趣味でルネッサンス初期宗教画の巨匠、ピエロ・デラ・フランチェスカを調べていたとき、フランチェスカの特定の絵に不思議な形の雲?が画かれているのに気付きました。今で言うところのUFOです。
このフレスコ画は1440年頃の作品で「キリストの洗礼」、フランチェスカの代表作と言われています。絵の右上の大きく円盤形の雲は、まさにUFOそのものですね。他の雲も円盤形に画かれています。キリストの洗礼を描いた絵画はよく見ますが、このよう雲形の物体を画いているのは、他にありません。
キリストがヨルダン川でヨハネから洗礼を受けている川面にも、この不思議な物体が画かれています。フランチェスカは数学や幾何学に打ち込んだ最初の画家の一人。この絵も高度な数学の計算の上で描かれており、水面に写った物は当然空に存在した物です。
なぜフンチェスカはこのような物を画いたのでしょうか?謎はつきません。下の絵は水面の部分を反転させた物、ほぼ円盤状の物体が画かれているのが分かります。
そしてイタリア・トスカーナ地方の美しい中世都市アレッオ。この町のサン・フランチェスコ教会にはピエロ・デラ・フランチェスカの画いたフレスコ画「聖十字架伝説」が残されています。このフレスコ画は世界美術史上最も重要な絵画の一つとされていますが、この絵にも不思議な物体(雲?)が画かれています。
上の絵と下の絵は聖十字架伝説の9番目の絵で、皇帝ヘラクリウスのエルサレム入場と聖十字架の賞揚。城壁の上の立体的な物体はまるでUFOのようです。
極めつきは3番目の絵画、聖木の運搬です。
聖木が人々の手で運搬されて行く、その後方にクッキリと3個の未確認飛行物体が画かれています。
ピエロ・デラ・フランチェスカはイタリア中部トスカーナ州のボルゴ・サンセポルクロという町に(1412~1492年10月12日没)に生まれました。彼は生涯を殆どこの町で過ごし、作品を残しました。その数々の作品から、ボッティチェリと並ぶイタリア初期ルネッサンスを代表する画家と言われています。
次回はフランチエスカのもう一つの代表的作品「キリストの復活」に関わる不思議な話を紹介します。(下はフランチェスカ像、1875年アンジェロ・トリニッカの作です。)