この鉄橋、その後何度か訪れることになりました。
これは今月初めに撮ったものです。
橋の奥には紫尾山を入れてみました。
昨年、11/15のこの連載の番外編02にコメントが寄せられました。
この鉄橋は近々撤去されるとのこと。
残念です。
確かに、鉄道の遺構にどんな価値があるのかということは多くの人にとっては理解しづらいことです。
しかし、廃線跡に歴史的な価値がないのかと言われれば、それはNOだと思います。古墳やお城などが当時の人々の生きてきた証であるように、廃線もまたしかりだと思うのです。
だからと言って、完全保存がいいとか、それとも完全に亡くしてもいいとかというのは乱暴な考えだと思うのです。
戸田川の鉄橋の件もしかりでしょう。
でも、現在の私たちの生活をより便利で豊かなものにもしていかなければなりません。
ここ、佐志から宮之城を通って船木へと続く線路跡は、道路として拡幅すれば、宮之城の市街地を通らず、信号機によるストップも少なく走れる道路になります。
道路として再開発する意義は十分にあると思います。
しかし、鉄道が走っていた跡をどこかに残せないかという知恵と工夫はしてもいいのではないかと思います。
コメントを寄せてくださった方が佐志駅のプラットホームを残したように、この小さな鉄橋を残す知恵と工夫はないものかと思います。
例えば、ガーターをそのまま地中に埋め込んで、上から強化ガラスでふたをして用水路をまたがる橋があったことが分かるようにするとか。
(もちろん、ガーターの大きさとか用水路の深さなどは度外視していますが、一つのアイディアとして)
予算を伴うことでもあり、財政難のご時勢にはそぐわないのかしれませんね。
戸田川の鉄橋のことで、知人の薩摩川内市議にも相談しましたが、反応はにぶかったですもんね。
でも、あきらめきれない思いが残ります。
残るのは、人の記憶と写真だけでいいのかなと思います。