市川大門の対岸、鰍沢の北隣の町増穂。寛政年間(1790年)創業の老舗、春鶯囀(しゅんのうてん)の銘柄で知られる造り酒屋だ。与謝野鉄幹・晶子夫妻が投宿し名付けたと言われている。
この建物は江戸末期の建築で元々は醤油蔵として使われていた。今は洒落たカフェやギャラリーとしてリニューアルされ文化の発信もしている。
この建物は江戸末期の建築で元々は醤油蔵として使われていた。今は洒落たカフェやギャラリーとしてリニューアルされ文化の発信もしている。
鰍沢の対岸にある市川大門の街は千年の歴史を持つ和紙の生産でも有名だ。街を貫く3本の道{北線(ほくせん)、中線(なかせん)、南線(なんせん)}沿いに歴史を刻んだ建物が数多く残っている。今日まち歩きをしていたら、水彩のスケッチをしている人に会った。その見事な絵に見入っているうち、自然と古い建物の話題になった。Sさんというこの方、県内の古い民家や商家を描いているという。そのウェブサイトには切り絵を始め様々な作品が紹介されている。まち歩きをしているとこんな出会いもあるからたまらない。画像は“中線”の入口近くにある醸造屋さん。鬼瓦が畳み一帖分くらいの大きさがある。
甲府駅の東寄り、身延線のホームから改札に向う途中に、れんが倉庫の一部が移設復元されている。この倉庫は元々1903年の甲府駅開業当時に建築されたと伝えられている。昭和初期まで、汽車内で使用するランプの燃料補給施設等に使われていた。甲府駅北口の再開発に伴い、北口にあるJR東日本甲府事務所を、南口のれんが倉庫があった場所に移転することになり、倉庫を取壊すことになったため、一部を記念として残すことにしたようだ。元々の姿はこちらを。