カッパの女房

縁あってASDのカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

赤目四十八滝、番外編

2017-08-23 16:35:53 | 残念な出来事


先日、赤目四十八滝に行ったことはご承知のことと思う。

(知らない人は前のブログ読んでね)

早めに家を出たので、途中マクドで朝食を取った。

その時に私の手首に、新しい腕時計がはまっているのを、

カッパさんは目ざとく見つけた。

やっぱ、バレたか!

「それどうしたん?」

「あ、うん。安いから買ってん。ス、スペアにね。」

「ふーん・・・」と言いながら

カッパさんはすっごく不審そうに私を見ている。

こいつ僕に内緒で色々買いやがって。

いくらしたんや?その時計・・・。

と、カッパさんの心の中の声がビンビン聞こえてきたけど、

私は何食わぬ顔でハンバーガーにかぶりついていた。

こういう時に流れる沈黙は、なんとも居心地が悪いもんだね。

さて、その後赤目でハイキングを楽しんだ。

もうカッパさんは時計のことなど忘れたようで、

バカでよかった、と私は胸をなでおろしたものだ。


ハイキングが終わって温泉旅館で温泉につかり疲れをとった。

その後、ホームで電車を待っている間に

カッパさんが重大なことに気づいた。

なんとカッパさんが腕時計を温泉の脱衣場に忘れてきたらしい。

カッパさんの時計はカシオの廉価品。

そんなに高くない。

ただソーラー電池なので便利ではある。

めったに腕時計をはめないのだが、この日は張り切ってはめたらしい。

それが裏目に出たね。

私が慌ててスマホで温泉旅館の電話番号を調べて電話をかけた。

するとタイミングの悪いことに電車が入ってきた。

戻るなら今だ!

しかしカッパさんは「あきらめる」と言う。

迷っている暇はなかった。

でも温泉に腕時計があれば送ってもらうことは可能だと思い、

とりあえず電車に乗った。

電話がつながったが会話を続けることができず、

先方に1時間後にかけるので調べておいてください、

と頼んでから切った。


さて電車を降りて、温泉旅館にかけてみた。

さっきと違うおじいさんっぽい従業員が応対した。

「あの~さっき電話をかけた者ですが、

 脱衣場に腕時計ありましたか?」と聞くと、

「ちょっとお待ちください」と間があってから、

「ないですねぇ」と返事してきた。

どうしても否定的な返事を聞くと

「ほんまにちゃんと探したんか?あ~ん?」と

心の声が恫喝してしまう。

現実は「あ、そうですか、わかりました」と言って

ちゃっちゃと電話を切った。

隣で不安そうなカッパさんが目をうるうるさせている。

「ないってさ!」と言うと

「脱衣場の2段目の一番左の籠やねんけど、

 まだ残ってるんちゃうかなぁ」と私に訴えてくる。

「じゃあ、家に着いてからカッパさんが温泉に聞いてみ」と私は言った。

しかし私は内心しめしめと思っていたのだ。

カッパさんが腕時計を失くしたのなら、

私も先日スパ銭で愛用の腕時計を失くしたことをカミングアウトできる。

いつまでも隠し通すことはできないな・・・と

私もハラハラしていたからだ。

「あきらめ。新しいの買ってやるよ」と

傷心のカッパさんの背中をポンと叩いた。


家に着いて、荷物を降ろすと私はその足で

スーパーへ買い物に行った。

再び家に戻ると、

「さっき僕はフクちゃんのためにリカーマウンテンで

 ビール買うの付き合ってあげたよね~」

と猫なで声ですり寄ってきた。

ああそうさ、帰り道にリカマンに寄ってもらった。それがどうした?

「僕、いいことしたんだよね~」

まだ悦に入っている。

カッパさんの様子が気持ち悪いので問いただすと

どうやら腕時計がリュックの中から出てきたらしい。

なんと!!

カッパさんの勘違いかー。

そっかー。

私に2度も温泉旅館に電話をかけさせ、

あげく無駄骨だったことに罪悪感を感じたのか、カッパさん。

そして、それを知った私がキレて暴れないよう、

「僕はフクちゃんのためにリカマンに寄ってあげたよ」と、

先手を打ったと言う訳か。

相変わらずこずるい奴め。


私は少し落ち込んでいた。

結局、時計を失くしたことは墓場まで持って行くしか

なさそうなのだ。

残念!

コメント
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