光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

行基上人一夜の作か?-富津市岩谷観音堂の磨崖仏

2024年02月16日 | 日記

 2/3(土)もみじの里で休憩した後、県道182号線を国道465号線方向に戻り、この道を上総湊方面に向かいました。暫く走ると岩谷観音堂という大きな木製の看板が見えてきました。ここが観音堂の駐車場です。普通車5台、大型バス1台が止められます。この日は横浜ナンバーの小型車が1台駐車していました。

 階段と途中から坂道になりますが、これをゆっくり登るとお堂と石碑が立っています。石碑の上には可愛らしい像が置かれています。行基上人でしょうか?

 石碑の反対側には不思議な横穴が無数に空いています。一見すると埼玉県の吉見の百穴を思い起こさせる景観です。

 最初にお堂をお参りしました。ここは大慈山岩谷堂清巌寺とも呼ばれており、本尊は十一面観世音菩薩です。

 本堂付近には古墳時代の横穴があり、そこには中世から江戸時代にかけて掘られたという沢山の磨崖仏が存在しています。伝説によると奈良時代の行基上人が一夜で彫り上げた物と言われています。そして行基上人は、奈良の大仏を制作指揮した高僧です。

 

 まず本堂裏のコの字型回廊に入りました。ここを訪問したのは十数回になりますが、そのたびに新鮮な驚きに包まれます。初めはこんな近くにこれ程の遺跡があるとは信じられませんでした。そしてシルクロードの敦煌を思い出した程です。また今回私はカメラの設定ミスで、この磨崖仏を撮影することが出来ず、ツレの映像を使用しました。体調も良くなかったのでこの第2回廊(コの字型回廊)の見学だけで帰宅しました。

 コの字型回廊の右端の仁王像が今日も異彩を放っていました。観音堂遺跡の磨崖仏の中では最大の物です。この像を見るたびに勇気づけられます。また岩谷観音堂に上る階段側に早咲きの川津桜が咲いていました。今度はソメイヨシノの開花頃に再訪したいと思います。



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