花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

花鶏 6

2009年04月15日 22時08分25秒 | 
自分の中で一区切り付いてしまうと、3日前のことでもかなりの昔のことに思えてしまう。
そんな桜の風景。被写体は、既に夏毛の真っ黒頭になったアトリ。



黒と赤茶色と白の複雑な模様はコントラストが強く、たまに赤茶部分に日が差すと輝くように美しい。
アトリを美しいと思ったのは今回が初めてだった。




瘡の王 3

2009年04月14日 22時02分53秒 | 春夏の花
今年も、背割堤のクサノオウ。
ほどほどに有名な桜の名所だが、私にはその桜の道の行き止まりの先にある、この花の群落が目当てだ。
何度も見てかわりばえのある風景ではないが、良いものは何度見ても良い。





飾る言葉が見つからない、素晴らしい黄色だ。

入内雀 2

2009年04月13日 21時44分39秒 | 
葉桜にニュウナイスズメ。
昔にも一度、同じように同じ場所で撮った。まだここでしかニュウナイスズメは見たことがない。
もっといろんな所にいても良さそうなものなようで、そう単純な話でもないようだ。



桜は、例年なら咲いてすぐに雨が降ってすぐに終わってしまいがちだが、今年はずいぶんな好天続きで長めに楽しめた。
まだ花は残っていてもさすがに、ご馳走様な気分だ。

並揚羽蝶 10

2009年04月12日 19時59分34秒 | 蝶・蛾
これだけ、暖かくというよりも暑くなってしまえば揚羽蝶も飛ぶ時節だ。
とはいえ、染井吉野を背景に揚羽を撮るのは初めてのことだ。
あと、これだけきれいに飛ぶ揚羽を写したのも初めてだ。
これは嬉しい。



ツツジもちらほらと咲きつつある。今年も蝶のシーズンが始まり、嬉しいことだ。
存分に日に当たったあとの気だるさも久しぶりで、それもまぁ悪くない。

武蔵鐙

2009年04月11日 16時55分28秒 | 春夏の花
サクラが咲き揃うと、一気に初夏かと思わせる陽気のこの頃。
天南星の類の花も咲きだした。もっとも、花が咲くという雰囲気のものではない。
しかし、そういうのは好きだ。

写真はムサシアブミ。
正面に回りこめなかったのでイマイチわかりにくい後姿になってしまったが、ニョキニョキした勢いが味わい深い。

桜と柳 ほか

2009年04月09日 22時16分31秒 | 春夏の花
見渡せば、柳さくらをこきまぜて花ぞ都の何やら。
柳は新緑のさきがけ。眩しい色が嬉しい。
最近はクリエイティブスタイル:風景の、頭の悪そうな色彩がマイブーム。




ユキヤナギとサクラをこきまぜても薄ボンヤリしてイマイチだが、レンズの悪い描写がボンヤリ感を過剰にして、味のある絵にしている。
パステル調のモヤ。むしろ上質レンズではこうは行かない。




遅いモクレンと。
こきまぜると言うほどの量感は残念ながら無い。
背景のレトロ間が、あまり似合っていない両者に調和を与えている。電線もむしろ自然な風景。

高瀬川の桜

2009年04月08日 22時29分40秒 | 春夏の花
雑然という言葉を絵にしたような木屋町も、桜並木だけはきれいだ。
三条―四条間はそれですら絵になりにくいが、四条―五条間はちょっとマシだ。



浅い水路の真ん中を通るように照明を並べてライトアップにしている。
既に早かったものは葉桜になっているが、その新緑の色も良い。



きれいだが、広く撮ると必然的に余計なものが多く写りこんで良くない。
目で見るときは脳がその辺をカットして記憶するので問題ないが、写真にするとまざまざとそこにあることがわかる。
町のひとに一層の努力が求められる。

鴨川の桜

2009年04月07日 21時59分17秒 | 春夏の花
写真は牛若丸と弁慶像。
いつもは五条大橋の河原町側においてあるものだが、工事中につき傍の公園に移動している。

仕事の妙に忙しかったうちに、鴨川沿いの桜は満開になっている。
忙しくとも会社からこの辺まで歩いて2分なので、昼休みにでもカメラもっていって遊べるのは嬉しい。




桜を早いうちから楽しみにしていると、早い時期の河津桜や枝垂桜で満足して染井吉野の頃には食傷気味になっているという桜の罠があるが、今回はカメラもよくなったし去年より不如意な身でもあるし、そんなこともない。



マーしかしそれにしても春まっ盛りだ。

紅花常盤万作

2009年04月05日 00時11分45秒 | 春夏の花
ヒロヒロと咲きほどけていくベニバナトキワマンサク。
名前がしつこくて良くないが、要は赤いマンサク。
他の花と比べなければ充分にきれいな花だ。



少し離れて見るとこんな感じ。
若干、おぞましい系が入ってくる。
もっと朱色になるか桃色になるかなら華やかだったろうが、肉色もとい紅色の宿命的な雰囲気である。

花筏の蕾

2009年04月04日 00時23分20秒 | 春夏の風景
葉っぱの真ん中から花が生える奇妙な木であるハナイカダ。
去年の花の時期が終わってから、その良い名前を知ったので今年はちゃんと撮ってみようと思っていた。
まだ咲くには早すぎるが、このようにできたばかりの葉にも、すでにその真ん中に蕾がついている。



花といっても、ごく小さな、葉っぱと同じ黄緑色の微妙なものである。
画面中のサイズ比的に、これくらいの方が良いものでありげに見えているかもしれない。

鶫 9

2009年04月03日 00時12分18秒 | 
桃色の梅の花びらが散らばる菜の花の区画のすきまを歩くツグミ。
この写真の奥の一画だ。
菜の花も、早咲きのハナナはおしまいの季節で、もう西洋芥子菜が川原を黄色くする頃か。
ツグミは冬鳥としてはずいぶん暖かくなるまで居残る派だが,それでももうあと2,3週間がとこだろう。



印象としてはずいぶん無造作に姿を晒すところが記憶に残る。
冬の早い時期からその辺に居ることは居るのだが、春までは割と用心深くしているのであまり見かけない。
春になると、満州からロシアあたりへ帰る栄養を貯めるために、栄養価の高そうな人間エリアに現れる。
過酷そうな生き様に思えて、数の多いことを考えると案外そうでもないのかもしれない。

枝垂桜 4

2009年04月01日 01時12分35秒 | 春夏の花
コントラスト強めに、御所のシダレザクラ。
何枚か撮って、花の形はもっと良いのもあったが、画面の色具合と立体感はこれが一番良かった。
24-105レンズの、レンズ越しを強く意識させる描写は使いどころが難しいが、あらためて大好きだ。


  

また別の、宇治の植物公園の大枝垂桜。
天気は良くなかったが、それはそれで。
左のような写真であれば、魚眼レンズなら一層面白そうだ。なかなかそういうニッチものは入手が難しいが。



その枝垂桜を背景に、まだ小さい枝垂梅。
桜の凄さが引き立つ図。