お中元の時期が近づくと、
やたらとDMが届く。
処理がけっこう手間なんすわ。
カッターで封開けて、
名前・住所をスタンプで消して、
ゴミ箱か古新聞コーナーにほりこむ。
単純作業なんだけど、
罪悪感もしばしば感じる。
自分とは関係のないものには冷徹に
切り捨てられるのだが、
(カッパさん宛のものとかね)
なんか「買って、買って」と一生懸命訴えてくるものには
つい心が動かされる。
心温まる(?)お手紙とか、
絶対に使わないポストカードとか、
生産者の笑顔とか、
「今買うとてもお得よ!どう?」とアピールしてくるものとか、
あーーつらい。
私だけにDM出しているわけではないが、
なんとなく自分に期待がかかっているんではないか?と思ってしまう。
私が買わなきゃいったい誰が買うんだろう?
この仕事に携わっている人々は食べていけるんだろうか?
「あーまた今日も注文なかったわ」と肩を落としてないだろうか?
かわいい孫にお菓子も買ってやれないのではないか?
などとつい想像してしまう。
そうなるとたかがDMが、血の通ったものになってくる。
オリーブオイル美容液とか、微笑む生産者さんとか、
あーー2980円か・・・買えなくもないな・・・
とか思ってしまう。
だが!!
心を鬼にする!!
振り切る!!
DMごときに負けちゃだめだ。
このDMは、郵便事故で私んちに届かなかったんだ!
だから見なかったことにする。
そう、私の手に渡る前にカッパさんが捨てたことにする。
そう、ハナから存在しないものなんだ!
そうだ、そうだ!
となんとか良心を説き伏せ、ゴミ箱にポイする。
ああーーつらい苦行だった。
煩悩に負けるところだった、くわばらくわばら・・。
などと言う日々をほぼ毎日送っている。
この修行が終わる頃には、フクは阿闍梨になってるんじゃね?
とすら思う。
ヒマなんだろ?
言うなっ!!