池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

「おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸」③ おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」第2回

2019-06-20 18:09:19 | 地域情報

晴れは多摩川へ、曇りは洗足池へ、が最近の傾向(嗜好)ですので、今朝は洗足池へ。

白い花が綺麗に咲いていました。 

と思ったのですが、よくよく見ると、

花ではなく、葉が白いんです。しかも、葉元から葉先に向かって白く変わっていくようです。

とりあえず、Googleで画像検索すると、Crepe Ginger(ホウズキアヤメ)

はい、違います。

類似画像から、同じようなものを選んで、WEBページを表示すると、

ツル植物であれば、マタタビの葉が白化したものでは、という説がいくつかありましたが、

ツルではなかったですし、花の感じも異なるので、マタタビでもありません。

他のWEBページも探していると、

ハンゲショウ(半夏生)

これですね。

ハンゲショウの主な見どころは、この葉の花期の様子です。花の咲く頃になると花穂のすぐ下の数枚の葉が、付け根の部分から先端にかけて白く変色します。白い斑の面積はまちまちで、花が終わる頃には緑に戻ります。群生している姿はとても風情があり、幻想的で美しいものです。」

なるほど、確かに幻想的でした。

 

さて、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第2回「おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸」の第3回(最終回)です。

健康寿命の延伸のための「(仮称)おおた健康プロジェクト」のアクションプランの「適切な食事」から再開します。

 

  • 適切な食事(毎日プラス一皿の野菜)
    • 朝食の欠食率は若者が高い。寝ていたいから。高齢者の朝食を食べる割合が高い(早起きになる。食べる時間ができる。)
    • 食塩摂取量は、男性が9.6g、女性が8.4g。これをそれぞれ、8g、7gに改善したい。
      • 調味料などでの摂取割合は、醤油16.7%、塩12.4%、味噌11.4%
      • その他が20.8%あるが、ドレッシング、出汁の素など。出来合いのドレッシングには塩が多く入っている。出汁の素も塩分が高く、昆布と鰹節でとる出汁とは大違い。塩分ゼロという商品を選んで買うこと。
      • お年寄りは塩分を多く摂取しがちだが、これは味蕾がないから(未来がないから、とジョーク)。舌で味を感じる味蕾が少なくなり、味の感じ方が悪くなり、塩を加えないと美味しくない。物足りないと思うくらいでやめるべき。
    • 野菜は1日に350gと言われるが、大田区平均は300gくらい。野菜ジュースは栄養としては代わりになるが、食物繊維がとれない。果物は簡単だが、血糖値が上がってしまう。自分はトマトを1個食べるようにしている。
    • 食生活指針というものに、こういう食べ方をすれば良い、というのが策定されている(農水省、厚労省、文科省)
      • 低糖質ダイエットとか流行しているが、管理栄養士の適切な管理の下でないと、効果は期待できない。

言い過ぎのような気もしますが、栄養士を要請している学校の校長としては、そういう印象なのでしょうね。

第1回の「認知症と食事」の時、医師が「炭水化物を多くとるのは血糖値が上がってよくない」と言っているのを、どう聞いていたのでしょうか(苦)

    • おおた健康プロジェクトとしては、
      • 毎日プラス一皿の野菜をとる
      • よく噛んで食べる
おそらく次のくだりは、食育などで、教えていることかと思われます。
  • 注意する3つの「あ」:摂ってはいけない訳ではなく、量の問題。昼に天丼、夜にカツ丼とか、”甘いものは別腹”というのはダメ。注意して摂りましょう、ということ。
    • アルコール
    • あまいもの
    • あぶら
  • 主食+9品目でバランス食:マゴタチワヤサシイ(孫たちは優しい)
    • ま:豆類(大豆製品含む)
    • ご:ごま(種実類)
    • た:たまご
    • ち:乳(牛乳・乳製品)
    • わ:わかめ(海藻類)
    • や:野菜、果物
    • さ:魚介、肉類
    • し:しいたけ(きのこ類)
    • い:いも類
  • さあにぎやかいただく:毎日食べたい10食品群・7点以上が目標
    • さ:さかな(干物、いか、えび、かにも)
    • あ:あぶら(炒め物、バター、ドレッシング)
    • に:にく(タンパク質をたっぷりと)
    • ぎ:牛乳、乳製品(チーズ、ヨーグルト)
    • や:緑黄色野菜(たっぷりと)
    • か:海藻(のり、ひじきなども)
    • い:いも(蒸して、おやつの代わりに)
    • た:たまご(少量でも)
    • だ:大豆製品(豆腐、納豆も)
    • く:果物(朝食やデザートに)
  • 毎日の食事の基本は”おさかなすきやね”:それぞれに健康によい作用(コレステロール値、血糖値を下げる、抗酸化作用など)がある。
    • お:お茶(カテキン)
    • さ:さかな(DHA、EPA)
    • か:海藻(ヨード、アルギン酸)
    • な:納豆(ナットウキナーゼ)
    • す:酢(クエン酸)
    • き:きのこ(β-グルカン)
    • や:野菜(各種ビタミン、ミネラル、食物繊維)
    • ね:ねぎ(アリシン)
最後の”おさかなすきやね”の”お”が”お茶”というのは無理があるな。
 
  • 休憩(十分な睡眠)
    • 健康づくりのための睡眠指針というものがあるが、読んだら眠くなるようなもの(ややウケ)
    • おおた健康プロジェクトとしては、
      • 十分な睡眠をとる
      • 昼休みに10分の仮眠をとる
      • アロマオイルやヨガなど、くつろげる方法を取り入れる

 

  • 喫煙・飲酒のリスクの理解と行動(受動喫煙に配慮する。飲酒は節度をもって)
    • 大田区の男性の喫煙割合は、25%と東京都の24%よりやや高いが、女性の喫煙割合は9.7%と、東京都の5.2%よりかなり高い。
    • 飲酒は、男性が20.6%と東京都の15.1%より高い。女性は全体では4.3%と、東京都の4.6%より低いが、40歳代では23.8%と極端に高い。
    • アルコールには身体に悪いアセトアルデヒドが含まれ、24時間経たないと身体から出ない。脳をやられるとアル中。休肝日は、肝臓だけでなく脳にも必要。むかい酒は、アセトアルデヒドに頭を混乱させられているだけ。また、たくさん飲むと、慣れて依存症になりやすい。女性の方がアルコールを受け入れる容量が少ないので、なりやすい。
    • お酒と食事の付き合い方:飲みに行く前に乳・乳製品や軽い食事をしていく、など
    • 健康によいお酒の量(適量):日本酒1合、ビール大1本(633ml)、など
私は、わかっているけど、飲みすぎかな。その分、歩いている、ではダメかな。あすけんのAIキャラにはダメっていつも言われているのですが(苦)
    • 生活習慣病とタバコ:がんになりやすい。主流煙、副流煙、環境たばこ煙(受動喫煙)でも
    • リラックスできる、ストレス解消など喫煙の理由はあっても、身体の中では、血管の収縮、心拍数の上昇、中性脂肪の増加など悪いことしかない
    • 喫煙に食事は有効:ビタミンA、C、E、緑黄色野菜
    • 禁煙は早ければ早いほど効果があり、喫煙を止めたその時点でがん化の進行も阻止できる。
ちなみに私は、18歳(大学一年生で、カッコつけて吸い始めた)から一昨年、ベトナムから帰任するまで喫煙者でした。

とりわけ、ベトナムはタバコが安いので(一箱100円くらい)、 随分吸っていましたが、勤務時間、飲食の場では吸わない、というコントロールができていたこともあり、日本に帰ってきて、日本のタバコの値段を見て、スパッと止めました。

まあ、健康が理由ではありませんでしたが、健康的にはいい事だったとは思いますね。 

 

  • 健康診断・がん検診の受診(定期的に受診し、自分のからだの状態を知る)
    • 平成22年から、29年まで、受診率は上がっているが、がん患者も増えている
    • 日本人におけるがんの要因:男性は喫煙が一位、二位は感染。女性は逆に感染が一位で、喫煙が二位。
    • がんの予防法
      • 喫煙:タバコは吸わない。他人のタバコの煙を避ける
      • 飲酒:飲むなら、節度のある飲酒をする。
      • 食事:偏らずバランスよくとる。
      • 身体活動:日常生活を活動的に。
      • 体形:適正な範囲内に。
      • 感染:肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を。機会があればピロリ菌感染検査を。
    • 生活習慣の改善
      • 食事:1日30品目の食品を目標に
      • 運動:1日に30分の速度を
      • 休養:1日30分自分の時間をみつけよう(30、30、30と覚える)
      • 飲酒:節酒または禁酒、健康によい飲酒量を(百薬の長ではあるが、考えて飲む事)
      • 喫煙:禁煙が理想(こちらは、百害あって一利なし)
      • ストレス:社会参加や趣味を見つけて楽しむ
    • フレイル(虚弱)予防
      • 体重減少、疲労感、筋力の低下など
      • 加齢性筋肉減弱症、運動器症候群からフレイルティ(虚弱・廃用症候群)に
 
最後のパート、地域診断

国、東京都、大田区、大田区の4つの地域(大森、調布、蒲田、糀谷・羽田)の比較です。

特徴的なところだけ言うと、

  • 糀谷・羽田は、運動実施率が一番高いものの、喫煙者割合、生活習慣病のリスクを高める量の飲酒をしている割合も一番高い。
運動はするけど、飲んじゃうってことかな。
  • 日頃の食生活で栄養バランスやカロリーに注意している割合が、男性では調布が、頭一つ高い。
金持ちだから(苦)
  • 朝食をあまりとっていない、ほとんどとっていないは、男性は蒲田が、女性は糀谷・羽田が一番高い。
蒲田は、大学とかあって、単身世帯が多いからではないかな。女性の糀谷・羽田は、飲酒率も高いし、どういう背景なのかな?

そして、それらの特性に応じた重点的な取り組みを策定しています。

  • 大森地域:がん対策・喫煙、食育の推進、こころの健康・自殺対策
  • 調布地域:がん対策、食育の推進、こころの健康・自殺対策
  • 蒲田地域:がん対策・喫煙、飲酒、歯と口腔、食育の推進、こころの健康づくりと自殺対策の推進
  • 糀谷・羽田地域:がん対策・喫煙、飲酒、歯と口腔、食育の推進
どこかどの地域かは、こちらのMAPでわかります。

池上は大森地域でした。私個人としては「こころの健康」ですね。

飲酒は、大森地域の重点取り組みに入っていないから、いいか(笑)

これで、以上です。

全3回、校長のコメントにフォーカスして、簡潔に紹介したい思ってはいたのですが、盛り沢山のスライドの内容抜きでは、コンテキストが伝わらないと思い、スライドの内容も、随分と転記しましたので、長くなりました。

タイプするのも疲れました。。。(笑)

 

おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第3回(最後)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜」は、来週末6/29(土)です。また、自分の理解の整理と共に、ここに紹介します。

ではでは



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