原題 Arrival
アリオ上田シネマで見ました。
夜8時過ぎの上映回で見ましたが、結構お客さんが入っていたので、ちょっとびっくり。
この映画、昨年の東京国際映画祭の特別招待作品としてすでに上映されていたということです。知らなかった。。
また、原作があるそう。
テッド・チャンのSF小説「あなたの人生の物語」をベースに作られたのがこの映画。私はこの原作は未読、というか全く知りませんでした。この小説、短編8篇から構成されており、粒ぞろいの傑作ばかりで、特に「あなたの人生の物語」はずば抜けた面白さだということです。アイザック・アシモフの流れをくむ本格派のSFという声も。
そのような原作読者によると、今回の映画「メッセージ」は原作を端折ったりしているところが多々あるので、原作の感動を伝えきれていない、という不満の声も上がっているようです。
さて私の感想は、というと見終わってからじわじわとこみ上げるものがありましたね。
確かに宇宙人が地球に飛来して、という内容はSFぽいのですが、それは物語の構成の一部で、むしろ「人生をどう生きるべきか」ということを教えてくれている物語ではないのか、と思えたのです。
そこで評価は
🍎🍎🍎
です。
もう一回、じっくりと見たくなる映画。
アカデミー賞8部門ノミネートとか謳っていますが、その中に主演女優賞が入っていなくってびっくり。
今回のエイミーの演技も主演女優賞に値するものではないでしょうか?やっぱり、SFものはダメなんでしょうかね。
また、ジェレミー・レナーとか、フォレスト・ウィテカーとか有名どころも出演していましたが、映画を見終わってからはほとんどエイミーのことしか思い出せないこの映画。最初から最後まで画面に出ずっぱりで、彼女の視点から物語が語られているのですからしょうがないですけど、そのようなイメージを与えれくれる映画にもびっくりしています。
主人公とともに、人生を考えろ、ということなのかしら??
そういうことからすると、日本語のタイトル「メッセージ」ってなんか安易すぎて重みを感じない。英語タイトルの「Arrival」の方が、見る側に色々と考えさせるような要素があって良いのではないのか、と思えました。
現に、映画終了語、エンドタイトル前に画面に「ARRIVAL」と文字が現れます。それを見て、この映画の意味するところが妙に納得できました。
早速原作もiBooksで購入。その感想はまた後で。
映画 『メッセージ』 予告編