闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

第6回全日本フルコンタクト大会その一

2021年06月09日 | 仲間たちへ
センセーが大会を振り返ってお伝えするとお約束していたそうなのでブログに載せます。

第6回フルコンタクト空手道選手権大会(その1)
大会前日5月28日(金)
16時エディオンアリーナ大阪府立体育館の前に立ちます。これから選手たちが抗原検査と体重測定を行います。セコンドとして不測の事態に対応するため、また何より出場の条件をクリアする姿を見届けたいと考え体育館前で待機します。皆が出てくるまでそれ程時間はかからず、全員が無事クリアとなり、胸を撫で下ろしました。多人数での会食の自粛の指示もありましたので、第1グループである彩音梅澤彩音、手島海咲両選手と集合時間を決め、第2グループの手島一翔、竹内暸太両選手、第3グループの石月風梧選手と入場の打ち合わせをしてその日はその場で解散しました。早めにホテルに入り翌日初日に対戦する相手の動画を確認し、アドバイスを再度確認しました。
5月29日(土)大会初日です。
第1グループの女子2名と8時半にチェックイン、9時に会場に入場します。ウォーミングアップの内容は選手の意向を尊重しています。数本のシャドーとビックミットで終了し、後は試合を待つばかりになります。選手は自分のスマホのライブ映像で試合進行を確認し、自分の試合の5試合前からアリーナに入ります。アップは第二競技場のみ。そこからアリーナへのルート、アリーナから第二競技場に戻るルートは一方通行で管理され随所に消毒と検温が設置されています。昨年六本木ベルサールで行われた無差別全日本の時より会場は広いのですが出場人数が多いため人の導線をコントロールして感染対策をより確実ものとしていることに感銘いたしました。実際移動に際して人とすれ違うことがとても少なかったと感じました。
 1回戦不戦勝の手島海咲選手と梅澤彩音選手とも2回戦からの戦いとなりました。梅澤彩音選手は相手を強い突きと下段の蹴り分けを使い盤石の判定勝利。手島海咲選手は若干の硬さがあったものの持ち前のスピードのあるパンチとフットワークで勝利します。
そして梅澤彩音選手の3回戦、結果的に3位に入賞する吉田選手との対戦です。下段で崩してペースを作るつもりでしたが研究され、逆に良いタイミングで膝を返され、本戦終了。残念ながら3対0の判定負けとなりました。リズムの良いフットワークと強い突き下段を持っているのですから、今後は思い通りのペースで試合が運ばなくても最低でも延長に持っていけるようにしようと話しました。
そして手島海咲選手初日最後の試合、硬さも取れフットワークからの足技、内股への下段攻撃もよく決まり相手を崩し判定勝ちを納め、2日目への勝ち残りを決めます。
 第2グループの手島一翔選手は1、2回戦を順当に判定勝ちを収め、2日目に残るベストエイト入りをかけて佐久間選手と対戦します。昨年までの動画を何度も見て対策を立てましたが、相手も同様に手島一翔選手の全関東やドリームフェスティバルの試合を研究したのでしょう。接近戦対策を立ててきました。去年までなかった近い間合いでの突きの打ち分けや下段が強く、残念ながら本戦で判定負けを喫しました。動き負けていた訳ではないので、もう少し受けの技術や耐久力をつけようと話しました。もう1人の軽量級竹内暸太選手と第3グループの中量級石月風梧選手は一般の試合は初陣で、正拳による攻撃をボディーに集中され残念ながら判定負けでした。男子の選手3名とも素手素足に対する打たれ強さが課題となりました。
 選手達は皆、勝利を目指して全力で稽古しました。そして全力で戦った結果、強くなった実感と勝つために足りない自分の能力を実感できたことと思います。これからの未来に、つぎの目標に向けて胸を張って進んでいってもらいたいと強く感じました。
(続きます。)