
こういう図も千年以上前から多分変わらずにあるだろう風景だと考えると凄い。

それよりも少し前、一般客の入れるラインで友達さんと挨拶か。
本番より、むしろこういった図の方で写真というものの面白げな部分が発揮される。
おっちゃんの後姿も、耳が赤くて嬉しそうだ。
羽が落ちかけているのは後で直してもらっただろうか。

納曽利

2008年06月17日 22時36分06秒 | 春夏の風景
去年に続いて今年も、藤森神社アジサイ祭りの舞楽奉納から、今年は迦陵頻・蘭陵王・納曽利を見せていただけた中から、ナソリ。

迦陵頻は子供4人の舞で、にぎやかで良い写真も撮れたが、面をつけずにメイクのみのお顔なので大きい写真を勝手に載せるにはなお躊躇がある。
直に許可をもらおうとして金銭問題になるのも嫌なので、その辺はバックレるに限る。
大人は、自分の顔に責任を持てみたいな言葉もあるので、その辺は絶好調でバックレる。


マー自分でもなかなかよく撮れていると思うので、多分悪く思われることもあるまい。

このナソリは、2人で舞うこともあるそうだが今回は一人で。
竜の舞いだとのこと。
唐楽の代表曲である蘭陵王と対で扱われる、高麗楽の代表曲でもあるらしい。
胸のマークが蘭陵王の竜の紋に対して、これは竜の舞なのに鳳凰の紋で格が下がっているのも細かい。


HDサイズのバストアップ。

HDサイズの全身像。


そういえば、江戸時代の朝鮮通信使の記録で、通信使に日本で高麗楽を見せたら「わが国では滅びたものが残っているとは」と驚いていた話があった。
もともとはシルクロード経由のものだから中国でも朝鮮でも純粋なご当地の生え抜きの文化ではない。庶民の娯楽のものでもないので、時の政府が飽きたら、もう続ける理由の方がない。
日本ではシルクロード経由のお寺ではなく、何故か各地の神社を中心に引き継がれている。
それを思うと神社というものも不可思議であるし、流れ流れて土着のお祭で1300年以上生き延びているこれにも可笑し味を感じる。


迦陵頻の子供舞楽写真は、誰か「見たいぞ」と書き込んだらその人と共犯ということで載せることにしましょうか。

翡翠 10

2008年06月16日 21時22分53秒 | 
カワセミ親子。
画面中央、足の赤いのが目立つのが親。
上と左のは子。足が茶色で、胸のオレンジに青っぽい毛が混じって変な色なのが特徴。
以前に見た時には知らなかくて夏毛なのかと思っていた。
こうなっていると間違いようもない。


カワセミは特に日陰が好きな鳥ではないが、木の下の方の枝に停まって水中のよどみの中をうかがうための必然として暗いところにいることが多い。
いつものF6.7レンズだとISO1600じゃないとロクに撮れない環境だ。
それでもF2.8レンズならISO200でも対応できてありがたい。
1枚目写真くらいにはトリミングも出来る。

今回は、珍しいくらい近いところで色々やってくれてありがたかった。
300mm相当の望遠では普通ならカワセミ狙いは無理。


そのISO1600だとこんな感じ。
背景がノイズの目立たない風なのでそんなに悪くはないが、良くもない。