与党過半数割れとなった衆院選を受けて11日召集された特別国会は石破茂首相(自民党総裁)を指名した。衆院では1994年以来30年ぶりに決選投票に突入し、無効票は全議席の2割ほどにあたる84票にのぼった。野党第1党の立憲民主党は野党票をまとめきれなかった。
無効票は無責任である。
日本を率いる人を決める権利を放棄したのだ。
決戦投票は過半数でなく、多い候補者が当選する。自分たちが野田佳彦に投票しなければ、石破茂が多数になることか明らかな選挙だった。そうした中で無効票を投じるのは、石破茂の当選を助けることになる。石破茂を応援するが、応援する姿が見られたくないのかかも知れない。いずれにしても石破茂に利する行動である。しかし、「石破茂に入れた訳ではない」と言うために。この姿が、国民の無効票や棄権を誘発しなければよいが。