第11話 仕返しのチェイス

□機動戦士ガンダム ラストホライズン
　第11話 仕返しのチェイス

レオ中佐は、逃げて来たエリザベス医務官に抱き付かれ、
傍らのレミアがエージェントなのかと小声で訊かれ、違うと答えます。
レミアは、エリザベス医務官を追い掛けていた暴漢を一蹴します。
エリザベス医務官がレミアの手を取り、お礼を言うと、
レミアは、一瞬、エリザベス医務官にイセリナの面影が重なります。
新たな追っ手が現れ、レオ中佐の進言で、三人は車に戻ることにします。

レオ中佐たちが車に戻る様子を、別の車の女性が確認していました。
その女性は、写真と見比べ、写真にない三人目がいると警戒しますが、
彼らが追われていると知ると、彼女も自分の車で、レオ中佐たちを追跡。
レオ中佐たちは、レミアの運転で、街中を逃げ回ります。
レミア曰く、騒動に気付き、ジオン憲兵が出てくれば、彼らも諦めると。
実際はそうはならず、ジオン憲兵は暴漢たちに合流し、
追跡を続け、機銃を構え、レオ中佐たちの車に停車を呼び掛けます。
レミアが理由を訊ねると、エリザベス医務官は、理由を語ります。

アルベルト・ギーゼという医師に会うため、この街に来たこと。
医師が滞在しているというアパートはもぬけの殻で、
その部屋がジオンのエージェントが監視していて、追われていると。
ジオンも情報を得るため、その医師を捜していると思われると。
レミアは、テオの言葉を思い出し、レオ中佐たちの逃亡を手助けします。
ジオンは、ザクをも投入し、レオ中佐たちは、前後を挟まれます。
レオ中佐の指示で、レミアは、路肩の縁石を利用させ、片輪走行で路地に。
車は、ルーフなどをガリガリに擦りながら、一区画別の大通りへ。
が、別働隊が現れ、レミアは、フェンスを破壊し、斜面を駈け上がります。
レオ中佐たちを追っていた車の女性も、別路から何とか追い掛けます。

23時20分過ぎ。
エッシェンバッハ元市長に電話が掛かって来て、約束の時間だと。
元市長は、エージェントの到着が遅れていると、電話の主に答え、
追加報酬を用意するので、もう少し待って欲しいと話します。
また、娘を運び出すのには、本当に問題ないんだろうな？と訊きます。
電話の主は、勿論ですとも。イセリナ嬢は、私の目の前で、
眠ってらっしゃいます、生前の美しさそのままに──と、ニヤリとします。