伏見稲荷大社の後に訪れたのは三十三間堂。
修学旅行で訪れてから、もう一度じっくりと風神・雷神像をみたいと切望していました。
残念ながら内部は撮影禁止でしたが、じっくりと眺め躍動感あふれる素晴らしい造形(しかも木像)にしばし見惚れました。
三十三間堂は国宝に指定されており、長さは120mにも渡りとても長いお堂です。
内部には千体の千手観音立像が整然と安置されており、中央には大きな千手観音坐像が安置(計千一体)されています。
大量の仏像に圧倒され、また障子越しの薄明かりが暗い堂内をぼんやりと照らし、幻想的で独特な世界観を楽しめます。
創建は1165年、現在のように情報が氾濫していない当時を想像すると、目の前にこれほど大量の観音像、
巨大な坐像を目にすれば目に見えない仏教世界が実在すると信じたことでしょう。
三十三間堂の次は南禅寺を訪問。
臨済宗南禅寺派大本山の寺院で、正式には太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)という長い名前が付いています。
本尊は釈迦如来で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつとの事です。
まずは巨大な山門が参拝客を出迎えます。ここは有料で中に登れるようになっています。
本堂。
面白いのは瓦の「巴」と呼ばれる円柱部分の端面全てに「南禅」と彫り込まれていました。
個人的には知らなかったのですが、ここ南禅寺には琵琶湖の水を曳いた水道橋がありTVドラマなどで有名だそうな。
明治維新後に建設され、当時は景観を壊すという反対意見もあったようですが、
現在の目で見るとお寺の中にレンガ造りのメガネ橋があるのは、若干異質な感じもしますが和洋折衷で面白いと思います。
レンガ、メガネ橋ということで碓氷峠のメガネ橋を連想しました。