~内田家住宅~ 埼玉・秩父市蒔田891
内田家の先祖は小田原北条氏の支城鉢形城の武士で落城後は秩父に落居し、以後蒔田村の永
代名主を務めた家柄と言われています。同家の主屋間口13間奥行5間の堂々たる造りは県内
養蚕農家を代表する建物です。
内部は見学出来ませんが、掲示資料によると間取りは土間に面して座敷があり、その奥には
田の字型に間仕切られ、土間には馬屋が設けられています。大黒柱は33センチもあり、2階
は中央部を除いて養蚕に使用できるようになっています。江戸時代中期の養蚕農家としての
代表的な建造物として残されています。
←「国指定重要建造物」
秩父には貴重な文化財が残されていますが、これからも見えざる文化財を探し求めていきた
いと思っています。