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今年の2/6の朝日新聞と2/3東京新聞千葉版に、富津市関尻で毎年行われる大わらじの記事が掲載されていました。この地区ではどんなことがあっても大わらじの行事は欠かさず行われるようです。新型コロナの時も2ヶ月遅れて開催されています。
今年は気象庁によると、行事の行われる2/2は雨か雪の予報、残念ながら私たちはパスしました。関尻は結構山の中なので、雪が降った時の事を考え不参加にしたのです。
従って今回は私たちが参加して撮影した約5年前の2020年2/2と2021年4/4の関尻・大わらじの制作をUPしました。
この日私たちが関尻集会所に到着したのは午前12時50分位、丁度関尻の住民が集まって集会所に入るところでした。
集会所の周りには材料のワラがてんこ盛り。このワラも最近機械化が進み細かく裁断してしまうため集めるのに一苦労だそうです。
大わらじの制作に参加したのは、この年は13人。新聞によると今年は15人で半分くらいが若い人たちだそうです。この地区で何故大わらじが作られるようになったかと言うと、以前この地域で疫病が発症したとき、疫病神をこの部落に入れないため「ここにはこんな大きいわらじを履く大男がいる」と言う意味で部落の境3ヶ所に大わらじを吊り下げたのです。
そしてこの大わらじに添えてある炭、杉の小枝、酒樽には、部落民の切ない意味が込められています。炭は「この部落では疫病は済み(炭)ました。」杉の小枝は「この部落では疫病は過ぎ(杉)ました。」という意味との由。また酒樽は疫病神を門前払いにしては申し訳ないので、お持ち帰りの酒樽が置いてあるとの気遣いからだそうです。
また下はその酒樽をワラで作る光景です。