( 写真は昔のものです )
街の設計事務所の時代ではなくなると読んで性能評価の評価員だけに絞ってもう20年になるでしょうか。
この制度が出来てまだ仕事は出ない時から手探りで始まりました。
その頃、まだ今のようには住宅メーカーのシステム化が進んでいなかったので細かい部分で指摘や指導をけっこうしました。
それに比べると今のメーカー住宅はそうとう進んでいます。
それに効果のあった仕事だったのかなと思います。
工場で生産するところは一定の禀質で出来ていますが、何しろ住宅は立地条件や家族構成、居住形態などそれぞれ違います。
よって現場での作業が大事です。
私が見ていてやはり基礎の工事。
相手が土地です、そして職人さんの経験値も違います。
下請けの取り組む姿勢もそれぞれ。
私も基礎工事には重きを置いていて鉄筋には神経を使いました。
目が慣れるとスッと見渡しただけで あそこおかしい! と分るようになります。
組み方を是正してもらったり、どうしてそう入れるのか指導したり初期の頃はずいぶんしたものです。
住んでいる人は全く気にしていないでしょうけど。
出来ればほどほど見栄えは同じようなものかもしれませんが仕事に誇りを持っている職人さんの基礎は気持ちが良い、数千件の検査をしてこの組が一番と言う職人さんがいます。
きれいな組み方をするし型枠にノロ(コンクリートの汚れ)一つついていない、毎回きれいにして油を塗って、エンジンの中を見ているようで、工事現場の整理整頓も良く、土の養生も完璧、この組の基礎には言う事なしでした。
お客さんがいたら、この人たちは丁寧な人たちですよ と言ってもお客さんは他を見ていないので分からないのが残念と思ったものです。
もう一組の基礎も丁寧できれいでした。
その他はそれなり。
この二組の人には失われている 職人気質 を感じるんですね。
品質とは直接関係ない精神的なものです。
建築現場も徒弟制度は無くなり、サラリーマン化して職人ではなく組み立て技術者と言うところになっていますが、この傾向はもう戻らない、すなわち精神的なものは失われていくと言う事ですね。
性能評価の20年でメーカー住宅の性能は昔とは比べ物にならないほど高くなりました。
住宅も車を買うように、どのメーカーのどのタイプにするかと言う選び方になったと言う事です。
昔の住宅は町内の棟梁に頼んで、家族構成や住み方の変化で増改築し、住み手と一緒に成長していったものですが、今は合わなくなったら買い替えの時代です。
性能評価で劣化の最高等級は3代は持つと言うものですけど、建物は持っても設備はどんどん変化していくのでそれに対応できる間取り、そして歳をとった時に使いやすい間取りを心がける事が大事だと思っています。
若い頃の興味から段差を多くしたり、家事の動線を無視するとあとで後悔することになります。
吹き抜けは見慣れないからとやると冷暖房効果は悪いし、また外観に凝るのも私はあまり好きではありません。
住んでみるとすぐ飽きますから。
普段住む住宅は普通が一番使いやすいし飽きないと言う事です。
昨日は3キロの徒歩検をしましたが、なんとか膝の痛みがひどくならないで歩けました。
帰りはコンビニで少し重いだけ買い物をしてぶら下げて帰りましたがこれも支障なし。
どういう具合なのでしょう、このまま少しづつ良くなると良いのですけど。
10キロは平気で歩けないと低山部も難しい。
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( 追記 )
昨夜寝る前ニャンさんが少しの外出の後帰って何だかおびえている様子、部屋の入り口をじっと見たり、いつもは飛び乗る自分の椅子に上がらす、警戒してうろうろ。
何? 何かいるの?
と言う感じです。
椅子にクッションを置いてやって上がりましたのでブランケットをかけて、
寝るよ~、また明日ね と2階に上がりました。
布団乾燥機が運転を終えた直後、暑いかなと思いましたがちょうどお風呂で温まる感じでぬくぬくと寝ました。
今朝降りたらニャンさんは椅子の上にいましたのでおやつをあげて今はブランケットをかけて寝ています。
昨夜寝る前に給水したので今日は後ほど。
精米したお米が無くなったので朝一で精米、メスティンで1合の鳥ご飯を炊いています。
今日はバイクの保険屋さんが昼頃来る予定、古くからの知り合いの息子で建築科を出ているので軍艦島(端島)のペーパークラフトをあげようかと思っています。
人生苦労して苦労した人は晩年幸せにならなければならないと思っていますがそうでもないですね。
この世は地獄、苦労が当たり前でちょっとした幸せのスパイスがあったら良いほうと言う事かも知れません。
自分では頑張ったと思ってもそれは自己満足でしかないことは多いなと思います。
そうだったら苦労して苦労して矢を全身に受けて立ち往生と言うのもかっこいいのかも。
人生見たり!
そう叫ぼうかな。
リタイアしたら、住宅の事、人生の事書こうかな。