やまなし・まちかど図鑑

山梨県内のレトロなまちかど、面白・珍らし物件を凡苦楽庵が探訪します。

旧甲府市立病院

2007年04月26日 | 甲府市

幸町にある旧甲府市立病院は、新病院建設後は医療福祉会館として使われている。設計者はモダニズムの巨匠、前川國男。昭和39年の建築。県内にある前川作品は県立美術館が有名だが、晩年の作品。昭和39年といえば、前川の最も脂の載った時期。新宿の紀伊国屋ビルもこの年に竣工している。
ところで、デジタルカメラが故障してしまい修理に出した所、大型連休明けにならないと戻らないとのこと。暫く更新が滞ります。

石和の洋館

2007年04月04日 | 笛吹市

笛吹市石和のS邸。昭和2年建築。平成10年登録有形文化財。1階が下見板、2階がモルタル塗りの壁である。屋根の瓦は近年葺き替えしたと見られるが、きれいに手入れが行き届いていて現役で使用されている。

2023年10月8日再撮影





トンネルの向こうは…

2007年04月01日 | 橋・トンネル
この度、一身上の理由で「やまなし・まちかど図鑑」を、本日をもって終了とさせて頂きます。長い間のご愛顧、誠にありがとうございました……と言いたいところですが、今日はエイプリル・フールということで、冗談にしておきます。しかしながら、以前のようなマメな更新は暫く出来ませんのであしからず。

と言う訳で冬眠から醒めての再開第1回目は笹子隨道。まさしくふさわしい物件です。

この隨道は甲州街道一番の難所である笹子峠に、昭和13年3月に開通したもの。当時のお金で286,700円の工事費だったそうな。昭和33年に新笹子トンネルが開通するまで、東京と山梨・長野方面の交通を支えて来た。

杭門の左右の柱形装飾が特徴だが、実はこれは東京から甲府方面に向かって入る側だけに施されていて、山梨から東京へ向かう側はご覧の通り素っ気ない。

予算が足りなかったのか、それとも山梨は良い所だと期待を持たせたのか。平成11年登録有形文化財。
撮影2007年3月21日