岩槻藩遷蕎館(せんきょうかん)/ 埼玉県指定史跡
埼玉・さいたま市岩槻区本町4-8-9
遷蕎館は、岩槻藩に仕えた儒者「児玉 南柯」が
岩槻城外郭内裏小路の一角に開いた家塾で、
後に藩校になりました。
最盛期には梅林を伴った広大な敷地に、
武芸稽古所、菅原道真を祀る管神廟、南柯の自宅、
築山、池泉、観望台などが設けられていました。
藩校は全国に多くありましたが、
県内において保存されている藩校は
この遷蕎館が唯一のものです。(遷蕎館資料より)
式台から厠まで昔の姿がそのまま残されていました。
部屋に入ると、のびのびした感じがしました。
城下町、宿場町で賑わった岩槻には、
日光東照宮の造営にあたった工匠たちが、
そのまま足をとどめ人形を作り始めました。
桐の産地でタンスや下駄も盛んだったそうです。
工匠達は桐と水が適していることを知り、
人形作りがおこり現在に至っているとのこと。
古い歴史を垣間見ることができました。
岩槻城趾公園には人形塚もあり、
毎年11月3日は人形供養祭り行われます。