光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

新型コロナに負けるな!厳寒の海の神事・木更津の梵天立て①

2021年01月20日 | 日記
 
1/9(土)木更津の中島海岸で行われた梵天立てをツレと見学して来ました。折からの非常事態宣言を受け今回は中止になるのではと思っていたのですが、木更津観光協会に問い合わせてみました。

 すると江戸時代から続く伝統行事を途切れさすわけにはいかないので開催するとの由。新型コロナ対策を徹底し、開催することは周知しないと言う事でした。





 9日は朝早く起き車で20分位の所に在る中島海岸・金田漁業組合事務所付近の会場に向かいました。到着したのは午前6時40分頃、まだ暗くて空には三日月が輝いていました。一般人の見学は断られるかと思ったのですが、連絡先と氏名等を名簿に記入し、体温検査を受けて見学が許されました。ダメかなと思っていたので、心の中で万歳と叫びました。(笑)



 開始は午前7時からなので、ドラム缶に炊かれた火で暖をとり神事の始まりを待ちました。梵天が海に入る道にはレッド・カーペットがひかれ、2本の幟がはためいていました。





 この梵天立ては木更津市中島区の若衆達が厳寒の海へ飛び込んで、長さ約5mの竹の先に御幣をつけた「梵天」を海に立てるという勇壮な行事です。海岸側の水神宮で行人たちが般若心経を唱え,五穀豊穣・大漁を祈願します。

 行事の始まりは江戸時代の元禄年間に幕府の船がこの近海で遭難、錨が紛失したのをこの地区の漁師が盗んだという言いがかりをつけられます。そこで出羽三山の行人が祈祷すると、錨が浮かび上がり無事に解決。この事に端を発する行事と言われています。



 またこの年に成人を迎える若者が中心となる一種の成人式です。ただ少子高齢化が進みなかなか該当する若者がいなくて、何度も同じ人がこの神事を続けているのが現状の様です。

 そして午前7時になると梵天竹を持った若者が、マスクをつけた姿で登場してきました。梵天立てを見るのは今回で7回目ですが、海に入る若者が、マスクを付けているのは初めてみました。



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