光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

新富津漁港で江戸前海苔の種付け開始-南房総秋の風物詩

2021年09月29日 | 日記
 
9/26(日)前日から始まった新富津漁港(下洲漁港)の江戸前海苔の種付けをツレと撮影に行きました。木更津を出て下洲漁港に着いたのは午前7時50分頃でした。自宅から車で1時間程の距離。曇り空で時折小雨がパラついていました。今年で3度目の訪問ですが、何時もの様に、種付け場には電柱が規則正しく並び水車が約40基回転していました。辺りを圧倒する景観です。



 ここ新富津漁港の海苔の生産は、千葉県産海苔の約7割を占めます。ただこのところ海苔が不作で前年の生産量を大幅に減らしているそうです。海苔漁師も減り続け朝日新聞によると、現在36人との由。3年間に来た時には150人位はいると聞いていたのでビックリです。

   

 海苔の種付け方法は先日訪問した金田漁協の種付けと一緒ですね。直径約2mの水車に海苔養殖網を巻き付けます。水車を海苔の胞子の付いた蛎殻を入れた水槽に潜らせ、水車を回転させて網に胞子を付着させていきます。



  そして網を少し切り取り、顕微鏡で胞子の付着具合いを確認します。今年も昨年顕微鏡を使用していた漁師さんに、画面を見せていただきました。確かに網に付いた丸い胞子が光っていました。





  作業の合間に昨年撮った種付け作業の写真を見せ、写っている人に差し上げるととても喜んでくれました。写真に写る知人の顔を見て大笑いです。





  胞子の付いた網は広い水槽に移され、胞子が定着するのを待ちます。その後引き上げられて冷凍庫に保管。海水温が下がる10月下旬に沖の養殖施設に張られ、養殖が始まります。

 1時間程撮影して帰宅しました。しかし昨年撮影した漁師さんが、今年は牡蠣の養殖に転職したと言う話を聞いて驚きました。でも3年も撮影している漁師さんに会えたのは嬉しかったです。その人たちに来年も来ますからと約束して下洲漁港を後にしました。