水泳部で日頃行っている陸上トレーニングについて紹介します。
今日はまず、陸上トレーニングの中心であるウェイトトレーニングについて説明します。
写真は本校11階にあるトレーニングルームです。
ウェイトトレーニングは、筋肉を太くするために行うトレーニングです。
筋肉を太くする理由は、パワーを向上させるためです。
パワーは、スピード×筋力であり、筋力は筋肉の横断面積に比例します。
つまり、筋肉が太ければ太いほど筋力が増し、それにともなってパワーも向上するということです。
競泳は全体的に運動時間が短い競技です。
50mは20数秒という最も短い運動時間であり、長距離である1500mでもせいぜい15~16分です。
フルマラソンやクロスカントリーなどに比べればかなり短い運動時間です。
そのため、どの種目であってもパワーは必要とされると考えています。
そして、ウェイトトレーニングを始める時期としては高校時代が最適です。
この時期は骨の成長がとまりはじめ、成長ホルモンの分泌がさかんになるため、筋肉を大きくさせるために最も良い時期なのです。
ウェイトトレーニングをやると背が伸びなくなるというのはまったくの迷信であり、むしろ身体に負荷をかけるということは骨の成長にとっては良いことです。
行っているメニューは基本的なものであり、まずフォームを重視し、週に2.3回、全身のバランスを考えた各種目を10回×3セットずつ行います。
特に男子の場合は年齢によって体格に大きな差があり、学年が上がるにつれて大きな身体になります。
高校時代は身体の基礎づくりがしっかりとできればよいと考えています。
ウェイトトレーニングでは筋肥大を目的とし、水泳練習では心肺機能の向上を目的として全身の持久力を養います。
そして、プロテインの補給など栄養補給をしっかり行うことでより強い肉体として鍛えられるわけです。
また、睡眠時間の確保も重要です。
その理由は成長ホルモンが最も多く分泌する時間が22:00~2:00であり、その時間には睡眠をとっている方がよいからです。
豊山水泳部の午後練習は18:30には終了するため休息時間もしっかりととることができます。
トレーニングのより良い効率を考えるために休息をしっかりとることは大変重要なことです。
豊山水泳部は水泳練習はもちろんですが、陸上トレーニングや栄養補給、休息の確保も考えて練習計画を立てています。
竹村知洋