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ツクバトリカブト・2~長池公園

 長池公園“第2デッキ”で開花した「ツクバトリカブト(筑波鳥兜)」。キンポウゲ科トリカブト属の多年草で、公園管理者によると、長池公園内では自生もあるがこれは移植したものが今年初めて咲いたとのこと。多摩丘陵~三浦半島にかけての丘陵部に自生するものはツクバトリカブトで、高尾山あたりではヤマトリカブトが混在する。その見分け方は葉の形で、ツクバトリカブトが3全裂するのに対して、ヤマトリカブトは5~7中裂で五角形に近い形となる。
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シャクジョウソウ・2~枯れ姿

 鑓水の雑木林でクロヤツシロランを探索中に出会った不思議な物体。背丈は4センチほどで花か果実だったと思われる部分が刷毛のように細かく裂けている。たとえるなら高山植物のイワカガミを真っ黒にしたような姿。しかしここの標高はせいぜい200メートルでイワカガミが咲くような環境ではない。専門家に写真を見てもらったら、良くわからないが「シャクジョウソウ(錫杖草)」あたりの枯れ姿ではないかとのご意見。来年の花期にもう一度見に来ることにしよう。その時には綺麗な姿を見せて欲しい。シャクジョウソウはツツジ科(←イチヤクソウ科)シャクジョウソウ属の菌従属栄養植物。
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ネナシカズラ・1~若い果実

 長池公園“築池”の畔で久し振りに見た「ネナシカズラ(根無蔓)」。ヒルガオ科ネナシカズラ属の一年草で、写真の果実は直径5ミリほど。ネナシカズラは春に土から発芽するが、宿主を探してヒョロヒョロと蔓を伸ばし、宿主を見つけるとそれに絡みついて養分を吸収する。その段階で土から伸びていた茎が枯れて無くなり花の頃には既に“根無し”になっている。何の根拠もない嘘の話のことを“根も葉も無い”と言うが、ネナシカズラに根も葉も無いのは本当の話。
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ナツハゼ・3~長泉寺尾根

 先日の台風で、長沼公園でも各所で崖崩れなどが発生しており、“霧降の道”“中尾根”“西の沢”が通行止めになっている。崖崩れ発生前に訪れた時は、前日まで降っていた雨が山道を川のように流れていた。去年“霧降の道”ではキノコのカニノツメを見ていたが、今年は見られそうもない。
 写真は“長泉寺尾根”に生育する「ナツハゼ(夏櫨)」。ツツジ科スノキ属の落葉低木で5月頃に釣鐘状の可愛い花を咲かせ果実は秋に熟す。晩夏には早くも葉を紅葉させることからその名前が付いているが、ここの葉はまだ紅葉していない。以前、中山地区の永昌院で見た株は8月に綺麗に紅葉していた

『山賊の歌』
作詞:田島弘 作曲:小島祐嘉 昭和42年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ヒロハフウリンホオズキ・1~花

 堀之内はぐくみの森緑地の日当たりの良い斜面に生育する「ヒロハフウリンホオズキ(広葉風鈴酸漿)」。ナス科ホオズキ属の一年草で熱帯アメリカ原産。昨年、この緑地に生育することを聞きずっと探していた。5角形の花冠の直径は1センチで雄蕊は5本ある。この斜面にはまだ見たことが無いアフリカフウチョウソウが咲くらしいが、腰まである藪に遮られてまだ見つけられない。
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