■血統傾向■

過去9年で父SS系が【3-2-4】だが、これは06年以降のものであり、父SS系は中心であることは間違いないが、鉄板とまでは言い難い。父SS系の中で複数回3着以内に入っているのは、アドマイヤベガのみで、そのうち2勝はアドマイヤフジによるもの。そのお蔭もあって、ノーザン系の中では地味なビーマイゲスト(BMG)系が母父で2勝3着1回、父で1勝と活躍している。今年は、アドマイヤフジの半弟である目下7連勝中の上り馬であるアドマイヤコスモスが出走してくる。人気になるのは必至だが、血統傾向的には押さえざるを得ない一頭だ。
他では、これも1勝2着2回のリピーター・アサカディフィートのお蔭であるのだが、父、母父合計で【2-2-2】のネヴァーベンド(NB)系。ただし、近年ではお目にかかっていない。あとは、ノーザン系のノーザンテースト(NT)系とリファール(LP)系。
■コース傾向■

参考までに昨年の5回開催の当該コースの傾向を。
父SS系は【2-5-4】と、なかなか勝ち切れない傾向にあった。複数回顔を出しているのは2勝のディープと【0-2-2】のハーツクライ、そしてこっそりと母父方で【1-1-1】のフジキセキ。
他ではロージズインメイのデヴィルズバッグ(DB)系が【2-2-1】、キングカメハメハが【2-1-0】、トニービン・ジャングルポケット親子の【3-0-3】が気になるところ。
ただし、5日は本番前に2歳未勝利と新馬戦が5R、6Rに組まれているので、その結果を重視した方がよい。
■オカルト~血統リンク■

これは割と有名だが、前年の有馬記念の3着以内の馬の血統や血統構成が、翌年の金杯でリンクしているという、競馬オヤジが信じて止まないオカルトである。
05年の有馬でSS×リファール系のディープインパクトが2着に入り、06年の金杯で1着になったのは同じ血統構成のヴィータローザ。
06年の有馬では、SS×ノーザン系(逆パターン含む)が1~3着を独占したが、07年の金杯ではSS系×ノーザン系が1着、3着になった。そのうち、有馬で1着になったディープインパクトと同じSS×リファール系が、金杯で3着に入ったが、これはディープの全兄のブラックタイドであり、1着は逆パターンのシャドウゲイトであった。
07年の有馬では1~3着を父SS系が独占し、08年の金杯も1~3着をSS系が独占。また、有馬の2、3着はSS×ノーザンテーストで、金杯では2着に同じ血統構成のエアシェディが入った。ちなみに、金杯の1着もSS系×ノーザン系のアドマイヤフジである。
08年の有馬では1着、3着がSS系×ノーザン系で、09年の金杯の1着は同じ血統構成のアドマイヤフジ。また、有馬の2着は父サドラー系のアドマイヤモナークが入り、金杯では同じく父サドラー系のミヤビランべりが3着になった。
09年の有馬では1~3着を父SS系が独占し、そのうち2着、3着がSS系×ノーザン系だったが、10年の金杯も同じように父SS系が1~3着を独占し、全てSS系×ノーザン系である。また、有馬の1着は父ステイゴールドのドリームジャーニーだったが、金杯の3着は同じくステイ産駒のトウショウウェイヴだった。
10年の有馬では1~3着を父SS系が独占し、1着、3着はSS系×ミスプロ系で、11年の金杯では2着がミスプロ系×SSのキョウエイストームで、3着は有馬で2着に入ったブエナビスタと同じ血統構成であるスペシャルウィーク×ノーザン系のナリタクリスタルが入った。
今年もこのオカルトが成立するとすれば、有馬で1着のオルウェーヴルからはステイゴールド×パーソロン系、2着エイシンフラッシュ、3着トゥザグローリーからは父キングマンボ系、あるいはトゥザと同じ血統構成のミスプロ×SSの馬が狙い目となるのだが。
*枠番出目と馬番出目が京都金杯のものだったので、今更ながらですけど訂正します。
■枠番出目■

1~4枠【6-3-2】に対し5~8枠【3-6-7】と、頭は内枠、ヒモは外枠が優勢。内枠では【3-1-2】の2枠が優勢。
■馬番出目■
頭は内枠とはいっても、1番・3番はデスナンバーなのでヒモにも要らない?連軸は【4-1-0-4】の4番で、ヒモは【1-3-3-2】の12番がオススメ。
■人気■

荒れる荒れると言われている金杯ではあるが、8番人気以下からは勝ち馬が出ておらず、荒れる原因は上位人気から人気薄に抜けるケースが多いためである。ただし、馬連では万馬券となったのは過去9年では07年の1回しかなく、大穴を狙うのなら4回も10万馬券が出ている3連単がおすすめ。
人気別成績では、1番人気が【4-0-0-5】と頭あってヒモなしパターンであること、2番人気、5番人気からは一度も勝ち馬が出ていないこと、3、4番人気は各2勝を挙げていること、そして8番人気以下は【0-3-6】と連下なら十分に狙いが立つことを考慮しながら、3連単のフォーメーションを組むのが大穴への近道だ。
■斤量■

50.0kg:0-1-0
51.0kg:0-0-0
52.0kg:0-0-1
53.0kg:1-1-1
54.0kg:0-1-1
55.0kg:1-1-3
56.0kg:1-2-2
57.0kg:4-2-0
57.5kg:1-1-1
58.0kg:1-0-0
レンジは50㎏~58㎏と幅広いが、54㎏以下【1-3-3】に対し55kg以上【8-6-6】と、ある程度のハンデを見込まれた馬が活躍している。なかでも注目は【4-2-0】の57kgを背負った馬だ。
なお、過去9年のトップハンデ馬の成績は【2-2-0-10】で、面白いのがハンデ頭が2頭以上いた時のみに馬券対象になっていること。
06年57.0kg:4頭→ヴィータローザ1着、アサカディフィート2着
07年57.5kg:2頭→アサカディフィート2着
09年58.0kg:2頭→アドマイヤフジ1着
今年のハンデ頭は58kgのビッグウィークとネヴァブションの2頭。今年もこの2頭のどちらかが絡むのか?来れば太い馬券になるのは間違いないので、お守り代わりに押さえておいて損はない。
信じるか信じないかはあなた次第!!