
原題 The Hundred-foot Journey
日本では2014年に公開されたディズニー映画です。
たまたまヘレン・ミレンが出演している映画はないかな、と探していたところに見つけたこの映画。u-nextで拝見しました。

とってもホッコリしていて何度でも見たくなる映画。
「LaLaLand」の時も、「何度でも見たくなる映画」と同じ事を書いてしまったと思いますが、考えればあれはハッピーエンドではありません。
日が経つにつれ、「成功したら昔の男を捨てた女、なんちゅー女だ」というような感想しか持てず、何回も見にいくような状況にはなっていません。
映画に「夢と希望と冒険」を求めている私にはまさにぴったりなこの映画。
やっぱり映画はハッピーエンドじゃなくっちゃ。
という事で評価は
🍎🍎🍎
です。
ストーリーはごくごく単純。
故郷インドを離れ、イギリスからフランスへと渡り一家がついに見つけた安住の地。そこでインドレストランをオープンし順調に、、だけではなく、この一家の長男は類い稀な料理の才能の持ち主。
真向かいのフランスレストランのオーナー、ヘレン・ミレンに見出され、一つ星だったそのレストランを見事二つ星へと導くのでした。そしてついにパリに行き、天才シェフとしてもてはやされました。
が、そこでの生活や料理は自分の求めていたものとは違う、と悟り、恋人が住む、以前の田舎町に戻るのでした。そしてみんなハッピー、でエンド。
というような、先が見えてしまう内容です。


でも、そこにヘレンがいて、まるでこの映画の味を引き立たせるよう なスパイスのよう。
またお父さん役を演じたオム・プリさん。インドでは国際的な実力派俳優のようですが、この映画でも格別な存在かを出していましたね。西田敏行さんのような雰囲気。

恋人役のシャルロット・ルポンさん。フランス系カナダ人。モントリオール出身です。可愛かったですね。
天才シェフ役のマニッシュ・ダヤルさん。インド系アメリカ人でアメリカのサウスカロライナで生まれているため、生粋のインド人ではないようです。TVドラマもよく出演されているようですね。そして、ハンサム。この映画の中では、シャルロットと美男美女のお二人です。


こんな感じで出演者にも恵まれていると思います、この映画。
そしてハッピーエンドで良かった良かったと見終わることのできる映画です。
単純といえば単純ですが、そこをどうやって感動的に心に残せるような作品にできるのかは、出演者や製作陣全ての関係者にかかっていますね。
ネットでの評価は概ね好評のようでした。
フランスということで、移民問題にも関わっていますが、そこらへんはさらっと流してあります。が、最後、異文化のカップルが二組誕生するということで、移民がいてもみんな仲良く、という願望が込められている映画(原作)かな、とも思いました。
それにしても、タイトル、The Hundred-foot Journey のままで良かったんじゃない?
やはり、ヘレンを前面に押し出したかったのかしら?
映画『マダム・マロリーと魔法のスパイス』予告編