コキュートスの記憶

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第8話 貫かれた意志

2023年09月01日 | ラストホライズン
□機動戦士ガンダム ラストホライズン
 第8話 貫かれた意志



レオ中佐の号令を聞き、ズゥ少佐機は、片ツノの左腕を掴み、逃亡を阻止。
列車砲から発射された榴弾は、ズゥ少佐機も小破させつつ、片ツノを撃破。

レオ中佐は、作戦の立案に当たり、会社員時代を回想します。
レオは、同僚からルナ・チタニウム星の複合装甲材の情報を聞きます。
軽量、かつ高剛性で、耐熱性も耐融性も高い、夢の装甲材と言われている。
が、加工に専用の工作機械が必要で、そもそもルナ・チタニウムが稀少。
ウチで扱うのは、絶対に無理じゃないか?と、率直な評価を言います。
それに、こんな素材を一番最初に欲しがるのは、軍だろうとも。
で、実際その試作装甲材は、市場に出回ることはなく、
連邦軍がパテントごと総てを買い取ったと、レオ中佐は、述懐します。
ルナ・チタニウムは、陸ジムにも使用されているが、俺が見たものとは
異なる仕様で、あの複合装甲材が木馬の機体のみに使われたと推測。
もし、片ツノがその装甲材無しにガンダム並の運動性能を可能としたなら、
ヤツの装甲は、ジムのものよりも確実に薄いという結論に至ります。

計画は、線路敷設用のガンタンクから撤去された砲身を利用し、
即席の列車砲を造り、その車両を囮にし、120mm榴弾で片ツノを足止め。
ジムの装甲は、貫通しないが、片ツノは貫通するように炸薬の量を調整。

戻りまして。
レオ中佐は、直ぐ様、通常の炸薬量の榴弾を列車砲に装填させます。
残りの敵部隊に対し、列車砲が撃ち込まれ、レオ小隊も続きます。
ミッチャム機が撃破され、ラッケン中尉にも攻撃の手が及びます。
ズゥ少佐は、ビーム・サーベルを片ツノの胸部に向け、投降を勧告します。
窮地のレミア少尉に、良い格好だね。あんたにはお似合いだよ!と通信が。
11時の方向から、ド・ダイに乗ったグフ飛行試験型が現れます。
グフ飛行試験型は、ズゥ少尉機に向け、バズーカ砲を発射します。
ズゥ少尉機は、左腕で庇いますが、弾頭は、頭部に命中します。
リィス・ノヴァクと呼ばれたグフ飛行試験型のパイロットは、
動けないなら、破壊しろと言われていると、レミア少尉に通信します。
レミア少尉は、腕は動くと。リィスは、なーんだァ、しかたないね!と。

リィス機は、左腕の機関砲を連射しつつ、レオ小隊を牽制します。
そして、乗っていたド・ダイに支援攻撃をさせつつ、レミア少尉機の元へ。
レミア少尉機は、ド・ダイの下面のフックを掴み、戦場を脱出します。
フェルド少尉機が胸部の機関砲で、片ツノを攻撃しようとしますが、
ラッケン中尉機が射線上に躍り出て、レミア少尉機を庇い、撃破されます。
ズゥ少佐たちは、残されたグフ飛行試験型に標的を変えますが、
リィス機は、ホバー走行で駆け、丘陵を利用し、戦場から離脱します。

片ツノを逃し、部隊に損害もありましたが、基地を守り抜くことに成功。
レオ中佐は、エリカ大尉の犠牲がなければ、総てが無に帰していたとし、
賛辞を受けるとすれば、彼女だと言います。すると、傍らの群衆から
担架で運ばれているエリカ大尉が、目いっぱい褒めて貰いましょうかと。
ガンタンクは、コア・ブロックを撤去し、操縦系が下部後方に移設され、
あの爆発でも、この程度で済んだんだと、多少強がって見せます。
エリカ大尉は、この基地を守れたのは、レオ中佐の作戦のお陰だと、
右手を差し出すと、レオ中佐もこちらこそ感謝すると、手を握り返します。
レオ中佐は、この勝利は、ここにいる皆で掴んだもんだとし、線路と、
その彼方にいる仲間を絶対に守るという強い意志、鉄道屋魂が勝ったと。
これを聞き、基地の面々は、勝ち鬨を上げ、互いに勝利を祝います。

北米キャリフォルニア基地──
帰還したレミア少尉は、人心地が付きますが、不甲斐なさに苛付きます。
リィスは、飛行とは名ばかりで、1分も持たないグフに不満を言いますが、
ホバー走行に関しては、悪くないと運用の所感を整備兵に述べます。
リィスは、レミア少尉を見掛け、助けたのは、命令だからと話します。
また、レミア少尉は、首席故に贔屓されているとも言っていました。
命令は、新隊長に就任した、ザビ家親衛隊のエリートということで、
そのグラン少佐が、3機のドムを積んだ、ザンジバル級で降下します。
テオ・グラン少佐は、第1話で、イセリナの亡骸を狙っていた人物です。

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