9月16~17日、日本列島に台風が接近しその影響で天候が心配されたが、無事行ってくることができた。
今回の山行は、高崎山岳会会員リクエスト山行。
大水上山&丹後山は、ぐんま百名山である。そのルート上に昭和63年群馬県が建てた「利根川水源」碑がある。南峰の東斜面に残る三角雪田からしたたり落ちる一滴一滴が利根川の流れになるとのこと。ガイドブックによると標高差1390m、標準的な総歩行時間11時間30分とあり、かなり体力を必要とする山行だ。体力的に心配であったが、避難小屋に一泊するのでゆっくり登れば何とかなると思った。
この山行の楽しみは、避難小屋での食事とメンバーとの交流。食材や水は分担して持ち、寝袋も持参。かなりザックは重くなったがこれも今宵のためと頑張った。夕食は、すき焼きパーティー。会長が2.5キログラムもある鉄鍋を持参。本格的なすき焼き。食材もたっぷり。持っていった酒も進む。話も弾む。楽しいひとときとなった。
新潟県南魚沼市十字峡から丹後山避難小屋へのルートを往復。往路は、登山口からひたすら急登を登る。八合目シシ岩を過ぎるとなだらかな笹尾根歩きとなる。そして避難小屋へ。小屋に荷物を置き、カッパと水筒を持って丹後山1809m~水源碑1834m~大水上山1831mを往復。ガスがかかり眺望は今ひとつだったが、時折ガスが切れ稜線から立派な中の岳2085m(越後三山の一つ)が見えた。
十字峡 車をここに駐車
三国川沿いの林道を歩く
登山口 いきなり急登の連続
中の岳
丹後山避難小屋
大水上山を目指して 大きくそびえる中の岳
利根川水源の碑
稜線上に建つ避難小屋の夜は、とにかく風がすごい。台風の影響もあったと思うが。スマホの電波が届かないので情報は、リーダーが持参したラジオのみ。17日の天候が心配された。朝の天候は、ガスがかかりかなりの強風だが、降雨なし。樹林帯に入れば風の影響は少ないと判断。
避難小屋から笹原を通りシシ岩まで、強風のため飛ばされそうになる。耐風姿勢を何度も取りながら歩く。貴重な体験をした。下山は、急坂の連続。気をつけながら歩いてはいたが、疲労もあり足に力が入りにくくなり滑って何度か尻餅をついた。怪我なく無事下山。
登山口から十字峡の駐車場までは林道歩き。三国川沿いを50分ほど歩く。渓谷が素晴らしい。滝は何本もあった。水は透き通りきれい。この辺りは、渓流釣りの良い場所とのこと。秋の紅葉もきれいとのこと。
帰路は、さくり温泉により美味しい昼食と入浴で汗を流した。充実した1泊2日の山行だった。同行の皆さんに感謝。