日大豊山水泳部 活動日誌

インターハイでの総合優勝を目指して、日々練習に励んでいます。

逆境は最高の教育である

2016-11-22 06:26:18 | 豊山の教え

私がいつも選手にいうことですが、人間は困難に直面した時にこそ、その人の本質が問われる、ということです。

誰しも調子の良いときや順境のときは機嫌がよく、笑顔にあふれています。

しかし、誰でも常に好調が続くということはありえません。

世の中は「盛者必衰、諸行無常」です。

どれほど調子がよくても、いずれ逆境や困難に直面します。

水泳でいえば、いくら頑張っても結果が出ない時やフォームが崩れて直せない時、ケガや故障に見舞われた時、人間関係の問題など様々な困難があります。

そのような時にこそ、その人自身の本質が試されていると考えています。

しかし、そのような逆境のときこそ、自分自身を鍛える絶好のチャンスなのです。

次の文章は私が昨年の卒業文集に掲載したものです。

 

最近、この言葉を身に染みて痛感している。逆境こそが人を鍛え、成長させる最高の教育である。

多くの偉人がこれに類した言葉を残しているが、大きな困難を乗り越えた人物であるからこそ、歴史に残る偉人と呼ばれるようになったのだろう。

逆境や困難を感じるのは、何かを成し遂げようという「志」をもっているからである。「志」のない人に逆境はない。「志」が大きければ大きいほど、逆境は厳しく、困難は大きい。しかし、困難は大きければ大きいほど、大きく飛躍できるチャンスでもある。

逆風は、自分を成長させる向かい風である。順風は人を成長させる風ではない。逆風のときこそ、「その人自身」が問われている。

失敗することは誰でも恐れる。その恐れは、人から困難に立ち向かう「気力」を奪ってしまう。

問題は、逆境や困難から目をそらすことなく、正面から向き合う「気力」を持つことができるかどうかだ。誰でもつらいことからは逃げだしたくなる。逃げだせば楽になるが、そこに待っているのは充実感ではなく、成長の機会を逃した空しさである。

何度失敗しても立ち上がり、成功するまでやめない人が「本当に強い人」である。「本当に強い人」は、大きな「志」を抱き、それに立ち向かう「気力」を持つ人である。

「気力」は、「志」が実現するまで諦めない粘り強さであり、困難を解決する力である。「気力」を保つには忍耐力を必要とする。花開く春が来るまで、寒い冬の間、雪の下でじっと耐える草のように。

それでは、どのような人が強い「気力」を保つことができるのか。

それは、その人自身が持つ「生命力の強さ」にある。「生命力の強さ」は、その人が持つ知力や体力、人とのつながりから生まれるものであり、それは同時に「若さ」でもある。

「生命力」の強いものが厳しい環境を生き抜くことができ、繁栄する。「生命力」の強さは逆境の中でこそ育まれる。逆境に耐えることができるのは、しなやかさを持つ若い時である。

若い時こそ大きな「志」を抱き、自ら逆境の中に自分を置くべきである。そのために、逆境に耐えうる知力を磨き、体力を養い、人とのつながりを大切にすべきである。できれば、逆境を楽しむぐらいの心のゆとりがほしい。

「幸福」は、「志」の実現へ向かって努力をしているときにこそある。大いなる困難は、大いなる「幸福」をもたらす。困難な出来事は不運ではなく、幸運である。困難から目をそらす人は、自ら成長の機会を逃すと同時に、「幸福」をも手放している。

「逆境こそ最高の教育である」。

これは卒業生へ送る言葉であると同時に、自分自身への戒めの言葉でもある。

 

誰しも困難に立ち向かうのはつらいことですが、そこから逃げていて成長はありません。

困難や逆境を乗り越えてこそ、より強い人物になるのだと思います。

私自身も逆境に耐えうる「生命力の強さ」を持ち続けたいと考えています。

私の考える「生命力の強さ」とは写真のような感じでしょうか。

いずれも都会の学校周辺で力強く生きる草花です。

竹村知洋

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする