ほとんどの人間は喋ることが好きだろう。
私も例外でない。
特に相手が目下とかだと、
自分の武勇伝が止まらない。
相手も気を使って「ふむふむ」と聞いてくれるものだから、
なんだか自分がすごく有りがたい話を聞かせてやってる気になり、
どんどん調子をこいてしまう。
これで「ハッ!!」と自分の愚かさに気づいて
その夜は落ち込んでしまうのなら、まだいい。
意気揚々と鼻をふくらまし、
「で、次の飲み会いつ?」なんてかます人間も多々いる。
ちょっと死んでほしいかも・・・。
よく友達から「悩みを聞いて」って言われることあると思う。
友達だもの、もちろん聞いてやるさ!!
パンケーキの美味しいカフェとか、
サングリアがめっちゃ美味しいバーとかでね。
でもね、悩みを聞いて欲しい人は
本当に悩みを聞いてもらうだけで満足するのね。
相手のアドバイスなんていらないし、
聞きたくもない。
でもさ、それってずるいよね。
えんえんと同じ愚痴を聞かせておいて、
挙句の果てに、何も言うな!ってね。
そんな苦行を友達に強いるなんて、酷いよ。
誰だって我慢して聞いた時間だけ、喋りたいのよ。
『私はね・・・』って自分の苦労話も聞かせたいのよ。
それぐらいのご褒美求めてもいいよね。
だから、悩みを聞いてもらったら、
「あーすっきりした」なんて自分だけ幸せになんないでね。
私も青臭い説教を垂れたいの!
私にはその権利はあるし、あなたはその陳腐なアドバイスを
真摯に受ける義務がある!!
愚痴や悩みを言うだけ言って、
相手から「へえー大変だったね」「でもそれって○○ちゃんだからできたんだよ」
なんて賛辞だけを浴びようなんて、
図々しいにも程があるわ。
もし、そう言う賛辞のみ受付けたいなら、
友達にフレンチディナーをご馳走するべきだわ。
どうしてもワリカンにしたいなら、
相手のアドバイスを
「そんなのわかってるわよ!!」と思いつつも、
黙って耳を傾けるべきだわ。
そして「そうよね私がしっかりしないとね。
××ちゃんのおかげで少し光が見えたわ。
××ちゃんに相談して大正解」
と相手の単純なアドバイスを大喜びして欲しい。
そうすれば、次もまたその次も
愚痴を聞いてくれる。
愚痴はエクスタシー、愚痴は脳内麻薬。
でも依存症になったらダメだね。
私も気をつけよ。